ブルーアーカイブの世界で最高のエンディングを目指したい!   作:熱いマルゥ!

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21話 誰が為に

 

 

 

 

 

 

アビドス校舎にて、不良達との抗争が始まった。

 

樂の現在地はアビドス校舎2階。そこから、狙撃ポイントの遮蔽に隠れ、気を窺う。

 

樂「ぐっ…!」

 

自分の腕にナイフを刺す。鋭い痛みと共に力が漲る。

 

樂「やっぱ痛ぇ…1本で足りるといいんだが」

 

再びスコープを構え、神秘を腕に流し込むイメージをする。

 

樂「……だめだ上手くいかねぇ」

 

仕方なくもう1本刺す。腕が震え、狙いを定めるのも一苦労だ。

腕が震えるせいで的が狙いにくい。だが、今度は腕から銃に神秘を流すことに成功した。

 

 

樂「…フゥー…。集中、集中。」

 

震える腕を落ち着かせ、呼吸を整える。

 

かつてヒナがやったように、銃口に全力を集中させ――

 

―そして、トリガーを引いた。

 

 

 

不良「ん?なんか光ってね?」

不良「絶対やばいよあれ!」

 

ホシノ「ユメ先輩!1度樂と合流した方が――?」

 

ユメ「なにあれ…。」

 

ユメとホシノは敵側の遮蔽まで押していた。

そしてあるものを目にする。

 

刹那、アビドス校舎から紅き流星が放たれる。レーザービームのようなものが不良達を襲った。

 

流星の先では大きな爆発に巻き起こる。

その場にいた全員が驚きを隠せなかった。

 

樂「えぇ…。」 

 

火力が足りないなら刀を使うことも考えたが、既に十分そうだ。

 

 

ホシノ「…よく分かりませんがチャンスです。畳み掛けましょう。」

 

ユメ「う、うん!」

 

不良達は先ほどの攻撃で、かなりのダメージを負ったようだ。

戦車の砲台がホシノとユメを捉える。

 

何発か砲撃が来るが、ユメの盾でやり過ごす。

 

 

ユメ「ホシノちゃん!」

 

ホシノ「はい!」  

 

ユメが盾にホシノを乗せそのまま投げ飛ばす。空中からの奇襲に戦車は間に合わない。

 

ホシノ「…これで終わり。」

 

ハッチを開けグレネードを投げ込む。内側から爆発する。

戦車の動きが止まったようだ。

 

不良1「ああ!貰った戦車が…この人でなし!」

不良2「怒られちゃう…!」

不良3「許さんぞ陸八魔アル。」

 

ホシノ「先に、お前らが仕掛けてきたんだろ…」

 

ユメ「私達が悪いわけじゃないからね?!」

 

不良1「というかさっきのビームなんだよ!そんな隠し玉があったなんて知らなかったぞ!」

 

ユメ「それが、私達も分からないんだよね~…。」

 

不良2「クソッ…あれさえなければ…。」

 

先ほど爆発で、何人かが持っていかれたようだ。立っている者も、まともには動けない様子。

 

不良3「……!お前ら撤退だ。クライアントからの撤退命令だ!」

 

不良1「それ報酬貰えんのか?」

 

不良3「すぐにでも振り込んでくれるそうだ!」

 

ホシノ「…逃がすわけないでしょ。ユメ先輩追いましょう!」

 

ユメ「ごめんホシノちゃん、私弾薬尽きちゃった。」

ホシノ「っ私も、もう少ない…。」

 

相手が無防備にも背を向けているが、見逃すしかなかった。

 

――相手が去っていった頃

 

樂「2人ともー、あいつら逃げんの?」

 

後ろを振り返れば、樂が此方に向かっていた。

 

ホシノ「うん。私達も弾薬がないから追えないし…。」

 

ユメ「…さっきの赤いビームって樂君のだよね?」

 

樂「そうらしいっすね。」

 

ホシノ「そうらしい?」

 

樂「なんか頑張ったら出た。俺もよく分からん。」

 

ユメ・ホシノ「……。」

 

――あれからしばらくして。保健室に居た。

 

ホシノ「また自傷したの…?」

 

樂「しょうがないじゃん!」

 

ユメ「はぁ…ちょっと滲みるからね。」

 

さっき刺したナイフの傷に消毒液が滲みる。これもなかなか痛いんだよね。

 

樂「うぐっ…。」

 

ユメ「今回は、樂君のお陰でなんとかなったよ。でもね?そうやって簡単に自分を傷つけないで。」

 

ホシノ「樂は私達より体が弱いんだから、本当なら戦うなんておかしいんだよ…。」

ホシノ「…本当にその手段しかないの?樂が強くなるのにさ。」

 

 

樂「大丈夫、大丈夫。もう慣れてきたし!」

 

ユメ「……。」

ユメ(樂君はきっと何を言っても戦うんだろうな…。どうしてそんな簡単に自分を…)

 

樂「だから、俺の心配なんて――ホシノ?」

ホシノ「バカっ!私の気も知らないで…。」

 

 

樂「ホシノが気にするような事じゃないだろ…?」

 

ホシノ「そう言うとこがバカって言ってるの!なんで自分がおかしいって思わないの?!」

 

 

樂「おかしいとは思ってるさ…。でも、それしかないんだ。」

 

ホシノ「分かってるなら辞めてよ!」

 

 

樂「だから…!それしかないって言ってるだろ?!俺だってしたくない!痛い思いなんてしたくないさ!」

 

樂「それでも2人が無事ならそれでいいんだ!俺が傷付く程度で済むならそれがいいだろ!」

 

ホシノ「こっちの身にもなってよ!私達が自傷してたらどう思う!?辞めさせたいでしょ!」

 

ホシノ「私もそうなの。樂に傷付いて欲しくないの…!」

 

樂「……っ!そうならないように俺は…!」

 

ユメ「2人とも落ち着いてよ…。」

 

お互いの堪忍袋が切れてしまった。方や自傷を辞めさせる為に。方や自傷でしか他人を守れないが為に。

 

 

ユメ「…ちょっと2人とも――きゃ?!」

樂とホシノに差し伸べた手を拒絶される。2人とも喧嘩を辞めるつもりは無いようだ。

 

ホシノ「ユメ先輩は黙って下さい!」

樂「退いてろ先輩。」

 

一発触発の雰囲気。いつ殴り合いが始まってもおかしくない。――そんな時ユメの言葉が2人を止めた。

 

ユメ「…ごめんね2人とも私が弱いせいで。」

 

ユメも樂の自傷に、ホシノと同じくらいの気持ちを抱いていた。それでもユメは2人の喧嘩に混ざるような事は出来なかった。

 

ユメ「さっきだって私がもっと強ければ、樂君が傷付く必要なんてなかったもんね…。」

 

 

その言葉にようやく2人は正気を取り戻した。

 

樂「……先輩。」

 

ホシノ「……。」

 

樂は改めて、2人の顔を見る。いつからだろう、ユメもホシノも目には涙を貯めていた。樂もまた涙が頬を伝っていた。

 

ユメ「ごめんね…。私の…せいで……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

身勝手ながら、話を広げすぎてしまったため、今後の方針について整理させてください! 現在の本編(一部)は、しっかり完結予定です。その上で、次の展開(二部の原作開始)についてアンケートを取らせてください。二部は、一部を読んでなくても、楽しめるような展開を考えてます!

  • 今の展開は面白い
  • 今の展開は興味ない
  • 一部と同時平行で二部を書いて欲しい
  • 一部をちゃんと書ききって欲しい
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