オラリオで娯楽革命を   作:寝心地

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バイオハザード

薄暗い洋館の中、一組の男女がゆっくりと中に入る。その部屋の通路の先からグジュ グジュ グジュと生々しい音が聞こえて来る。

 

音の聞こえる方に男女は進みそこに居たのは倒れる人と男女に背を向けその人に何かをしている人。

 

音が止み背を向けていた人がゆっくりと振り向いて来る。そこに居たのは顔が腐り目が死んでいた。

 

『ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"』

 

「「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」」

 

その姿に完全にビビり散らかしたヘスティアとリリルカは乙女とは思えない悲鳴を上げ画面から離れた。

 

当然操作中のヘスティアが離れた事で当然キャラクター ジルとクリスは微動だにせずそのままゾンビに食われ【YOU DEAD】の文字が画面を赤くしていた。

 

「と言うゲームを今度は出そうと思ってるんだけど」

 

「無理無理無理無理!!なんてもの売ろうとしてるんだい!?こんなの売れるわけ無いだろう!?」

 

「ええ〜結構受け良いと思うんですけど、ベルはどう思う?」

 

「え?僕ですか!?う〜ん……………………」

 

ベルは画面の中で広がる【YOU DEAD】の文字を見ながら考え口を開く。

 

「取り敢えず販売してみて良いんじゃないですか?」

 

「だよね〜!!と言う訳で宣伝してきま〜す!!」

 

2人はそう言うとそそくさと宣伝用の看板を抱え出ていった。

 

「それじゃあ僕達もダンジョンに行ってきます。行こうリリ」

 

「はい!!ベル様!!」

 

ベルとリリもダンジョンに向かう為外へ出た。

 


 

「【聖火の遊技場】からお知らせで〜す!!新作ホラーゲーム【バイオハザード】の販売を開始しま〜す!!」

 

「未知なる敵と未知なる武器、そして未知なる恐怖があなたを待っている!!この恐怖にあなたは耐えられるか?」

 

大々的に宣伝されたそれらに娯楽に飢えた神々が待ってましたとばかりに飛びつき有り金を握り締め【聖火の遊技場】に走る。

 

「兄さん、戻りましょう」

 

「ああ、今日リリルカはベルのダンジョン攻略に付き合う日だから忙しくなるぞ」

 

最早【聖火の遊技場】の営業はたった1回、人通りの多い噴水広場で行うだけで長蛇の列が出来るまでになっていた。

 


 

【フレイヤ・ファミリア】本拠 フレイヤの部屋

 

フレイヤは自室で早速買った【バイオハザード】をプレイしていた。

 

「子供を食べる悪い子、そんな子を倒す正義の味方、中々面白い構図ね、貴方はどう思うオッタル?」

 

「ハッ遠距離から弓よりも早く敵を射抜けるのは素晴らしい案だと思います。しかし恩恵も無い腐敗しただけの人間に数発撃ち込む様では威力不足と言わざるを得ません」

 

「そう言うことじゃないんだけど、まぁ良いわ、あら?これは…………日記かしら?」

 

日記はどうやら洋館の職員の物の様で最初はカードゲームをして大負けした事や生物の世話係になった等たわいない話が書かれていた、しかし途中ウイルスの漏洩事故の話から雰囲気は一変しフレイヤはそのまま日記を読み進める。

 

『かゆい かゆい スコットーきた

ひどいかおなんで ころし

うまかっ です』

 

そして最後のページには

 

『かゆい

 うま』

 

と書かれており読み終わると同時に隣に備え付けられていたクローゼットからゾンビが飛び出して来る。

 

「ヒャア!?」

 

「フレイヤ様!?」

 

あまりの驚きに思わず悲鳴が漏れオッタルが駆け寄って来る。

 

「大丈夫、ちょっとびっくりしただけよ。それにしてもやってくれるじゃない」

 

フレイヤは薄ら笑いを浮かべながら最後までバイオハザードを楽しんだ。

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