ブルーアーカイブの世界で最高のエンディングを目指したい! 作:熱いマルゥ!
0話 原作開始
砂嵐の中で黒い影が私を呼んでいる。
?「……エマ、先生を頼む。お前ならきっと…」
懐かしい声が耳に響く。私の大切な人…
エマ「待って――!」
――ジリリリ!
セットしておいたアラームが鳴る。
エマ「うーん…」
なんだか長い夢を見ていた…気がする。
エマ「二度寝でもしようかな…」
言ってみただけ。さてさて、早く準備しなきゃ。
寝癖を治して…歯磨きして…最後に、バターを塗りコンガリ焼けたパンを咥えて。
今日も風紀委員としての仕事が始まる。
―――時間は飛び、シャーレの建物前まで来ていた。
エマ「リロード入りまーす。」
チナツ「エマさん、棒立ちでリロードしないで下さい!」
ユウカ「あーもう!滅茶苦茶じゃない!」
現在、シャーレ周辺区にて、不良達との抗争に巻き込まれていた。
え?なんでこうなったって?私が聞きたいよ。
――ちょーっと、時間を遡って。
最近の治安の悪さに、連邦生徒会は何にしてんだ!ってうちらの行政官が怒ってたから、私とチナツで連邦生徒会に殴り込みに行ったんだよね。
リン「生徒会長は今、席におりません。正直に言うと、行方不明になりました。」
――場が一瞬、静止する。
スズミ「行方不明…。」
ユウカ「え?」
チナツ「…連邦生徒会長が行方不明ですか。」
ハスミ「やはりあの噂は…。」
連邦生徒会長が失踪してた。嘘でしょ?
てなわけで、サンクトゥムタワーが制御出来なくなったらしい。で、制御するフィクサーになるのがこの人。
“これからよろしくね、皆。”
これからシャーレの顧問になる先生。
ユウカ「こんにちは、私はミレニアム…ってそんな事はどうでもよくて!」
エマ「私の名前は雪村エマ。血液型はA型…趣味は絵画を酷評する事…好きな食べ――」
リン「そちらのうるさい方々は気にしないでください。続けますと…」
ユウカ「一緒にしないで!私は早瀬ユウカ!覚えておいてください、先生!」
“よろしくね”
――で、本題。
どうやら制御を取り戻すには、先生をシャーレの地下まで送り届けないといけないらしい。
ただ、道中で不良が暴れてるからどうするか?って。
リン「我々は、この“先生”をシャーレまでお連れしなければなりません。」
リン「ちょうどここに…暇そうな方々がいるので、私は心強いです。」
リン「キヴォトスの正常化のために、皆さんの力が必要です。」
(テメェら暇なんだから、忙しい私の代わりに戦え。)
と言うわけで、現場の連邦生徒会からは以上ですー。
ヒュオオ――!ドカアァァァン!
ユウカ「なんでこんなことに…いっ、痛いってば!!あいつら、違法JHP弾使ってない!?」
ハスミ「伏せてください、ユウカ。それに、ホローポイントは違法指定ではありません。」
スズミ「それにしても、なかなかの人数ですね…。」
スズミさんの言うように、かなりの暴れっぷり。何かの祭りかと錯覚しちゃうよ。
ハスミ「…とにかく、先生を守ることを第一優先にしてください。」
ユウカ「分かってるわ。先生は戦場に出ないでくださいね?」
“私が指揮するよ、任せて。”
エマ「おおー。それは頼もしいね。」
チナツ「では先生、よろしくお願いします。」
――先生の指揮の下で戦闘を開始したが、普段よりずっと早い速度で、戦闘が終了した。
リン「皆さん、この騒ぎを起こした人物を特定しました。」
リン「ワカモ。百鬼夜行連合学院で停学後、強制局を脱獄した生徒です。」
――荒廃した都市を見下ろすように座る者。
災厄の狐とも呼ばれてる人物。
ワカモ「……ふふっ。」
ユウカ「見つけたわよ!大人しく強制局に戻りなさい!」
ハスミ「騒動の中心人物を発見。対処します!」
ワカモ「少しだけ…相手をしてあげましょう。」
ワカモは、軽い身のこなしで遮蔽に隠れ、そこから精密な射撃が放たれる。
ユウカ「ちょっと…私のバリア壊れそうなんだけど!」
エマ「耐えてユウカちゃん。私が逃げ切るまで…」
ユウカ「一緒に戦いなさいよ!」
スズミ「……真面目にやってください。」
ワカモ「これをどうぞ。」
遮蔽から身を乗りだし、強烈な連続射撃がユウカを襲う。
ユウカもバリアを張り抵抗するが、その凶弾は進み続ける。
ユウカ「嘘っ…!」
スズミ「ユウカさん!」
ユウカ「うぐっ…。」
その威力は絶大。バリアすら貫通し、ユウカを後衛まで吹き飛ばすほど。
ワカモ「美しく…咲き乱れなさい!」
ハスミ「不味いですね…。ユウカ、まだ立てますか?」
ユウカ「…ええ。にしても此処まで強いなんて…。」
エマ「どうする?先生。」
“スズミの閃光弾から動いてみよう。ユウカ、バリアはまだ張れる?”
ユウカ「それが…しばらくは無理みたいです。」
エマ「前なら私が張ろうか?」
“じゃあエマにお願いしようかな”
――
ワカモ「おや?…ポジションが変わりましたね。まあ、無駄ですが。」
ワカモは先ほどの遮蔽から動いていない。
エマ「無駄かどうか、確かめてみる?ワカモちゃん。」
ワカモから弾丸が飛んでくる。私も、ワカモに反撃するが遮蔽を上手く利用される。
エマ「隠れてないで出てきな…よっ!」
遮蔽ごと蹴り飛ばし、ワカモと近接戦に持ち込む。
ワカモ「ふふっ。なかなか大胆ですね?」
ワカモは、後ろに大きく飛びそこから射撃する。
エマ「…やっと姿を見せたな。」
“スズミ、ハスミお願い!”
閃光弾が投げ込まれ、着地がブレてしまう。その隙をハスミは見逃さない。
ハスミ「…攻撃します。」
バンッ――!鈍い銃声が鳴る。
ワカモ「……っ!よくも、やってくれましたねぇ…!ここから本気で――?」
その時ワカモが違和感を覚える。
――見られている。それもかなりの猛者に。
ワカモの「…私はここまでにしておきましょう。」
そう言葉を残し、更に奥へと消えていった。
ユウカ「逃げられてるじゃない!?追うわよ!」
ハスミ「いいえ、今は目標の奪還を優先しましょう。」
エマ「……。」
……視線を感じたけど…気のせいかな?
――その後、巡航戦車とも戦闘になったが、先生の指揮により無事制圧出来た。
――シャーレの建物にて
リン「シャーレの奪還成功、後で私も出向きます。建物内の地下で合流しましょう。」
その言葉を最後に通話が切られる。地下へ進んでいくと、ある人物と目があった。
“…あれ?”
ワカモ「あら?」
――絶妙な空気が流れる…
ワカモ「し、し…失礼いたしましたー!」
“…なんだったんだろう?”
リン「お待たせしました。…ここに連邦生徒会長の残したものがあります。――受け取ってください。」
リン「これが、“シッテムの箱”です。先生ならこれを起動させることが出来ると思います。」
“シッテムの箱を起動させる。”
……我々は望む、七つの嘆きを。
……我々は覚えている、ジェリコの古則を。
シッテムの箱へようこそ先生。
――場所は変わり…ボロボロになったビルの上。
風が無軌道に唸る。
視線の先には――先生
??「……期待しておこう。」
小さく息を吐き。
??「“開け”次元の扉よ。」
世界の裏側に、その影は消え去った。
――シャーレ建物外にて。
ユウカ「サンクトゥムタワーの制御権を取り戻したようね。」
ハスミ「では、私達はここまでですね。」
エマ「お疲れさまでした、先生。」
“みんなお疲れ様”
ハスミ「これでお別れですが、また会いましょう。先生。」
スズミ「ええ。トリニティ総合学園にも立ち寄ってください。」
ユウカ「先生!ではまた会いましょう!」
チナツ「…私達も戻りましょうか。」
エマ「そうだね。」
エマ「先生を頼む…か。」
あの人は先生が来ることを知っていたのか?そんな疑問が浮かぶが…
エマ「任された!」
私も自分のやるべき事を全うするよ。