ブルーアーカイブの世界で最高のエンディングを目指したい! 作:熱いマルゥ!
吐月「やっ、ホシノ。久しいね」
ホシノ「……あ」
――その時、ホシノの脳内に溢れ出した――
……“青い青春”
吐月「まあ、俺は本人ではない…のかな?」
ホシノ「…樂じゃない…の?」
吐月「ああ。正確に言うなら、“初めまして”だな。」
エマ「…本人じゃない?」
ホシノ「違うよ…樂は…初めましてじゃないよ?」
ホシノ「きっと私のこと忘れちゃっただけだよね…?そうだよねー…!だって2年ぶりだもんね…。」
吐月「……。」
一歩……また一歩…足が樂に向かっていく。
まるで親を見つけた子供のように。
ホシノ「ねえ…嘘だよね?!…樂は樂でしょ!?……お願い
答えて――!」
吐月「動くな。」
吐月「…お前さんの後輩が血を見ることになるぜ?」
シロコ「ごめんホシノ先輩…なんか力が入らなくて…」
ホシノ「樂…どうして」
吐月「…俺の名は吐月。あいつと同じだと思うな。」
どこか分かってた。私の目に映る彼は、あの頃と一緒。
でも…樂じゃない。
否定したかった。
樂が帰ってきてくれたんだって…信じたかった。
吐月「――ホシノ!おい、小鳥遊ホシノ!」
ホシノ「っ……なに…さ」
後輩の前なのに、いつものように振る舞えない。
吐月「………!」
?『――今じゃ別人の様に変わっちまう。…分かりたくないほど、分かるよ。』
これは……俺の声?
吐月「ぐぁ…」
――記憶が、混線する。
頭が……痛い。
?『そのままの意味ですよ。2人とずっと居たいなーって。』
???『…言われなくてもずっと一緒ですよ。この何もない砂に埋もれた学校に。』
シロコ「今…しかない。」
なぜか拘束が緩まった。這っててでも動かなきゃ…。
吐月「…逃げられたか。」
交渉材料が消えた。なら退くべきだな。
俺のすべきことは変わらない。予想以上の消耗…早くこの場を去らなければ…。
吐月「アヌビスの神秘を増幅させ…俺を延命させろ。」
吐月「…始刻刀。」
先ほど奪った神秘を取り込む。
吐月「少し早いが……お別れだ。」
ホシノ「待っててば!」
吐月「待てない。時間がないんだ。」
振り返らず走り去る。このままじゃ、ホシノたちを振り切れないだろうが…
ホシノ「なら私も連れてって!…もう私を置いていかないでよ…!」
吐月「ホシノ…もう俺には関わるな。」
吐月「次に会うとき…もしかしたら俺は、“吐月”じゃないかもしれない。」
ホシノ「何を言って――!」
その瞬間、横から黒い影が走り抜ける。
ヒナ「逃がさない。」
エマ「まだ話は終わってないよ!」
無数の次元を切り裂き、とある場所に繋げる。
吐月「…まだお返しが済んでなかったな。」
武器庫に繋げた次元の穴が開く。
その奥からは…無数の銃口がヒナたちを覗いていた。
“終奏イシュ・ボシェテ”
――ダダダダダダダダッッ!!!
ヒナ「っ…!」
エマ「うぐっ!」
流石のヒナたちでも、あの銃口には踏み込めない。
数秒でも止められれば、それで勝ちだ。
吐月「いつか…樂を取り戻そう。」
―――
ヒナ「……逃がした。」
エマ「“今回”は見逃してあげるよ、吐月。」
その後も追いかけたが…どんどん距離を広げられ、完全に見失ってしまった。
ホシノ「…樂」
いつもそうだった。樂が無茶をして…私が怒って…ユメ先輩が止める。
……また、間違えた。
もしかしたら――止められたかもしれないのに…。