オラリオで娯楽革命を   作:寝心地

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嗤う鉄心VS猛者

「【その体は、嘗て剣で出来ていた(So as pray UNLIMITED LOST WORKS)。】」

 

同時にベルの持つ銃剣から1発の弾丸が発射された。

 

オッタルは弾丸が発射された直前、その攻撃を避ける価値無しと判断した。

 

ミユの放つ弾丸よりも丸く威力も無い、肉体を貫くには威力も鋭さも足りないと。

 

しかしそれが魔法を帯びた弾丸であると理解した時、オッタルは即座に回避を選択した。

 

「ほぉ、避けるか、歴戦の戦士の勘か、或いは野生の勘か」

 

その選択をベルは皮肉タップリで賞賛しオッタルはベルに問い掛ける。

 

「貴様、何者だ?」

 

「ただの傭兵だ、気にすることは無い」

 

ベルはそう言うと銃剣干将・莫邪をオッタルに向け連続で引き金を引く。

 

オッタルもそれに応戦し弾丸を弾きながらベルに接近し大剣を振り下ろすがベルは干将・莫邪でそれを受け流し体勢が崩れたオッタルに向かって引き金を引く。

 

オッタルはこれも回避し剣を振り上げていては間に合わないと思ったのか渾身の右アッパーを繰り出す。

 

ベルはそれを避けると大きく飛び下がり距離を取ると再び銃撃する。

 

数秒の間に激しい攻防が繰り広げられ観客の興奮は最高潮に達するが2人は無表情のまま淡々と攻防を行う。

 

「存外にしぶといな」

 

「お前は羽毛の様だ、ヒラヒラと俺の攻撃を避ける」

 

「君の攻撃は一撃受けるだけで只では済みそうにない、ならば避けるのが自然だろう?」

 

ベルはそう言うや否や再び銃撃しオッタルを少しずつ問い詰めていく。

 

オッタルが距離を詰めてもヒラヒラと躱し銃撃で妨害する。

 

(マトモに剣を交えるつもりは無いという事か)

 

オッタルもそれを察し距離を詰めるのを止め離れた位置で剣を構える。

 

「【銀月の慈悲、黄金の原野。この身は戦の猛猪を拝命せし】【駆け抜けよ、女神の神意を乗せて】」

 

黄金に輝く大剣を振り抜き回避も防御も意味をなさない程の攻撃を放つ。

 

「【ヒルディス・ヴィーッ!?」

 

しかしそれより早くベルが銃撃しオッタルは魔力暴発を起こす。

 

「必殺技の完成を黙って見ている程お人好しだと?中々おめでたい考えだ」

 


 

一方一連の流れを見ていた【ロキ・ファミリア】の面々は何人かの者がベルの異変を察知していた。

 

「ベル?」

 

「何かアルゴノォト君変だよね?私達の知ってるアルゴノォト君じゃないみたい」

 

「だが戦闘が格段に上手くなった。魔法の完成直前、オッタルが振り下ろすギリギリで妨害する事で魔力暴発を引き起こした。普通なら狙っても出来ない芸当だ」

 

リヴェリアがベルの戦闘をそう評価し事の行く末を見守った。

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