幼女戦記 KYOUYA Rock'n Roll   作:eti

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前半

銃は苦手だ。もちろん新兵より使える自負はあるが、所詮人並だ。

……比べて剣は良い、徒手空拳でもかまわない。記憶が、身体が覚えている業が敵を圧倒できる。

 

記憶の中の祖国は遠く、なぜここに居るのか分からないまま、早十数年。

今世の家族とは死に別れ、己が身に宿る業を生かすならば、軍人となるのは必然だった。

 

「ニュージーランド植民地軍の兵士とはいえ、魔導師適性がSSだから期待したのに。空を飛べないんじゃなぁ...」

「だからKiwi(飛べない鳥)なんだろう」

 

「……KYOUYAだ……」

「Kyou?……何て言うんだそれ?……まあ、いいさ。ようこそ本国(ブリテン)へ。」

 

ーーーーーーーーーー

 

列強による共存共栄(パイのきりわけ)という幻想はあえなく潰え、瞬く間に共和国は帝国の軍門に降った。

我ら王国は、海という万里の長城を駆使し、かろうじて戦局(バトルオブブリテン)を維持しているのが現状だった。

 

 

しかし狂った指導者(チャーチル)は、王国が座して死ぬのを待てなかった。

 

共産主義者《スターリン》を味方に、南亜大陸(インド)の膨大な人口を軍隊に、戦果の及ばぬ新大陸の金持ち(ユダヤ)に甘言を。そして、各植民地軍の精鋭を義勇軍として、ここ欧州に。足掻きに足掻き続けた。

 

その結果として、まだ見ぬ兵器と魔導士など数多の人々が蹂躙する、未曾有の戦争になるとも知らずに。

 

ーーーーーーーーーー

 

「貴君には、軍の研究所へテストスタッフとして出向してもらう」

「植民地軍出身の卑官がですか?」

「魔力量の多い貴官にこそ、ふさわしい任務とのことだ」

 

「……つまるところ、上手くいくかどうかも分からない……人体実験ですか?」

 

「……詳細は資料に記載されていない。詳しくは出向先の上官に確認せよ」

「Roger」

 

 

(転生)トラックに轢かれ、生まれ変わり、最初は抜群の身体能力と剣技に感動して、成長するにつれ……

 

「うは、これってKYOUYAじゃね。顔、まんまだし」って笑えたのも今は昔。

 

今世の親御様は流行病でサクッと亡くなり、悲しむ暇もなく食い扶持を稼ぐために職を探したところ、なぜか軍人になってしまい。ここが第一次世界大戦(二次かも?)の直前だと気づいた時はガクブルしますた。

 

幸いにして列強ではなく、南の外れ。ニュージーランド生まれだったので、このまま欺瞞戦争を楽しんでいればいいやと思っていたら、なぜか準義勇軍(という名の肉の壁)として本国(ブリテン)に招聘されるってどういうこと?

 

 

敵は地獄の第二帝国(笑)

何でも無敵の203航空魔導大隊(ザラマンダー)とか居るらしいケド、飛べないアチキには関係ないよね〜♪

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