銃は苦手だ。もちろん新兵より使える自負はあるが、所詮人並だ。
……比べて剣は良い、徒手空拳でもかまわない。記憶が、身体が覚えている業が敵を圧倒できる。
記憶の中の祖国は遠く、なぜここに居るのか分からないまま、早十数年。
今世の家族とは死に別れ、己が身に宿る業を生かすならば、軍人となるのは必然だった。
「ニュージーランド植民地軍の兵士とはいえ、魔導師適性がSSだから期待したのに。空を飛べないんじゃなぁ...」
「だからKiwi(飛べない鳥)なんだろう」
「……KYOUYAだ……」
「Kyou?……何て言うんだそれ?……まあ、いいさ。ようこそ本国(ブリテン)へ。」
ーーーーーーーーーー
列強による
我ら王国は、海という万里の長城を駆使し、
しかし
共産主義者《スターリン》を味方に、
その結果として、まだ見ぬ兵器と魔導士など数多の人々が蹂躙する、未曾有の戦争になるとも知らずに。
ーーーーーーーーーー
「貴君には、軍の研究所へテストスタッフとして出向してもらう」
「植民地軍出身の卑官がですか?」
「魔力量の多い貴官にこそ、ふさわしい任務とのことだ」
「……つまるところ、上手くいくかどうかも分からない……人体実験ですか?」
「……詳細は資料に記載されていない。詳しくは出向先の上官に確認せよ」
「Roger」
(転生)トラックに轢かれ、生まれ変わり、最初は抜群の身体能力と剣技に感動して、成長するにつれ……
「うは、これってKYOUYAじゃね。顔、まんまだし」って笑えたのも今は昔。
今世の親御様は流行病でサクッと亡くなり、悲しむ暇もなく食い扶持を稼ぐために職を探したところ、なぜか軍人になってしまい。ここが第一次世界大戦(二次かも?)の直前だと気づいた時はガクブルしますた。
幸いにして列強ではなく、南の外れ。ニュージーランド生まれだったので、このまま欺瞞戦争を楽しんでいればいいやと思っていたら、なぜか準義勇軍(という名の肉の壁)として本国(ブリテン)に招聘されるってどういうこと?
敵は地獄の第三二帝国(笑)
何でも無敵の