ブルーアーカイブの世界で最高のエンディングを目指したい! 作:熱いマルゥ!
キャラ紹介。 雪村エマ
この物語の主人公。
ゲヘナ学園、風紀委員会所属の三年生。
転生者ではなく、この世界の住人。
適当な性格だが、約束や友情に熱い。
「…これ以上誰も失わせやしない。」
この話には登場しないけど、もうすぐ出てくるよ!
――アビドス高等学校。
“私はシャーレの顧問先生。よろしくね”
ノノミ「わあ☆支援要請が受理されたのですね!」
アヤネ「はい!これで…やっと支援が受けられます。」
セリカ「よかった、シロコ先輩が拉致してきた訳じゃなくて…。」
シロコ「私はそんなことしない。」
少し前、シロコが先生を連れてきた。先生曰く、道に迷ったところを助けて貰ったらしい。
アビドスは本当に広いため、迷っても無理もない。
アヤネ「早くホシノ先輩とユメさんに伝えないと!ユメさんは今居ないとして…そう言えばホシノ先輩は?」
セリカ「多分、隣の部屋じゃない?呼んでくるわ。」
隣の部屋に行くが…
セリカ「あれ?居ないじゃない。」
もう、こんな忙しい時に何処にいるのよ!ホシノ先輩が居るとしたら…3階かな?
セリカ「あっ!ホシノ先輩ー!探したわよ。皆待ってるから、ほら早く!」
セリカ「ヘルメット団が攻めてきてるの!」
ホシノ「…うへ~。それは大変だねぇ。」
セリカ「なんで他人事みたいなのよ…。どうせ、寝てたんでしょ?」
ホシノ「…ごめんね」
セリカ「ホシノ先輩が遅刻するなんて、いつものことでしょ…。」
ダダダダダダダダッ!
校舎の外から銃声が弾けた。
ノノミ「じゅ、銃声!?」
シロコ「!」
ヘルメット団B「わっーはっはっは!!」
ヘルメット団A「ひゃっはー!攻撃、攻撃ぃ!!奴らは弾薬が尽きかけている!今がチャンスだぁ!」
アヤネ「あれは…カタカタヘルメット団!」
セリカ「先輩を連れてきたよ!」
ホシノ「うーん…誰?この人。」
――その言葉とは裏腹に、ホシノの視線は冷えていた。
ホシノ(大人なんてみんな同じ。)
アヤネ「こちらの方はシャーレの先生です。」
ホシノ「よろしくね~、先生ー。おじさんのことは、好きに呼んでいいよ~。」
ホシノ(アビドスに何しに来たか知らないけど――)
…居場所を奪うなら容赦はしない。
シロコ「すぐに出よう。先生のおかげで物資は十分。」
ノノミ「はーい、みんなで出撃です☆」
アヤネ「私がオペレーターを担当します。先生はその場でサ
ポートをお願いします。」
ホシノ「……。」
ホシノが足を止める。
――。
…何事もなかったように…歩き出した。
ダダダダダダダダッ!
スタッ…!
校舎の窓からシロコが飛び降りる。
シロコ「ん!」
そのまま遮蔽を利用し、地形を広げる。
ヘルメット団A「撃て撃て!!」
パンッ!パンッ!
ホシノ「皆でシロコちゃんを援護だ!」
アヤネ「はい!…こんな時にユメさんが居てくれれば…。」
ノノミ「あなた方にアビドス高校は渡しません!」
ギュィィィン――ガガガガガガッ!!
遮蔽ごと吹き飛ばすような弾幕が、正面を薙ぎ払う。
ノノミ「シロコちゃん前――!」
シロコ「――ん…ごめんノノミ。」
…が、横から来たシロコとぶつかってしまう。
ホシノ「二人とも大丈――っ!」
ドンッ!!
爆風が、言葉ごと吹き飛ばした。
セリカ「……あーもう!」
ヘルメット団B「あいつらまるで連携取れてないぞ!!」
ダダダダダッ!!
壁に弾が食い込み、粉塵が舞う。
アヤネ「落ち着いてください!射線が通ってます、下がって!」
アヤネ(まるで連携が取れていません…。一体どうすれば…)
“…皆、私が指揮をとってもいいかな?”
アヤネ「…指揮ですか?お願い出来ますか?先生。」
“もちろん、任せて。”
セリカ「早く指示をちょうだい!」
ノノミ「私もいつでも行けますよー☆」
先生の言葉に。皆が希望を抱く。
“ノノミは正面に弾幕を張って!”
ノノミ「了解しましたー!」
――ガガガガガガッ!!
ノノミの弾幕により、砂埃が煙幕となりそれに乗じて、4人も前に進む。
ヘルメット団B「うわっ…前が見えねぇ!」
“セリカは右、シロコは左からお願い”
セリカ「分かったわ!」
シロコ「ん。」
――ダダダダダダダダッ!
シロコとセリカの射撃がヘルメット団を捉える。
ヘルメット団C「うっ…。」
ヘルメット団B「あがっ…!」
“ホシノ、そのまま敵陣へ上がって”
ホシノ「おじさんを振り回さないでよぉ」
そう言ってホシノは前線へ走り出す。
射撃をしながら戦場を駆け抜ける。
ヘルメット団A「くそっ、あのピンク頭止めろ!!」
ヘルメット団D「撃て撃てぇ!!」
タタッ!タタッ!タタッ!
弾が前方から放たれる…が、ホシノの盾に阻まれる。
バンッ―!
ヘルメット団は、ホシノのショットガンをもろに食らった。
ヘルメット団D「痛ぁ…!」
ホシノ「じゃあ、おやすみ~。」
バンッ――!
――そうして数は減っていき……
シロコ「ん。後はお前だけ。」
ヘルメット団A「くそぉぉ…!」
ヘルメット団A「くそぉぉ…!まだ終わってねぇ!」
その叫びに応えるように、残っていた2人が集まる。
アヤネ「もう少しです…ですが気を抜かないでください!」
セリカ「まだいたのね!やっつけてやる!」
その時――
??「…それ以上の横暴は許さないよ。」
背後から聞こえた、その言葉と共に不良達は倒れた。
ヘルメット団A「誰だおま――!」
ヘルメット団「がっ――……」
ヘルメット団「近づくなぁぁ!うっ…お前……は」
ドサッ…。
一瞬のうちに残党を仕留めた者の正体とは…
ユメ「ごめんホシノちゃん。遅れちゃった☆」
ホシノ「いいとこだけ持ってくねぇ~ユメ先輩。」
――
ヘルメット団A「うぅ…。覚えてろよぉ~っ!」
ありがちな捨て台詞を吐いて逃げていった。
アヤネ「やりましたね、皆さん!」
ノノミ「これも全部先生のおかげですね☆」
“皆で勝ち取った勝利だね!”
セリカ「まあ?あんなやつら、私達だけでも勝ててたけどね!」
シロコ「ん。ツンデレセリカ。」
セリカ「なんですって!私はね――…
ホシノ「…ユメ先輩、あの大人怪しいです。私…信用できません。」
ユメ「シャーレの先生だっけ?」
ホシノ「…ええ。どうしますか?」
ユメ「…今は、様子見でいいと思うよ。もし何か企んでるなら、その時は…ね?」
――――今回はどうにか凌いだだけだ。だが、次にいつ攻めて来るかは分からない。皆は、次の備えへと意識を向け始めていた。
セリカ「…ホシノ先輩は?」
ホシノ「うーん。…ヘルメット団は数日もすればまた攻撃してくるはず。…だから、こっちから仕掛けちゃおー!」
アヤネ「今からですか?!」
ノノミ「私は良いと思います。今なら消耗してると思いますし…。」
アヤネ「…先生はどう思います?」
“良いんじゃないかな。ユメはどう思う?”
ユメ「私は良いと思いますよ!」
ホシノ「じゃあおじさん達で分からせちゃおー!」
シロコ「行こう。」
ノノミ「それではしゅっぱーつ!」
――善は急げとのことでアジトまで来たが。
アヤネ「……おかしいですね。カタカタヘルメット団のエリアに入ったのに、敵性反応がありません。」
――静かすぎる。
銃声も、怒鳴り声もない。
戦闘の気配だけが、綺麗に消えていた。
ホシノ「……。」
私達の足音だけが響く。
ホシノ(静かすぎる……)
シロコ「ん。変。」
みんな、違和感を持ったようだ。
ノノミ「誰もいませんね…、それに、気絶してる人が多いです」
セリカ「……。これ、やられた後じゃない?」
視線の先、倒れている不良たち。
傷は浅い。だが“抵抗した跡”が薄い。
誰かが一方的に制圧した痕跡だけが残っている。
アヤネ「……この状況、内部の争いではなさそうです。」
ヘルメット団A「……卑怯な……」
かすれた声。
シロコ「何があったの?」
ヘルメット団「は?ふざけんな……テメェらだろ……」
セリカ「何言って――」
ヘルメット団A「…アビドスの生徒…言って…た…」
空気が止まる。完全に気絶したようだ。
アヤネ「私達の、学校の生徒…?」
ノノミ「…偽って強襲したんでしょうか。…でも、なんのために?」
ヘルメット団が恨みを買いすぎた…なら、それまでの話。だが、わざわざアビドスの生徒と偽る意味がない。
ホシノ「……」
視線が、ゆっくりと下がる。倒れている者たちの傷を見る。
浅いが、確実な“切断”。
銃の傷は私達のもの…それに加え背後からの斬撃。
“迷いのない線”。
ホシノ(刃物……)
その瞬間。何かが、喉の奥で引っかかる。思い出したくない記憶の形。
ホシノ(……違う)
ホシノ(あいつは、もう……)
静かにしゃがみ、傷を凝視する。
ユメ「この人たちの傷、全部……“あの”癖があるね。」
ホシノ「……ユメ先輩」
ユメ先輩の目がわずかに細くなる。なにかを堪えるような…そんな目をしてる。
きっと…私も後輩に見せれない顔をしてる。
ホシノ(刃物を主軸に戦う奴なんて…あの頃の彼以外に――)
ありえないはずだった。
もうこの世界にいるわけがない。
喜ぶべきか、新たな脅威か…
壊れた秒針が…静かに刻み始めた。