ブルーアーカイブの世界で最高のエンディングを目指したい!   作:熱いマルゥ!

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24話 崩れゆく次元の先で 後編

 

 

 

 

 

 

――エマのいる異空間にて。 

 

 

エマ「なんなのこの犬…。」

 

かなり撃ってんのに何度も立ち上がってくる…。

 

犬「グォォラァ……!」

 

犬「…ガァァブ!!」

 

エマ「食らえ!」

 

犬「グゥゥ…!」

 

さっきから距離を取られては、次元の外から強襲される。

でも弱点も分かってきた。

 

エマ「……。」

耳をすませば…ほんの僅かに、足音が聞こえる。

そして――

 

エマ「出てくるまで…私の位置は分からない。」

 

足音が止まった。次元にヒビが入っていく。

 

扉を開く瞬間は隙だらけ!

 

 

エマ「そこだ!」

 

空間が割れた場所に、銃口を向ける。

サブマシンガンが犬を捉えた。

 

犬「アォォン…」

 

やっと倒れたか…。息はまだあるようだ。

 

エマ「はぁ…。」

 

疲労とダメージで、膝を付いてしまう。

あの犬のおかげで、弱点が少し分かった。

……異空間と元の空間は、お互い視認は出来ないこと。

 

エマ「そして、音は聞こえる事。扉を開けるには3秒ほど、無防備の瞬間がある…。」

 

 

 

エマ「でも、此処からは出る方法が未だに見つからない…。…樂、大丈夫かな。」

 

 

 

――樂の居る、元の空間にて。

 

 

 

ポチ「弱点が分かったようですね…エマ。」

ポチ「ですが…貴方はこれでお終いです!」

 

樂「……なんだこの影は?」

 

その瞬間、頭上に影が出来る。上を見れば、幾つもの車や、物質、木々が樂を押し潰そうとしていた。

 

 

樂「おいおい…!まだ奥の手があんのかよ…?」

 

ポチ「久しく忘れていたよ…。魅せてやろう。我が、最高傑作の力を!」

 

 

 

まだ能力の全貌すら見えてねぇ。

このままだと、押し切られる……!

 

ポチ「楽しかったですよ、樂。」

 

ドオオン――!激しい轟音と砂埃が公園を押し潰す。

 

が――樂は間一髪で刀を振り抜き、安全地帯を作り出した。

 

樂「…あぶねぇ」

 

しかし、今度は後ろから発砲音が聞こえる。

避けきれず被弾。

 

樂「がっ…なんだと?!」

 

神秘を増幅しておいてよかった…が

先ほどの、物量の押し切りによりポチの姿を見失った。

 

樂「そこか!」

 

そのままポチ公との間合いを詰めに行く。だが、ポチ公は動かない。

 

樂「獲った!」

 

刃をポチ公の首を落とすように振り切る。が――怪力に止められる。

 

ポチ「所詮は人間。力では、私に適いません。」

 

樂「くそっ!」

 

 

樂「……だが、下ががら空きだ!」

 

ポチ「ぐっふっ…!」

 

このナイフ…其処らのナイフよりも鋭い。

 

刀もナイフも出し尽くした。これでも倒れないのか…。

 

今度は首を捕まれ、豪腕で空中に放り投げられる。

 

ポチ「…下が空くのは想定済みです。ここまで深く刺さるのは想定外でしたが。」

 

樂「くそ…。空中じゃ防御出来ない…!」

 

ポチもまた跳び上がる。

 

ポチ「冥土の土産に教えてあげましょう。私の能力は異空間を開く能力です。これは予想がついたでしょう?」

 

樂「…まあな。」

 

もう武器は無い。悪足掻きも時間の無駄だろう。

 

ポチ「そして、異空間で誰にも邪魔されず移動出来る。ただし、こっち側を認識出来ませんが…。」

 

樂「はっはっ…それでも、無法じゃねえか。」

 

もはや笑いが込み上げてくる。思えばコイツにダメージが通ったのは2度だけ。それも遊ばれていたから。

 

樂「ポチ公、一つお願いを聞いてくれないか?」

 

ポチ「…いいでしょう。」

 

樂「エマを見逃してくれ。アイツは、俺が巻き込んだだけなんだ。」

 

ポチ「分かりました、エマは見逃しましょう。元々、エマに興味は無かったので。」

 

ポチ「…それでは。」

 

 

ポチの蹴りが、視界ごと叩き潰した。

骨が軋む音が、やけに近い。

地面に叩き付けられた瞬間、息が――抜けた。

 

楽「……がっ……」

 

何も出来なかった。

 

刀も、策も、全部届いていない。

指先一つ動かせないまま、血だけが広がっていく。

 

――終わった。

 

そう理解した瞬間、頭に浮かんだのは――

 

樂「……エマ

     ユメ先輩  

          ホシノ    ま……

 

 

 

門の中からポチが現れ、エマを次元から追い出す。

 

エマ「うぐ…」 

 

ポチ「…エマ。貴方を見逃します。」

 

かなり体力を消耗したが…この勝負、ポチの勝利で終わった。

 

エマ「嘘…負けたの樂…?」 

 

逃げることくらいなら、出来ると信じてたのに。

 

エマ「……嘘。樂をどうするつもり?こんなボロボロになって…死んじゃうよ!?」

 

エマ「ねぇ!起きてよ樂!お願い樂……!」

 

ポチ「それは君主が決めること。生かすも、殺すも全てが君主が定めます。」

 

エマ「……そんな」

 

ポチが優しく、樂を抱き抱える。その時――懐からナイフが落ちる。

 

ポチ「…エマ、それを取ってくれませんか?」

 

エマ「……。」

 

これを使えばリスクはあるけど、超人的な力が手に入れられる…それで雷帝から狙われてるって…。

 

 

ポチ「エマ!聞いているのですか?全く…」

 

ポチがナイフを拾おうとした時、横から取られる。

 

ポチ「……なんのつもりですか?」

 

エマ「……。」

 

成功するのか分からない…でも、やらなきゃ樂が死ぬ。たった一回戦った程度だけど、ヒナたそも樂の事を心配してた。

 

 

 

エマがナイフを手にする。そして、

 

エマ「あんたをぶっ倒して…無事に2人で帰る!……っ!!」

 

ポチ「…バカですか?貴方は」

ポチ「神秘のある貴女なら、他人の神秘による拒絶反応で自壊するのがオチですよ。」

 

 

エマ「……っ」

一瞬だけ、手が止まる。

これをやれば――どうなるか分からない。

 

エマ「……っ、うるさい……!」

迷いを振り切るように――ナイフを突き刺した。

 

痛みと共に別の何かが身体を巡った。

 

エマ「ぁ……っ!?」

 

血管が焼けるように軋み、視界が歪む。

自分の身体じゃないみたいだ。

 

エマ「…私はぁ!」

 

それでも――守りたいの、友達だから。

 

 

エマが刺したナイフは奇しくも、樂が先ほどポチに刺した物だった。…そしてナイフの効果は、対象にその“神秘”を与えること。

 

ポチ「油断と慢心……抜けないな、私は。」

 

既に体力は4割程、だが目の前の可能性を確かめてみたい。

 

ポチ「その神秘…果たして使いこなせるのですか?」

 

エマのヘイローにノイズが走る。

 

ふふっ…あっはっはっ!

 

エマ「無理だろうね。」

エマ「でも…私は勝つよ?」

 

ポチ「……いいですねぇ。」

 

――一瞬の静寂。

 

 

 

ポチ「…“開け”!」

 

エマ「“開け、次元の扉よ”…!」

 

 

 

 

 

 

身勝手ながら、話を広げすぎてしまったため、今後の方針について整理させてください! 現在の本編(一部)は、しっかり完結予定です。その上で、次の展開(二部の原作開始)についてアンケートを取らせてください。二部は、一部を読んでなくても、楽しめるような展開を考えてます!

  • 今の展開は面白い
  • 今の展開は興味ない
  • 一部と同時平行で二部を書いて欲しい
  • 一部をちゃんと書ききって欲しい
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