オラリオで娯楽革命を   作:寝心地

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覇王のカード

「…………ん、んん」

 

「お、目を覚ました」

 

「貴女確か【聖火の遊技場】の…………私は一体」

 

レフィーヤとの戦闘後、ミユは学区に設けられた自室にレフィーヤを運び込み目を覚ますのを待った。

 

「何があったか覚えてますか?」

 

ミユの言葉にレフィーヤは体を起こし何があったか記憶を辿る。

 

「私は…………えっと、確か廊下を歩いていて…………あ!!カード!!カードを拾ったんです!!」

 

レフィーヤはそう言い衣服を探り拾ったカードをミユに見せる。

 

「う〜ん、見た目はウチで出してるカードだけど、魔道具……………………………だよね?」

 

「凄い魔力が宿ってますしね。誰が作ったんでしょう?」

 

「う〜ん、学区の生徒が作ったのかな?心当たりある?」

 

「いえ、本当に落ちているのを拾っただけなので…………ん?」

 

「精霊はなんて?」

 

「えっと、私の力になってくれるカードなので持っておいた方が良い、と」

 

ミユはその言葉に暫く考えた後レフィーヤとカードを交互に見ると懐から片眼鏡を取り出す。

 

「それは?」

 

「魔道具を解析する道具、アスフィさんに話を聞いて参考までに作ってみたんだ、ゲーム風に言うなら【鑑定眼鏡】とかかな?」

 

ミユはそう言うと眼鏡越しにカードを見る。

 

「うん、その精霊の言うとおりかもね、このカードには凄い力が封じられてる」

 

「力、ですか?」

 

「うん、力。これは覇王のカード、このカードに触れた者は覇王の力を手に出来る。けど心が弱っていると人格まで覇王に乗っ取られて貴女の様になる。何か心が弱る様な事があったんじゃない?無理には聞かないけど」

 

ミユの言葉にレフィーヤは心当たりがあった様で話を始める。

 

「友達を亡くしました。それで2度とそうなりたくなくて力を求めてました」

 

「まさにうってつけかもね、何も失わない力、全てを飲み込む力、【覇王】の力」

 

「覇王…………その力があればもう何も失わずに…………」

 

「済むだろうね、けどこの力を使うなら心を強く持たないと駄目、じゃないと今度は戻ってこられなくなるかも知れない、何も失わないどころか全てを失うかもしれない、だから使うなら良く考えて」

 

「分かりました。それで強くなれるなら、この力を使いこなしてみせます」

 

レフィーヤは決意を固めミユからカードを受け取った。

 

「所で前から気になってたんだけど貴女のカードの精霊って誰なの?【ハネクリボー】?【ネオス】?」

 

「いえ、全員です」

 

「………………………………は?」

 

「ですから全員、フェザーマンもバーストレディも勿論ネオスもハネクリボーも私のデッキにいるモンスター達は皆精霊として私のそばに居てくれます」

 

「そ、そうなんだ」

 

思っても居なかった言葉にミユは思わずそう声を漏らした。

 


 

それから少ししてレフィーヤの件は2人がバルドルに伝えバルドルの協力もあり無事【覇王のカード】を作った者を特定する事が出来た。

 

今回はまだ噂話程度の規模で済んだが物が物の為2度と作らない様に釘を差した。

 

「と言うのが事の経緯です」

 

「そうか、取り敢えず事件が解決したなら良かった」

 

ミユはリュウイチに事件の全容を話しリュウイチは素直な感想を述べた。

 

「それで?結局その覇王のカードは何のカードだったんだ?」

 

「覇王の大名詞ですよ」

 

ミユの言葉にリュウイチは大体察しそれ以上聞くことは無かった。

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