ブルーアーカイブの世界で最高のエンディングを目指したい! 作:熱いマルゥ!
ポチ「…“開け”!」
エマ「“開け次元の門よ”…!」
ポチは手を翳し、エマはナイフで次元を切り裂き、門を開いた。
エマ「ぐぅっ…開けぇ!」
空間こそ歪むが、完全には開かない。先に動いたのはポチだった。
ポチ「この神秘は私が汗水垂らし、やっと辿り着いた能力。貴女程度が、簡単に扱える訳がありません!」
先ほど樂を追い詰めた技。エマの頭上に影が出来る。
ポチ「そのまま……潰れなさい!」
避けることは不可能。圧倒的な物量で、エマは押し潰されたように見えた。
砂埃が落ち着いた頃、ポチは有るものを発見する。
ポチ「…これは次元の扉?……足音が微かに聞こえますね…。」
エマの姿は見つからないが、足音が聞こえる。不完全ながら、扉を開けることに成功したようだ。
エマ「はぁ…はぁ」
ギリギリだった。あと1秒でも遅かったら、人間ミンチにでもなってたかも…。
奴は追撃をしてくる筈。犬は開ける瞬間が弱点だった。
エマ「何処からでも来い…!迎え撃ってやる。」
耳をすませ…足音が止まる。
エマ「…後ろか。」
ヒビが入っていく…完璧に合わせた。
エマ「食らえポチ!」
――ダダダダダダダ!
サブマシンガンを入り口に置いておく。
???「ぐえ、やめ――」
エマ「違う…。ポチじゃない!」
ポチの声に違和感を持ち、1度銃撃を止める。
ポチ「己の弱点は、理解しているつもりです。」
ポチはカウンターを読んでいた。先ほどの尾行者を盾に、異空間に切り込む。
ポチが突っ込んでくる。ここは殴り合いしかない。
エマ「それがなんだぁ!」
ポチ「ふっ…!」
ポチの蹴りがエマの足に直撃する。エマも負けじと、ポチの鳩尾に一発拳を入れる。
ポチ「がはっ……いい一撃です。」
ぐちゃ……ぐちゃ。
エマ「……なんだ?」
ただの拳で、血反吐を吐くほど効いたのか?
一瞬のにらみ合い。お互いの動きを待っている。
ポチ「……ぐっ。」
樂に刺された傷が開きましたか…。銃を持ってきて置くべきでしたねぇ。
エマ「視界が…!」
身体に力が入らない……
両者、体力は底を尽きかけている。だが、どっちが優勢かと言われれば、未だポチが優勢だろう。
エマ「うっ…せめて…これだけでも」
限界を迎えたエマが力無く、地面に崩れる。
だが、最後の力を振り絞り空間に亀裂を作る。そこに自分が刺していたナイフを投げる。
これで少しでも、アイツの時間を稼げるなら…。
ポチ「ふふっ…この勝負決まったようですね…!」
身体を引き摺るように歩き、エマの前まで出向く。
ポチ「よく頑張りました。貴女の精神は尊敬に値するものです。」
エマ「……。」
意識はあるのに…指すら動かないや。
ごめんヒナたそ。樂。私、何も出来なかったよ…
?「そんな事はないさ。エマ。」
その声は…君なの?逃げてお願い…
?「逃げも隠れもしねぇよ。エマがまだ諦めてないからな。」
ポチ「……何故、君が動けるっ?!」
コツ……コツ……。
?「確かエマの開け方はこうだっけ?」
?「“開け次元の扉よ”」
――パリンッ!
エマの開けた亀裂が斬られたように割れ、そこからは血塗れの影が見える。
?「ずっと俺に話しかけてくる奴が居たんでな。」
樂「…煩くて起きちまったよ。」
葬ったはずの過去が、私の前に再び現れた。
ポチ「……何をしたんです!戦闘不能まで追い詰めた…もはや動くことすら……」
樂「人が気持ちよく寝てんのに、エマがうるさいからだ…よっ…!」
刹那――神速で距離を詰め、蹴り飛ばす。
ポチ「ぐふっ…」
あり得ない…!トドメだけは手を抜かなかった!だと言うのに…落ち着け、私は負けていない。奴も体力はない筈。
樂「エマ、ありがとう。それと…ごめんな。もう休んでてくれ。」
エマ「……。」
後はお願い…樂。
自身のシャツを切り裂き、シャツでエマの傷口を塞ぐ。
樂「ああ。2人でこの戦いに終止符を打とうぜ…。」
刀を構えポチ公と向かい合う。
ポチも負けじと立ち上がる。
ポチ「私は負けない…負ける訳にはいかないのです…!」
樂「諦めろ。もう動ける体力もないだろ。」
樂「お前の敗因は2つ…。」
一歩づつ進み続ける。
ポチ「……“開けぇ!”」
ポチが扉を開こうとするが…人一人すら入れない扉。
ポチ「ふふっ…はっはっはっ!」
そうか…私が負けるのか…。私の敗因など1つに決まっているだろうに…。
刀の間合いに入り、刃を振り上げる。
樂「1つ…アンタは、最初から本気を出すべきだった。」
樂「2つ…俺達を狙ったこと。」
ポチ「……油断と慢心か。」
確実に私より格下だった…なのに私は負けてしまった。自分の驕りが招いた、必然の敗北。
目を瞑り、時を待つ。
樂「また会おうぜ。」
樂の刀が、ポチに振り抜かれた。
ごめんなさい、君主。貴方様の世界を見てみたかった。
――静寂。
目を開ければ……刀は私の首元で止まっていた。
樂「……これで勝負はついたな。」
ポチ「……?何を…しているのですか?」
何故…刃を納める?私は覚悟していたのに。
樂「…勝負はついた。それ以上も以下もない。」
ポチ「……最悪、貴方を殺すつもりだったのですよ?」
意味が分からない。私を憐れんでいるのか?
樂「エマだって、お前を殺すつもりは無かったと思うぜ?」
思い返してみれば、エマが殺すつもりなら人質ごと撃てばよかっただろうに…
ポチ「そんな理由で?理解出来ません…」
ポチ「ここで私を見逃せば…次はありませんよ?」
樂「そうかもなぁ。エマもお寝んねしちまったし…。」
樂「…でも、俺達が憎しみ合うのは違うだろ?」
樂「だから、俺は此処で止まった。…次はアンタだ。」
ポチ公に手を差し伸べる。
樂「この手を握るかは、アンタの選択だ。」
ポチ「……!」
――
??「私の元で、君は何をしたい?」
ポチ「はい!私は…争いの無いゲヘナを作りたいです!後、とっても美味しい物が食べたいです!」
??「…素晴らしい目標だね。私達で必ず叶えようじゃないか。食事は…まあ、頑張るよ…。」
――
あの人は雷帝に変わってしまった。だから、私も変わったんだ。いつか、あの日の貴女様に戻ると信じて。
ポチ「……その手は受け取れません。」
ポチ「私には、そんな甘さは持ち得ていない。雷帝からの命があれば…次は無い。」
樂「…そうか」
私の選択。……私は雷帝に忠誠を誓ったんだ。
だからこれでいい。
どうして、視界が滲むんだ?
樂「なんで…泣いてんだよ、ポチ。」
ポチ「…私は…私はどうすれいいんだ…。」
忠誠を誓ったのは、あの頃の優しい君主です…決して、雷帝に誓ったわけでは無い……!
ポチ「私は一体誰の為に…戦っているのですか…。」
樂「……雷帝の為じゃないのか?」
ポチ「私が忠誠を誓ったのは…雷帝になる前の、気高き慈悲を持ったあの方だけです。」
樂「……。」
かつて忠誠を誓った者が今じゃ別人の様に変わっちまう。…分かりたくないほど、分かるよ。
樂「お前はまだ、昔の雷帝に忠誠を誓ってんのか?」
ポチ「当たり前です!私には君主だけなんです…。」
樂「だったら俺達で“君主”とやらに戻してやろうぜ?」
ポチ「…何を言ってるんですか…もうあの頃の君主は居ないのです…。」
樂「人は簡単に変われねぇ。きっと理由がある筈だ。」
樂「もっとも、俺1人でも行くがな。」
ポチ「………ふふっ。面白い」
異空間にそのものにヒビが入っていく。どうやら、異空間は崩壊するようだ。
パキンッ――!ガラスの破片が落ちるように元の世界へ戻ったようだ。
――
雷帝「君は私と何がしたい?」
君主「君は私と何がしたい?」
……私は、貴女と一緒に居たいです。
ポチ「私は暫く答えを探します。貴方はエマを見てあげなさい。」
ポチ「次に会う時には答えを出すつもりです。決して、貴方の味方ではありませんから。」
樂「……次は本気でやり合おうぜ?ポチ」
ポチは一瞬だけ視線を落とし、それから静かに笑った。
……エマともこんな別れ方をした気がするな。
身勝手ながら、話を広げすぎてしまったため、今後の方針について整理させてください! 現在の本編(一部)は、しっかり完結予定です。その上で、次の展開(二部の原作開始)についてアンケートを取らせてください。二部は、一部を読んでなくても、楽しめるような展開を考えてます!
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今の展開は面白い
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今の展開は興味ない
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一部と同時平行で二部を書いて欲しい
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一部をちゃんと書ききって欲しい