ブルーアーカイブの世界で最高のエンディングを目指したい! 作:熱いマルゥ!
新PV見ました?これからの展開が怖くて仕方ない。曇らせは公式が最大手だからね。
本編
バナナー♪バナナー?Y――
スマホの着信音が鳴る。
相手は…
樂「……エマか?」
エマ「ああ、私だ。見事にやられちゃったよ…。」
エマ「痛みが来るまで、攻撃されたことにすら気付けなかった…。」
クロエ…キヴォトス最速の異名を持つ者。先ほどエマは、クロエに吹き飛ばされてしまった。現在はヒナが交戦中。
エマ「ヒナが押されてる。……長くは持たない。」
樂「…エマ、俺から一つ提案がある。」
確証は無いけど、某赤いカブトさんとか…某555アクセルさんとか…対策が無いわけじゃなかったし。
樂「奴がトップスピードを保てない瞬間があるはず…」
加速に入る前、カーブの瞬間…
本命として、身体の限界を迎える直前。
だが持久戦は…先に俺たちがヤられるかもしれない。ならば、機動力を最優先で潰す…。
奴が何処から来るか予測しやすい場所…
樂「狭い空間でアイツの動きを制限してくれ。」
エマ「やってみる。…けど、クロエがそれに応じるのかな?」
樂「それは賭けだな…。」
ポチ公の野郎も自分の弱点は理解していた。
……クロエの奴も不利な勝負はしないだろう。
樂「とにかく、俺もそっちに行く。スタッフの無事は確保したしな。」
スタッフは怪我こそしていたが、完璧な手当てがされていた。流石は医療学部。
エマ「成功するまで賭ければ100%でしょ?」
エマ「…じゃあ現地で。」
――プツッ
…エマはギャンブル中毒者なのか?
クロエ「イグニッション…」
クロエの身体から焦げた匂いがする。
――シュゥ―……。
その吐息は熱を纏っていた。
クロエ「戦術No.2」
木を軸に高速で駆け廻る。やがて、クロエとクロエの軌跡に焔が宿る。
ヒナ「まずい…!」
咄嗟にクロエから距離を離す。
熱き風がヒナを撫でる。無数の残像が円を描き、音を置き去りにした。
クロエ「喰らうがい。我が必殺技を……!」
――完成された“業火の竜巻”が…ヒナを捉える。
ゴオオゥゥゥゥウッッッ――!
ヒナ「ぐっ…う!」
灼熱の風で空中に放り投げられてしまう。
――衝撃。
横から、木が叩きつけられる。さらに、車が弾けるように激突した。
ヒナ「がはっ…」
体制を立て直す――前に次が来る。
対してクロエは、安全地帯の地上からヒナに問う。
クロエ「業火の中は辛かろう?」
クロエ「樂の居場所を吐け…。そうすれば、この業火を解いてやる。」
ヒナ「ふふっ…。なにか勘違いしてるんじゃない?」
ピキッ――…
クロエ「……なんだと?」
背後から音が鳴ったが、竜巻の轟音にその音は掻き消された。
パリンッ…――ガシッッ!!
突如、誰もいない筈の背後から拘束される。
クロエ「…なっ?!」
樂「そんなに俺と会いたいかったか?」
エマ「私たちとも遊んでよ?クロエちゃん?」
悪い笑みを浮かべた二人が言う。
「「誘導出来ないなら…誘拐すればいいじゃない!!」」
クロエ「……貴様ら!」
これはポチの神秘?…まさか、情報に聞いていた樂の神秘か?
――竜巻から脱出したヒナの飛び蹴りがクロエを捉える。
クロエ「がっ…」
ヒナ「…この蹴りはエマの分よ。」
そのまま、背後の二人にクロエは引き込まれた。
ヒナ「…速度の謎が解けてない。あれさえ分かれば」
(^_^)『88%フェーズFinalの移行を推奨します。』
ヒナ「……まだなにかあるのね。」
満身創痍のヒナも、次元の扉へ歩き出した。
――
樂「せーの!」
エマ「よいしょー!」
息を合わせた連携でクロエを投げ飛ばす。
クロエ「……ん」
――バンッ
壁にぶつかったのか。
にしても此処は?…暗いな、なにも見えない。
クロエ「まあいい。お前から来てくれるなら好都合さ。」
樂「さて。此処からどうしようか?」
エマ「……考えてなかったの?」
――ダッ!
クロエが距離を詰める。
クロエ「…はっ!」
樂「……。」
エマ「ちょ、ちょっと来てるってば!」
クロエ「そこだっ!」
――バコンッ!
樂「ぐふっ…」
激しい物音と埃を立てて壁を揺らす。
エマ「樂?!なにしてんのさ!」
クロエ「どうした!暗闇で私が見えなかったのか?」
確かに壁に叩きつけたが…効いてない?
この感触…まさか、クッションか!
樂「…見えてないのはお前だけさ。」
――カチッ。シュルシュルシュル…。
トラップが発動した。布状のナニかが二人の身体を覆い、樂がそれを引っ張る。
クロエ「拘束…?」
樂「包帯さ。言い忘れてたが、医療学部の部屋を増築したんだ。……許可は取ってないが。」
エマ「…聞き捨てならないけど、チャンスって事ねッ!」
――ダダダダダッ!
エマの弾丸がクロエを捉える。
クロエ「ぐっ…。面倒な。」
クロエ「…戦術No.6…」
突如、蒸気の様なものがクロエの身体から放たれ、密着状態の二人が熱を纏う。
樂「……コイツっ!急に熱くなりがった!」
クロエ「…結構身体を鍛えてるんだな?樂。」
樂「急にキモい!」
俺の身体をねっとり撫でるな!てか熱い!
エマ「…さっさと離れなさいよっ!」
――ダダダダダっ!
銃弾を何発も食らってるのに全然倒れない……!
クロエ「終わりにしようか…!」
その瞬間、クロエの身体が発火し樂の首を掴まえる。
――ガジッ……!
樂「あがぇ…っエ……マ…や…れ!」
最悪のミス…俺もろとも拘束したのは間違いだった!
奴の能力の本質は…この“点火”か…!
それを応用してスピードを出していたんだ…!
――ダダダダダッッ!―カチッ。また玉切れ。
エマ「くそっ…樂!」
なんで、銃弾が効かなくなったの…?
クロエ「ぐっ……!」
この熱量、既にメーターは90%越えているだろうな…。
一度冷却しなければ…
クロエ「そんなちゃちな弾…熱が焼き切ってくれる!」
包帯を焼き焦がし、拘束から脱出する。
戦術No.6…防御特化の形態。自身の身体に熱を纏わせる技。いかなる攻撃も、威力を最小限に軽減する事が可能。
もっとも、クロエの身体が耐えられないため、長時間の運用は自壊を促してしまうが。
エマ「そろそろ倒れてよ!」
――ダダダダダッ。
何度目の射撃だろ。弾丸が効かないなら…近接戦しかないか?そんな事を考えていた時…
クロエ「おっと…!」
紙一重で銃弾を躱す。
エマ「……!」
クロエが避けた…効かない訳じゃないのか…?
もう!こんな時ヒナたそがいれば!
樂「…がっ…!はぁ…はぁ」
…意識が…息が出来ない…。喉が焼けてるのか…。
樂「……ェ…ぁ…!」
声も出ないのか…?
こんな時でさえ俺は――何も出来ないのか?
――ドクンッ…!
なんだ…この感じ…?身体が癒されていくような…?
もう動けもしないのに
まだ…
――戦える?
焔の先にあるのは希望か、絶望か――