泡沫   作:ロベリア ヴァイオレット

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~甘いサツマイモ~ 白銀の大狼と共に

 

「ふぅ…寒いな」

 

冬なのだから寒いのは当たり前なのだが

それでも、寒い寒いと口に出してしまう

防寒着を来ていて、

隙間から冷気がどうしても入ってくる

 

「こたつに籠っていたかったが‥(ごそごそ)

 ‥これをどうしても食べたかったからな」

 

紙袋からホクホクと白い湯気が出ている

冬と、言ったらやっぱりこれだろう

 

「‥あったけぇ‥」

 

新聞紙に包まれた、できたてほやほやの焼き芋

これが食べたいが為に、温いこたつから飛び出てきたのだ

 

「(パカッ)‥うん‥うまそうだ」

 

焼き芋を二つに割って、かぶりつく

 

「‥んー‥うま」

 

寒いなか食べる焼き芋は格別だ、食べ歩きは行儀が悪いと

言われそうだが‥まぁ家まで我慢してるとせっかくのできたてほやほやが冷めてしまう

しかたなし‥そう、言い訳を思い浮かべながら

当てもなく歩みを続ける

 

『ブルーアーカイブ』

この世界に迷い来んで、すでに三年近くが過ぎている

なんやかんや生きてはいるが、何回も死にかけた

てか、二回程度マジで死んだ、なのに何故か生きてる

ヘイローもなければ、戦闘の才能もない、

ブルーアーカイブ自体もプレイはしてなかった

ストーリーを動画で見る程度

そんな、弱者の俺にも神秘だけは宿ってた

それもかなりイカれた物が

そのせいで例の黒豆にも目を付けられた

ソイツが言うには俺の神秘は『無垢』らしい

…まぁそこらへんはどうでもいいか

このイカれ神秘のおかげで助かった場面はいくつもある

本来ならありえない原作改変も出来てしまっている

…ま、そこらへんはおいおいにしておこう

 

「‥(モグモグ)」

 

焼き芋を頬張りながら、そんなことを考えていると

…ふと大きな影が後ろから近づいてくる

 

「‥なにか用か?…大きいシロコ」

 

後ろを振り向くと、真っ黒なセーターを着たシロコ*テラーがたたずんでいた

 

*シロコ「…(じーー)」

 

シロコはじっと俺の焼き芋を凝視していた

このまま無視を決め込み、焼き芋を頬張り続けたら

確実に脇腹を小突いてくるだろう 

 

「‥(まだ口にしていない片方の焼き芋を差し出す)」

 

*シロコ「ん」

 

シロコは焼き芋を受け取ると、耳をピコピコさせながらそれを頬張る

 

「‥んで…一人で何してるんだ?、いつもなら"あっち

先生"の傍らを絶対に離れないのに」

 

シロコはしょんぼりと尻尾と耳を垂れ下げながら答える

 

*シロコ「ん‥先生は、こっちの先生とホシノ先輩と買い物中‥ついて行こうとしたらホシノ先輩が‥たまには一人でのんびり過ごしな‥そう言われて」

 

あー‥そっかそろそろクリスマス‥おそらくプレゼントとかそこらへんをサプライズで用意しようとしてるんだな

「‥それで一人で彷徨いてると?」

 

*シロコ「‥そう‥そう言うは‥    なにしてるの?」

 

    、今の俺の名前だもちろん本名じゃない

 

「俺はこれを食べる為だけに外に出掛けた」

 

*シロコ「‥食いしん坊だね、    は」

 

シロコはそう言いながら、俺の横を歩く

 

「否定はしない…

 好きなものを

 好きな時に

 好きなだけ 

 好きなように食べる

 最高だろ?」

 

*シロコ「…ん…そうだね」

 

そんな他愛ない話をしながら…

俺たちは雪道を一緒にあるいていく

 

 

 


End スノーホワイト

条件 【代償と恩恵】の異能を有していない

   【無垢】の神秘を有している

   願いを受け継ぎ、想いを受け入れる

 

リザルト

 

梔子ユメの生存

 

プレナパテスの生還

 

確定化

 

数少ない、『    』が幸せにたどり着いた世界

消費を免れた世界

どうかその幸せが続くよう

願うだけである

 

 

   

 

 

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