ブルーアーカイブの世界で最高のエンディングを目指したい! 作:熱いマルゥ!
――ゲヘナ某所
雷帝「ポチ…その慢心癖は治せと言ったはずだ。」
ポチ「申し訳ありません、君主。」
ポチ「彼らが…あそこまで粘るとは思ってもみませんでした。」
雷帝「まあいいさ…今は傷を癒せ。」
雷帝「あの力を甘く見ていた私のせいでもあるからね。」
ある人物に連絡を取る。
返信は2秒も経たずに返ってきた。
『了』
雷帝「もし、彼女に勝てたなら…」
雷帝「その実力を認めざるを得ないな。」
――
??「…樂ね。」
??「起きろ、相棒」
バイクの様なモノに声を掛ける。
(*^^*)『ピビッ――おはようございます♪クロエさん』
クロエ「仕事が入った。すぐに出る。」
(T-T)『分かりました。では、目的地を設定します。』
バイザーを下ろし、バイクに跨がる。
――ブゥン……ブゥゥゥンッ……!
地面を削るようなタイヤの回転。
クロエ「ゲヘナなんて久しぶりだな…。」
赤い軌跡を残し、夜の静寂を置き去りにした。
樂「……眠れない。」
――深夜の3時。
よく考えたら俺、敵陣で医療受けてんだよな。全然、寝込み襲われても不思議じゃない。
樂「暇だなぁー…。」
エマ「樂も起きてたのか。」
突然、背後から声を掛けられた。深夜にそれはやめて欲しい。心臓が逝く。
樂「……びっくりしたー。てかなんでいんだよ。」
ヒナ「私も居るわ。久しぶりね樂。」
樂「おお!空崎風紀委員!」
ヒナ「…もう触れないわよ?」
何度か連絡を取ってはいたけど、こうして顔を合わせるのは久しぶり。
エマ「樂の傷は大丈夫だった?」
樂「俺は大丈夫。エマは…その様子だと大丈夫そうだな。」
樂「部屋移動する時、見回りとか大丈夫だったのか?」
ヒナ「それが…スタッフがいないの、一人もね。」
樂「…なんだと。」
あり得ない。他の患者はどうなる?いや、まさか……患者はいなかった?
樂「ここにいる奴ら全員グルなのか?」
ヒナ「……そうとも限らないわ。ただ、スタッフに何かあったのは事実ね。」
エマ「だから警戒態勢ってこと。できればスタッフと合流したいけど…。」
この部屋の数…何処に敵が何人潜んでるかも分からない。患者を巻き込めないしな。
樂「…この窓から外に出るのは?」
ヒナ「…私たちは降りれるけど、貴方は無理でしょう?」
樂「抱っこ。」
エマ「うわ…。」
ヒナ「……。」
樂「頼む!一生のお願いなんだ!俺だって女におぶられたくない!!」
明日の為に!
――
ヒナ「これでいいのかしら…。」
樂「(泣)」
エマ「写真取っとこw」
カシャ。
140cmの女児に、青年がお姫様抱っこされてる。
樂「エマ、後で殺す。」
エマ「先行くわヒナたそ。」
一足先にエマが地上に降りる。
ヒナ「行くわよ、樂。…しっかり捕まって!」
樂「ハイ」
窓から身を投げ出し、落下中に巨大な羽で減速させる。
――シュタッ…華麗な着地――
樂「ほげぇ!」
ヒナ「あらっ…ごめんなさい。大丈夫?」
着地時、ヒナが膝を曲げた拍子で背中が粉砕される。
樂「…大丈夫っすよ。降ろしてくれてありがとうございます。」
尊厳が粉砕されるよりマシです。
そんな時、地上に先客がいた。
クロエ「相棒、アレが私のターゲットか?」
(^_-)『はい、ターゲットですね。近接特化型です♪』
エマ「……アイツはクロエか!」
ヒナ「クロエ…厄介な奴に目を付けられたわね。」
樂「知り合い?」
エマ「クロエ…世界“最速”の賞金ハンター。」
樂「物騒な肩書きしかねぇな。」
ヒナ「一つ聞きかせて。医学部の人達は何処に行ったの?」
クロエ「さあな…力ずくで答えさせればいい。」
ヒナ「そう。」
ギュィン……
時間稼ぎは充分。それは両者とも
――“終幕イシュ・ボシェテ”
ヒナ「さようなら。」
クロエ「“当たれば”ただじゃ済まないな。」
――ドドドドドドッ!
挨拶代わりにクロエに弾幕を贈る。
過去の最速VS未来の最強の対決が…
今火蓋を切られた。
樂「…怪我人の俺らはどうする?」
エマ「狙いは樂だろ?樂は引っ込んでて。」
俺の怪我は酷い。かえって足を引っ張るだけか…。
樂「…ならここは任せる。俺はスタッフさんを探してくるよ。」
俺のせいで巻き込まれた人を助けるのが最優先だ。俺にできる、最大限のことをしなければ。
エマ「やばくなったら助けに来てよ?」
樂「当たり前だ。…二人とも悪い。」
――― ドドドドドド!
地面を軽々しく抉る破壊力。それを一瞬にして100発以上飛んでくる。
が、クロエもただで食らわない。
ヒナの放った弾幕を縫うように突っ込んでくる。
クロエ「こっちだッ!」
――ゴンッ!
クロエは銃身を殴り、銃口を天高くズラす。ヒナは、距離を離そうと後ろに飛ぶが許されない。
ヒナ「んっ…。」
クロエ「少し焦ったよ…空崎ヒナ!」
エマ「ヒナたそから離れろ!」
――ババババババッ!
クロエ「…チッ!」
エマのサブマシンガンが火を吹く。何発か当たったが、即座に反応し物陰に隠れる。
ヒナ「……。」
最速の賞金ハンター。確かに強い…けど、このままなら押しきれる。
エマ「閃光弾いっくよー!」
まばゆい光がクロエの視界を壊す。その隙に、遮蔽ごとグチャグチャにするヒナの弾幕。
今度はもろに弾丸を食らい、頭から血が流れてる。
クロエ「ふふっ…。」
クロエ「相棒…どうだ私の熱は?」
(T-T)『ピピッー32%…まだ移行出来ません。』
クロエ「遅いな」
ヒナ「…なんの話?」
エマ「ヒナたそ、長期戦はやばいんじゃな――?」
――グシャ。
クロエ「ライダー…キックって奴さ。」
強烈な飛び蹴りがエマの腹を踏み抜いた。
ガシャンッー!
エマは勢いを止めきれず、建物内に吹き飛ばされる。
エマ「ぐふっ…!お…うぇ…」
ヒナ「……なっ。」
距離はあった…なのに、あの一瞬で…!
ヒナ「このっ!」
終幕イシュ・ボシェテをもう一度放つ。が…
クロエ「遅い。」
キュゥィ…――ガンッ!
二度も同じ手には乗らん。
クロエの妨害により、溜めが不完全なイシュ・ボシェテが出てしまう。
――ババババババ!
当然、狙いも定まらず無駄な消費をしてしまった。
背後からの気配に反応し拳を振り抜く
ヒナ「いない…?」
空振り、今度は横から。
視界の端から端へ、赤いラインが引かれていく。最速の賞金ハンター、段々とその実態が見えてきた。
その時――背後からの衝撃が体を襲う
ドゴッ――
ヒナ「くっ…」
パンッ!
今度は上から銃声。上にクロエはいない。
ドガッ―ドゴッ――パンッ!
周りの地面が抉れていく。抉れるたび、轟速の攻撃が縦横無尽に飛んでくる。
ヒナ「このっ!」
ブンッ――!
ヒナ「うっ…はぁ…はぁ…」
銃身を振り回し、一時的に難を凌ぐ。
もう私じゃ、対応できないくらい速くなってる…。
クロエ「イグニッション…」
(+_+)『61%――危険領域までもう少しです♪』
クロエ「――タクティクスNo.2。」
標識――
この先、レッドゾーン