リストラから始まった恋物語   作:ゼルガー

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エピソード4「兄貴と通り魔」

 

 

 

 

深夜の街中。残業を終えた俺は、真っ直ぐ自宅のある寮に向かっていた。

 

それにしても、ハルハラの野郎。仕事を押し付けやがって。まあ、アンズに気絶させられるなら、終らせてからにしろよな。

 

さてと、こんな夜中じゃ晩飯の食材をまともに買えんか。どうしようか・・・

 

 

「ん?よお!○○じゃねーか!」

 

「あ、ランサーの兄貴。お久しぶりです」

 

 

青髪にラフな服装が特徴のこの人はセタンタ・フーリンさん。通称ランサーの兄貴。

 

フリーターだが、この街では知らない人がいない程有名で、みんなの頼れる兄貴だ。

 

 

「その様子じゃ、今日も残業か?大変だな、公務員は」

 

「そうでもないですね。事務は結構好きですから」

 

 

これは嘘だ。本当は好きでも嫌いでもない。ただ、生活の為に働いてるだけだ。

 

 

「そっか、まあいいか。で、どうだ?今日も大漁でな、魚をお裾分けしてやるよ。どうせ、この時間じゃスーパーもロクにやってねーだろ」

 

「何時も助かります」

 

 

兄貴は釣りが趣味で、たまにこうして大漁だったときはお裾分けしてくれる。

 

 

「ホント、今日は絶好調だったぜ。普段は気に入らねえ赤やムカつく金ピカがいる所為で、ボウズが多かったんだがな」

 

 

皮肉屋の赤い人と俺様の金ピカですか。どちらも子供に人気がある人達だったっけ。

俺はどっちも嫌いだけど。

 

 

 

「んじゃな○○~。夜道には気をつけろよ。特に・・・通り魔とかな」

 

 

そう言うとランサーの兄貴は釣竿とバケツを手に去っていった。

 

見た目はチンピラだけど、いい人だよな本当。

 

 

 

 

そして、俺は魚を片手にささっと家に帰ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今思うとこの時、リョウの占いのことなんかすっかり頭から抜けていたんだ。

 

だから、俺はまた思い知ることになった。アイツの占いの凄さを。

 

 

 

 

「管理局の方ですね。私と手合わせ願います」

 

 

 

そいつは昔、どこかで見たような容姿の女性だった。外見は俺より歳上か。

 

ったく、本当にリョウの占いは嫌な方向で当たるな。

 

今日の夜、大人の女性と素敵な出会いを果たしますか。素敵じゃねーよ、全然。

 

さて、相手は戦闘態勢に入っててヤル気満々か。

 

どうする?一応、護身術は素人程度には動けるが、所詮素人。相手は見た感じ相当出来そうだ。勝てる気がしない。

 

やはり逃げるか?命あっての人生だしな。

 

 

 

「おい、お前らそこで何をしている」

 

 

背後から別の女性の声が聞こえた。

 

振り向くと、赤髪のショートの女性だった。もしかして同職の人か?

 

まあ、多分相手の方が階級が上だろうから、正直に話そう。

 

 

「彼女に襲われそうになりました」

 

「何?おい、どういうことだ?」

 

 

赤髪の女性がバイザーの女に訪ねるが、相手は無視していた。

 

 

 

「・・・では彼に用はありませんね。ストライクアーツ有段者、ノーヴェ・ナカジマさんとお見受けします。貴女に幾つか伺いたいことと確かめたいことが有ります」

 

 

 

どうやらバイザーの女性の目的は最初から俺ではなく、赤髪の女性だったようだ。

 

しかし、あの女性。どこかで・・・

 

 

「質問があるならバイザーを外して名乗れ」

 

「失礼しました。私はカイザーアーツ正統、ハイディ・E・S・イングヴァルト。覇王と名乗らせていただいてます」

 

 

覇王?覇王って確か、おとぎ話に出てくる、古代ベルカ時代の三大王の一人じゃないか。

 

けど、おとぎ話に出てくるのはクラウスっていう男性の覇王であって、目の前にいる女性では無い。

 

つまり、子孫。もしくは覇王に憧れて名乗る愉快犯の可能性がある。

 

 

気がつけば、赤髪の女性と自称覇王は戦闘を開始していた。俺はというと、巻き込まれないように離れた位置でそれを観察していた。

 

それにしても、カイザーアーツか。過去、俺が知ってる女の子が使っていたモノによく似ている。

 

だが、彼女と女性は年齢が合わない。

 

そしてもう一つ。女性の動きが、昨夜のヴィヴィオの動きと重なって見えた。

 

動きそのものは全く違う。なのにどうして・・・その動きに見惚れてしまうんだ?

 

 

 

だから俺は気がつかなかった。

 

 

女性の動きに気を取られてて。周りに意識が行っていなかった。

 

だから、頭上から落下してきた、彼女たちの衝突に寄って舞い上がったアスファルトの破片に。

 

 

 

 

―――ごちんっ!!

 

 

「ぐはっ!?」

 

 

頭に強い衝撃が走り、俺はそのまま意識を失ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気がつくと、俺は見知らぬ部屋のベッドの上で寝ていた。ここはどこだ?何で俺はここに?

 

 

「気がついた?○○三等陸士」

 

 

ベッドの近くにいたのは、青髪の女性だった。あの赤髪の女性に瓜二つだ。アンズ達と同じ双子か?

 

 

「あたしはスバル・ナカジマ。怪我は大丈夫かな」

 

「怪我?」

 

 

ああ、そうだ。思い出した。頭に何かが当たって、気絶したんだった。

 

つか、今は何時だ?・・・・・・って、朝!?拙い、勤務時間過ぎてるじゃねーか!

 

 

「君の部隊には連絡してあるから大丈夫だよ。ナツメ部隊長っていい人だね、君のこと心配してたよ?」

 

 

そりゃ、あの人は部下思いだしな。

 

 

「とりあえずゆっくり安静に休んでてね。一応、君にも事情徴収しないといけないみたいだから」

 

 

まあ、そうだろうな。とりあえず、少し休ませてもらおう。実はまだ、頭だズキッと痛むからな。

 

 




ども、ゼルガーです

やっほい。休みがないぜバカ野郎!

・・・正月休みが唯一の休みになりそうです。

ああ、日曜日も出勤とか地獄だよ。と言うかこの一ヶ月、休日なんてなかったんや!

体を休ませるために、少しでも睡眠を取るため、更新する暇がありません。と言うか、死ぬ。マジで。

今回は流石に一週間もあいだを開けるのはまずいと思い、鞭を打って書きました。

では、次の更新がいつになるか不明ですが、マタアイマショウ

上司何時か、ブッ血KILL
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