両陣営がぶつかり合い最初に最も激しい戦闘を行ったのは【悟飯】と【炎金の四戦士】だった。
「ハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「チッ」
「早いな」
「ソレに強い」
「前の黒龍の時とは大違いだ」
リリルカが自身も振り回されそうに成る程の圧倒的身体能力を振り回しているのに対し【炎金の四戦士】はテレパシーに近いコンビネーションでそれに対抗する。
一見互角の様に見える戦い、しかしその実リリルカにとってはかなり不利な状況だった。
リリルカがここまで4人を相手に出来ていたのは【孫悟飯】と言う皮を被っている状態の為、そしてその皮は
(早い所勝負を決めなければ)
「ハァアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
勝負を急いだリリルカは気を高め【炎金の四戦士】を一瞬その場に固定する。
「かぁ~」
腰に両手を置きその手の中に青白い極光が灯る。
「何だ?」
「魔法だろう」
「詠唱が無いぞ」
「超短文なのだろう、しかし」
「めぇ〜」
4人は同時にリリルカを囲み四方から攻撃を加える。
「そんなにゆっくり唱えるなら超短文詠唱の意味がない」
しかしリリルカは4人の攻撃を掻い潜り空に飛び上がる。
「はぁ~」
更に飛び上がった拍子に舞空術を使い更に上昇する。
「めぇ〜!!」
そして一寸の躊躇いも無く解き放った。
「波ハァアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「お〜お〜リリすけの奴、殺してねぇだろうな?」
遠くの青白い極光と爆風を感じながらヴェルフはそんな事を呟く。
「呑気なものだな、我々の方が貴様の所の小人族を滅ぼしたと考えるのが妥当ではないか?」
「普通ならそうなんだろうが、生憎うちの連中は普通の奴の方が少ないからな、そして他派閥の奴曰く、俺もそんな【普通じゃない奴】の1人らしい」
ヴェルフはそう言うと持てるだけ持って来た武器類を地面に下ろす。そこには剣・槍・斧・両手持ちの銃器に至るまでありとあらゆる武器が揃っていた。
「んじゃあ此方もぼちぼち始めるか、折角なんで俺も色々試させもらうぜ。まずは、コイツだ」
そう言ってヴェルフが最初に手に取ったのは両手持ちの銃器、所謂マシンガンやアサルトライフル等と呼ばれる物に近かった。
「んじゃあ行くぜ」
ヴェルフはそう言うと銃口をヘディンに向け引き金を引く。弾は真っ直ぐヘディンに向かい凄まじい速さでヘディンは弾を弾いていく。そしてマガジン内の弾が無くなった事で弾丸の雨は止みそこには無傷のヘディンが立っていた。
「マジか」
「その騒音を吐く武器が貴様の奥の手か?」
「まさか、言ったろ?色々試させてもらうって、銃身も熱でお釈迦になっちまったしまだまだ改良の余地ありだな、んじゃ次行くぞ〜」
ヴェルフはそう言いヘディンに背を向け武器を取る。同時にヘディンはヴェルフに肉薄し武器を振り下ろす。
ガキン!!
と金属がぶつかり合う様な音が響きヴェルフの手には刀が握られていた。
「そう焦るなよ、まだまだ引き出しはあるんだ、もっと味わって行けよ」
ヴェルフの言葉にヘディンの額に青筋が浮かんだ。