俺の命を守るためなら、お前らを盾にする 作:最高司祭アドミニストレータ
最初の役得 - (タチバナ視点)
人間の人生は、そのおよそ三分の一が睡眠に費やされるという。ならば、その睡眠環境を極限まで向上させることこそが、人生の幸福度を最大化するための最も合理的かつ効率的な手段であると言える。
俺が王城で与えられた寝室のベッドは、まさにその理論を具現化したような代物だった。
詰め込まれた最高級の水鳥の羽毛は、俺の身体の曲線に合わせて沈み込み、体重を見事に分散させてくれる。まるで雲の上に浮かんでいるかのような浮遊感と、適度な保温性。敷かれた絹のシーツは、肌との摩擦を極限まで減らし、寝返りを打つ際のストレスを完全にゼロにしている。
これだ。これこそが、俺という人間が本来享受すべき正しい環境なのだ。
「ん、あと五分…いや、五時間…」
俺は意識の浮上を拒絶し、さらに深く極上の羽毛の中へ潜り込もうとした。だが、その至福のまどろみは、物理的な耳栓や布団を被るという防御手段を完全に無効化する、暴力的な手法によって断ち切られた。
『起床の時間です。英雄が寝坊とは、世界の終わりも近いですね』
脳髄に直接、氷水を流し込まれるような感覚。聖剣の精霊、フィリアの冷徹な声だ。
「うっせ…! 誰のせいで寝不足だと思ってんだ…」
俺は悪態をつきながら、渋々重い瞼を持ち上げた。昨夜は「これから俺はどうやって生き延びればいいのか」という生存戦略を練るために、夜遅くまで頭を悩ませていたのだ。まあ、最終的には「逃げ道はないから誰かの後ろに隠れよう」という結論に達して寝落ちしたわけだが。
寝台から身体を起こすと、傍らの豪奢な椅子の上に、真新しい衣服一式が丁寧に畳まれて置かれていることに気がついた。それは、純白を基調とし、袖口や襟元に金糸で細やかな刺繍が施された、いかにも「選ばれし勇者」が着るような上質な旅装束だった。真紅のマントまでご丁寧に添えられている。
俺はそれを見て、深い溜め息を吐き出した。
「(うわ、めんどくさ…。なんだこの目立つ服は)」
理屈で考えてみてほしい。これから俺たちは、魔物が徘徊する危険地帯へと赴くのだ。そんな場所で、純白の服に金ピカの刺繍、さらに風でなびく赤いマントなど身に着けていればどうなるか。「私はここにいます、どうぞ狙ってください」と標的にされるだけだ。隠密性など皆無である。
さらに言えば、この手の高級な生地は伸縮性に乏しく、いざ逃げ出そうという時に足の動きを阻害する可能性が高い。汚れを気にすれば、とっさに地面に這いつくばることも躊躇してしまうだろう。
生存確率を上げるという観点から見れば、村で着ていた使い古しの麻の服の方が、よほど機能的で合理的だ。
俺がしぶしぶと、まるで重い鎖でも身に纏うかのようにその勇者服に着替えていると、視界の隅にふわりと銀色の粒子が集まり、フィリアが姿を現した。彼女は俺の真新しい装いを見て、表情一つ変えずに淡々と告げた。
『旅支度ですか。これから神の祭壇に捧げられる、生贄のような出立ちですね。見事に飾り立てられています』
「縁起でもないこと言うな! ていうか、お前は本当に一言多いな。俺の奴隷監督か何かなのか!?」
『いいえ』
フィリアは、空中に浮遊したまま冷ややかに見下ろしてくる。
『私は貴方の生存を管理し、魔王討伐という任務を達成させるための、監視と制御の機構です。貴方が正しい方向へ進むよう、首輪の手綱を握っているだけのこと』
「それを世間一般では奴隷監督って呼ぶんだよ!」
俺は朝から深いため息をついた。この絶対的な上下関係を覆す手段はない。俺の生殺与奪の権は、この無機質な精霊が握っているのだ。
俺は重たい真紅のマントを羽織りながら、今日から始まる過酷な「やらされ仕事」への不満を、ただひたすらに腹の底へ溜め込むしかなかった。
豪華な朝食──俺の食事には毒見役がつくという、王族並みの徹底した安全管理の恩恵──を平らげた後、俺は一人の騎士から声をかけられた。
「出発の前に、国王陛下が個人的にお話したいことがあるとのことです」
案内されたのは、昨日までの広大な謁見の間ではなく、王城の奥深くにある王の私室だった。騎士は「ここでお待ちを」と言い残し、その場を離れた。俺は重厚な彫刻が施された木製の扉の前に立ち、ふと、その扉がほんのわずかに隙間を開けていることに気がついた。
(…王様が個人的な話? なんだろうな。裏金でも渡してくれるのか?)
俺のクズな好奇心が鎌首をもたげる。情報を事前に得ることは、あらゆる交渉において優位に立つための基本だ。強者であろうと、隠したい秘密の一つや二つはある。それを握ることは、俺のような弱者が生存競争を生き抜くための、最も効率的な防衛手段となる。
俺は呼吸を殺し、足音を忍ばせて扉の隙間にそっと目を近づけた。
私室の中は薄暗く、重たい香の匂いが漂っていた。視線の先、豪華な天蓋付きの寝台の傍らに、国王リチャードと、昨日会ったばかりの王女騎士、アリシアの姿があった。彼女はすでに、あの白銀の鎧を身に纏っている。
俺が聞き耳を立てようとしたその時、部屋の中から、老齢の男が発するとは思えない、ひどく甘く、そして粘り気を帯びた声が漏れ聞こえてきた。
「アリシア…私の愛しい娘よ。お前は本当に美しい。その鎧姿も凛々しいが、やはりお前には、透き通るような絹のドレスこそが似合う」
王の手が、アリシアの白い頬をゆっくりと、撫で回すように這っている。その光景を見た瞬間、俺の背筋にゾクリと悪寒が走った。
「(うわ、なんだこの親父…。娘に向ける目つきじゃないだろ)」
王の手は頬から首筋へと滑り落ち、そして、アリシアが身に着けている白銀の鎧の、胸当ての上へと移動した。素肌に触れるわけではない。分厚い金属の装甲の上からだ。その指先は、まるで鎧越しに彼女の胸の膨らみの頂点を愛しむようにゆっくりと、執拗に円を描くようになぞり始めた。
「勇者の信頼を得るのだ。お前のその美貌と、その体を使えば容易いことだろう」
王の言葉に、俺は耳を疑った。娘に対して、「体を使って男を籠絡しろ」と命じているのだ。だが、王の言葉はそれだけでは終わらなかった。
「だが、忘れるでないぞ。お前が真に忠誠を誓い、その身を捧げるべき相手は…この私だけだということをな。他の男に心を許すことなど、決して許さぬ」
冷たい金属の上を這う、執着に満ちた愛撫。それは愛情などではない。自分が所有する美しい人形に対する、絶対的な支配欲の表れだ。金属越しに行うからこそ、その異常性が際立っている。
アリシアは父親のおぞましい接触を受けながらも、一切の表情を変えず、ただ静かに目を伏せていた。彫像のように動かない彼女だが、俺の視力はある一つの微細な変化を捉えていた。
体の脇に下ろされ、固く握りしめられた彼女の拳。そのガントレットの金属の隙間から、かすかに、震えによる軋むような音が漏れていたのだ。
「…御意のままに、父上」
アリシアの口からこぼれたのは、感情の起伏を完全に削ぎ落とした、虚ろな声だった。
(うわああ…なんか、絶対に見ちゃいけないものを見てしまった…!)
俺は慌てて扉の隙間から目を離し、音を立てないように数歩後ずさりした。背中を壁に預け、荒くなりそうな呼吸を必死に抑え込む。
(あの王女様、王様からあんな狂気じみた執着を受けてたのか。感情を押し殺してまで従わなきゃならないなんて、相当な苦労人だな…)
俺の心に気まずさと、ほんの少しの同情が湧き上がった。同時に、俺の危機管理能力が最大級の警報を鳴らす。
あれは「ヤバい」関係だ。王族の泥沼の愛憎劇。あんなものに巻き込まれたら、俺のささやかな平穏など一瞬で吹き飛んでしまう。王女に下手に手を出せば、あの粘着質な王様からどんな報復を受けるか分かったものではない。
『王家の闇ですか。ありふれた、実に俗な話ですね』
(全くだ。権力者の性癖なんて知ったこっちゃないが、俺に火の粉が降りかかってくるのは御免だぜ。…アリシアには、適度な距離を保って接するとしよう)
王の私室で繰り広げられていた陰鬱な光景からそっと離れ、俺は深く息を吐き出した。
その後、中へ招き入れられ、王から直々に「期待しているぞ」と仰々しい激励を受けたが、俺は適当に愛想笑いを浮かべて無難にやり過ごした。腹の底が見えない権力者との対話は、それだけで神経をすり減らす。余計な体力は使わないに限る。
謁見を終え、俺は王城の中庭へと向かった。そこには、すでに旅の準備を進めている三人の美少女たちの姿があった。
中庭の中央には、王家が用意してくれた豪華な馬車が鎮座しており、メグとセシリアが、木箱に詰められた食料やポーションなどの物資をせっせと荷台へ運び込んでいる。少し遅れて、先ほど私室にいたアリシアも、完璧な無表情を張り付けたまま合流した。
当然ながら、俺は手伝う気など毛頭ない。理屈で考えてみてほしい。俺は「勇者」であり、このパーティのリーダーなのだ。指導者というものは、現場の肉体労働に汗を流すのではなく、常に全体を見渡し、万が一の事態に備えて体力を温存しておくのが正しい役割である。
いざという時にリーダーが疲労困憊していては、部隊は壊滅してしまうからだ。俺がここで荷運びを手伝わないのは、怠慢ではない。極めて高度な危機管理の一環なのだ。
俺は馬車から少し離れた日陰に立ち、腕を組み、さも全体の指揮を執っているかのように仁王立ちの構えをとった。そして、その実、汗を流して働く三輪の華の姿を、誰にも邪魔されない最高の特等席で鑑賞し始めたのである。
(おお…! アリシアが重そうな木箱を持ち上げたぞ!)
俺の視線は、白銀の鎧を身に纏った王女騎士の動きに釘付けになった。彼女が腰を落とし、荷物を持ち上げるために膝を伸ばす。その瞬間、鎧のスカートアーマーの隙間から、引き締まった脚の筋肉が躍動するのがはっきりと見て取れた。
さらに素晴らしいのは、金属の装甲で覆われているにもかかわらず、彼女が前傾姿勢をとることで強調される、腰から臀部にかけての流麗な曲線美だ。鍛え抜かれた肉体と、女性特有の柔らかさが、硬質な鎧という枠組みの中で奇跡的な調和を生み出している。
(なんという造形美だ…! 重労働をこなす王女様という背徳感も相まって、視覚的価値が跳ね上がっている。素晴らしい!)
俺が内心で拍手喝采を送っていると、今度は視界の端で赤い髪が揺れた。
(んん!? メグが荷台によじ登ろうと身を屈めている!)
天才魔法使いの彼女は、機動力を重視しているのか、極端に布面積の少ないミニスカート丈のローブを着ている。彼女が荷台に木箱を押し込もうと背伸びをした瞬間、ローブの裾がふわりと持ち上がり、白い素肌と布地の境界線──いわゆる、男の目を釘付けにして離さない魅惑の空白地帯が、限界まであらわになった。
(あと少し…! あと指一本分布が上がれば、深淵の真理に辿り着ける…! 頼む、もう少しだけそのまま背伸びをしてくれ!)
息を呑んで凝視する俺の視界を、今度は別の圧倒的な質量が横切った。
(ぐはっ!? セシリアが『よいしょ』と木箱を持ち上げた時の、あの胸の揺れ!)
心優しい僧侶である彼女は、力仕事には不慣れなのだろう。小さな木箱を持ち上げるだけでも、その全身が必死に連動している。だが、その結果として引き起こされる物理現象は、もはや天災の域に達していた。
彼女が足を踏み張り、腕に力を込めるたびに、純白の法衣に包まれた二つの巨大な膨らみが、重力に抗い、そして屈服するように、上下左右に激しく波打つのだ。
(もはや大地の怒りだ! 柔らかさと質量が織りなす、完璧な振動の連鎖…。眼福、眼福…! 王城の朝から、こんな極上の景色を拝めるとは、勇者という職業も捨てたもんじゃないな)」
俺の脳内で繰り広げられる、極めて下劣で欲情にまみれた品評会。しかし、その至福の時間を、冷ややかな声が容赦なく切り裂いた。
『…貴方の脳内は、常に発情期のサキュバスと同レベルですね』
隣の空中に透明化したまま浮遊しているフィリアが、氷のように冷たい思念を直接脳髄に送り込んでくる。
『思考の全てが、交尾の対象探しと、肉体的な序列の確認にしか向いていない。獣以下の知性です』
(ほっとけ! これも立派な男のロマンだ!)
俺は内心で力強く反論する。
(美しいものを美しいと愛でる。これこそが文化的な生活の第一歩だろ! 俺は今、彼女たちの労働意欲を視線によって後方支援しているんだ!)
『詭弁ですね。単に自分が動きたくない口実を、卑しい性欲でコーティングしているだけでしょう』
フィリアの容赦ない正論が突き刺さるが、俺は一切ダメージを受けない。図太さだけが俺の武器だ。俺がフィリアの小言を適当に聞き流し、再び欲望の鑑賞会に集中しようとした、その時だった。
「わっととっ!?」
中庭に、メグの短い悲鳴が響いた。見れば、彼女は一度に運ぼうと欲張ったのか、ポーションの入った小箱を三つも四つも縦に積み重ねて抱えていた。そのアンバランスな荷物の塔がグラリと揺れ、彼女の小柄な体は完全に重心を失っていた。
「きゃっ!?」
メグの足がもつれその体が、ちょうど腕を組んで立っていた俺の方向へと傾いてくる。俺の頭脳は、瞬きする間も惜しんで、目前の状況に対する最適な物理演算を開始した。
(荷物の重量、彼女の倒れ込む角度、地面までの距離…)
避けられる。ほんの半歩、右へ体をずらせば、彼女は俺の横をすり抜けて地面に倒れ込むだろう。俺はかすり傷一つ負わずに済む。だが…ここで「避ける」という選択肢など、俺の辞書には存在しなかった。
(この絶妙な角度で倒れ込んでくるということは、俺が受け止めれば、間違いなく彼女の体正面が俺の胸に密着する。つまり…!)
俺はコンパスで図形を描くように、素早く、かつ正確に両足のスタンスを広げた。
腰を落とし、両腕を僅かに前に出す。それは彼女を救出するためではなく、天から降ってくる極上の果実を、一切の取りこぼしなく受け止めるための、完璧に計算された「歓迎の体勢」だった。
「危ない!」
俺は、さも咄嗟に動いたかのように声を張り上げた。次の瞬間。ドサッ! という鈍い音と共に、メグの柔らかな体が、俺の胸の中へ勢いよく飛び込んできた。積み重なっていた木箱が崩れ落ち、周囲に転がる。俺は彼女の背中に腕を回し、衝撃を殺しながら、しっかりとその体を抱きとめた。
(ぐっはあああああ!)
俺の脳内で、歓喜のファンファーレが鳴り響いた。顔面に押し当てられた、彼女の燃えるような赤い髪。そこから漂ってくる、花の蜜のような甘く爽やかな香り。何より俺の胸板に押し付けられた、薄いローブ越しの二つの柔らかな感触!
想像を絶するほどの弾力と、女性特有の心地よい温もりが、俺の理性を一瞬で蒸発させる。
(これが天国か…! これが、無理やり勇者に任命された男に与えられた、神からの正当な報酬(福利厚生)なのか…! ありがとう世界!)
俺が内心で昇天し、このまま時間が止まればいいと本気で願っていると、腕の中のメグがハッと我に返ったように体を強張らせた。
「ご、ごめんなさい勇者様! あたし、欲張って運ぼうとしちゃって…わざとじゃなくて…っ」
メグは慌てて俺の胸から体を離し、顔を耳の先まで真っ赤に染めて謝罪の言葉を口にした。俺の胸元から、あの極上の柔らかさが失われたことに、魂が削られるような喪失感を覚える。
だが、ここで「もっとくっついていてもいいぞ」などと口走れば、俺の築き上げた高潔な英雄像は粉々に砕け散ってしまう。
俺は、腹の底で煮えたぎる下心を完璧な分厚い鉄板で封じ込め、口角を僅かに上げた。そして、これまでの人生で培ってきた「女を騙すための爽やかな笑顔」を、寸分の狂いもなく顔面に展開する。
「気にするな。怪我はないか?」
俺はあえて声を低くし、落ち着き払った声で尋ねた。
「は、はい…! 勇者様が受け止めてくれたから…」
「なら良かった。荷物が落ちるくらい、どうということはない」
俺は地面に転がった木箱を一瞥し、再びメグの琥珀色の瞳を真っ直ぐに見つめた。そして、とどめの一言を放つ。
「これも、仲間を支える俺の役目だ。…背中だけでなく、前で転びそうになった時も、遠慮なく頼ってくれ」
自分でも吐き気がするほどキザな台詞だった。真意を翻訳すれば「もっと俺の胸に飛び込んでこい、なんなら毎日転んでくれ」という最低な欲望の吐露に過ぎない。だが、その言葉の破壊力は絶大だった。
「うぅ、優しい…」
メグは、琥珀色の瞳を潤ませ、さらに顔を赤くして両手で自分の頬を覆った。彼女の視線からは、明確な好意と、一種の憧れのような光が漏れ出ている。それだけではない。一部始終を見ていた他の二人も、完全に俺の言葉に当てられていた。
「咄嗟の判断、そしてあのお優しい言葉…。やはりあの方は、見事な御方だ…最初の役得」
アリシアは手にした木箱を下ろし、感心したように深く頷いている。そのサファイアの瞳には、揺るぎない尊敬の色が浮かんでいた。
「まあタチバナ様…。なんてお心が広いのでしょう…」
セシリアに至っては、胸の前で両手を組み、祈るような姿勢でうっとりと俺を見つめている。彼女の周囲には、目に見えないピンク色の花が舞っているかのようだ。
(…勝った)
俺は、三人の美少女たちからの一斉の尊敬と好意の眼差しを全身に浴びながら、鼻腔の奥に微かに残るメグの甘い香りを、誰にも気づかれないように深く吸い込んだ。
危険な任務? 魔王討伐?
知ったことか。
旅の始まりからこんな極上のラッキースケベと、圧倒的な好感度ボーナスを獲得できるのなら、この「勘違い勇者ライフ」も悪くないかもしれない。俺は内心で、天に向かって力強く勝利のガッツポーズを決めた。
そんな俺の有頂天な思考を、隣の透明な精霊がどれほど冷ややかな、そして軽蔑しきった視線で見下ろしているかなど、今の俺には全く関係のないことだった。
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