オラリオで娯楽革命を   作:寝心地

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3号店&パックマン

ミユとリュウイチは【フレイヤ・ファミリア】から奪った建物を吟味していた。

 

「最初に行った所が人通りも多いし【ゲームセンター】には最適だと思うんだが」

 

「私もそう思います」

 

「それじゃあ置くゲームはアーケードとUFOキャッチャー、メダルゲームも欲しいな」

 

「UFOキャッチャーの景品どうします?」

 

「まぁ無難にぬいぐるみとかおもちゃじゃないか?後はお菓子系かな?」

 

「後はメダルゲームのメダルですよね、作るのもそうですし1枚の値段も決めないと…………」

 

それから2人は協議を重ねとうとうその日を迎えた。

 

「良し!!宣伝もしたし、これで【聖火の遊技場】3号店開店だ!!」

 

そこには【フレイヤ・ファミリア】の手のなかにあった頃はただの家屋の1つだったとは思えない程立派な【ゲームセンター】が立っていた。

 

「それで、何故俺達を呼んだ?」

 

3号店の開店に喜ぶリュウイチに声を掛けたのは元【フレイヤ・ファミリア】の団員達。勿論全員では無く既に他の派閥に引き抜かれた者も居たがそれでも大体の者が集まっていた。

 

そんな彼らは突如集められた事に不満タラタラな様子だ。

 

「アンタら暇だろ?目的もやることも無いアンタらに仕事をやろうと思ってな、それに元はアンタらの物だったんだ、勝手を知ってる奴がいた方が良いだろうと思ってな」

 

「ケッ、くだらねぇ俺は帰る。これならミアの所で働いた方が百倍マシだ」

 

アレンはそう言うとさっさとその場を離れそれに追従する様に何人か離れていく。

 

「私も帰らせてもらう。こんなところで時間を無駄にするくらいならあの方の元に居られるあの酒場に居た方がマシだ」

 

ヘディンも付き合ってられないとでも言う様にその場を離れその後を多くの者が離れていく。当然リュウイチはこうなる事も予想済みで手は打ってある。

 

「そうか、なら仕方無い、この【シルさんお手製フレイヤ様人形】はベルにやろう」

 

その言葉に全員が足を止め代表する様にオッタルが尋ねる。

 

「なんだそれは?」

 

「これか?アンタらのバイト代とは別に俺がシルさんに依頼して作ってもらったお手製の人形だ、因みに1つしか無いしミア母さんの店が忙しいから2度と作らないらしい、渡すのは『一番頑張った人』と念押しも貰ってる」

 

『…………………………………………』

 

リュウイチの言葉とその手の中にある人形を凝視し元【フレイヤ・ファミリア】のメンバーは葛藤の末接客用のエプロンに着替えた。

 

それから元【フレイヤ・ファミリア】の団員が働いていると言うこともあり大人はあまり寄り付かず子供だけの楽しい遊び場として3号店は動き始めた。

 

「ねぇねぇエルフのお兄さん!!このゲーム何?」

 

「これは【パックマン】この黄色い玉を操作し【ゴースト】と呼ばれる敵に捕まらない様にスコアを稼ぐゲームだ」

 

「へぇ〜、やってみてよ!!」

 

「…………良いだろう」

 

ヘディンは子供達にせっつかれパックマンを起動する。複数のゴーストとパックマンが現れヘディンは巧みにパックマンを操作しどんどんスコアを稼いでいく、更に

 

「あれ?ゴーストが青くなってる」

 

「パックマンは【パワークッキー】と呼ばれるこの玉を食うと少しの間だけゴーストを食うことが出来る。きちんと効果時間を把握する事も大切だ」

 

「なんだかんだ上手くやってるな」

 

「奴は元々頭が良く物覚えも良い、あの程度は造作も無い事だろう」

 

「そうか、まぁ今後も頑張ってくれ」

 

様子を見に来たリュウイチはヘディンの働きぶりと子供達に懐かれている様子を評価し【シルさんお手製フレイヤ様人形】を彼に贈った。

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