【聖火の遊技場】3号店も主に子供達からの指示を受け中々の繁盛を見せている。
元【フレイヤ・ファミリア】のメンバーもなんだかんだと文句を言いながらも真面目に仕事をしている。
「良し良し、この調子ならノルマ達成出来そうだな」
リュウイチは売上票を見ながらそう呟き記録を付けていく。
「ドチビイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!どういう事やこれええええええええええええええええ!!」
営業を終え閉店の看板を掛けようとしたその時、扉を突き破る勢いでロキが現れベル達は動きが止まる。
「ちょっとロキ!?何してるんですか!?」
その後からレフィーヤも現れペコペコと頭を下げる。
「それで?君が僕を訪ねてくるって事は相当な事なんだろうけど、何の用だい?」
取り敢えず興奮するロキを落ち着けレフィーヤと共に席に座らせると呆れ半分でヘスティアが尋ねる。
「どうもこうもあるか!!これやこれ!!よくもウチのコに唾つけてくれたな!!」
そう言って何やら紙切れを投げ付けたロキ、ヘスティアは青筋を浮かべながらも紙切れを開く、そこにはレフィーヤの物らしきステイタスが書かれていた。
「…………………………………………ロキ、念の為確認するけどこれ本人に確認取ったんだよね?」
ヘスティアは冷静に紙切れを半分に畳みロキに目を向ける。
「大丈夫や、そのステイタスの持ち主は此処におるレフィーヤやからな、本人も了承済みや」
「それで?このステイタスが何でうちのせいなんですか?」
「もうこの際やからしょうがない、アビリティの方や無くてスキルを見ぃスキルを」
ロキに促され再びステイタスを見る。そこにはこう書かれていた。
| カードの精霊 ・カードの精霊を視認出来る。 ・カードの効果を実現する事が出来る。 |
|---|
「「「「おお〜」」」」
「おお〜やあるか!!」
「コレって…………」
「ああ、文字通りカードの力を現実に出来るって事だな。見せてくれよ」
「それが…………その」
「発動しぃひんのや」
「発動しない?」
ロキの言葉に皆が首を捻る。
「ああ、正確には1つ目の効果、精霊を視認する効果は発動しとる、らしい」
「らしい?」
「私にしか見えないんです。幹部の方は愚かハイエルフであるリヴェリア様にも見えなくて」
「成る程、それで今回2つ目の効果を発動させたいと」
「はい」
「成る程、それなら簡単だ、ミユ」
「そういうと思ってもう持ってきてますよ〜」
ミユはそう言うとレフィーヤの腕にテキパキと装置を嵌める。
「これって…………デュエルディスクですか?」
「そ、そこにデッキを入れてモンスターを召喚してみて」
「わ、わかりました」
レフィーヤはデッキからカードを抜くとその中から1枚を選ぶ。
「【E・HEROフェザーマン】を召喚!!」
『ハァ!!』
レフィーヤの宣言と共に羽根の生えた深い緑色のHEROが現れる。
「で、出来た」
「精霊を実体化させるにはそのディスクが必要だからな、だから今までうんともすんとも言わなかったんだろう。それはやるよ」
「で、でもこんな高価な物!!」
「それ俺達が遊び半分で作った玩具だからそこまでじゃないぞ?精々材料費で500ヴァリス位だし」
「あ、あっさり解決してもうたな」
「また困った事があったら何時でも来てくれ」
リュウイチがそう言うとレフィーヤとロキは礼を言い帰って行った。
「しかし彼女の頭を最初に見た時はびっくりしたな」
「ホントですね、何があったんでしょう?」
「さぁな、でも、髪は女の命って言う位だからその命を切り落とす程の事があったんだろ。飯にしようぜ」
こうしてロキ襲来事件は幕を下ろした。しかしこの出会いと髪を切った出来事がきっかけでレフィーヤは後にやってくる【学区】でこう呼ばれる様になる。
【覇王】と