主人公に成って絶賛記憶喪失だけど、何故か全キャラの好感度が既にMAX なんだが?! 作:ひまなめこ
ですので、穹は面識があっても丹恒達は無いパターンが多々ありますのでご了承下さい。
後、この作品は原作沿いです。
俺はスタレが大好きだ!
スタレとは崩壊:スターレイルの略な!
俺がスタレを好きな理由は沢山ある!
まず、ストーリーが面白いこと!
それからキャラが魅力的なこと!
そしてキャラがエドいこと!
最後が一番重要だ。
スタレは全キャラが男女問わずビジュアルが良くて…エロい…。
だからこそ俺はスタレを愛していた。
なのに…!
何でサ終しちゃうんだよ!
【この度崩壊:スターレイルはサービスを終了致しました。】
俺のプレステ5のモニターにはスタレがサ終した事を伝えるメッセージウィンドウが写し出されていた。
この度スタレがサ終した理由は単純だ。
ストーリーが終わってしまった。
サービス開始から実に数年。
原神がかなり前にサ終してからと言うもの、スタレはソシャゲ界隈の不動のトップとして君臨し、ソシャゲ界を盛り上げていてくれた。
だが、どうやらもう潮時のようだ。
メインストーリーは無事に完結し、スタレの世界は平和になった。
もうこれ以上彼らの物語りに何かを付け足す事は彼らの今までの努力を踏みにじる事に成るだろう。
つまりは蛇足だ。
変に利益に目を眩ませて続編を出さずに長引かせずに人気を維持したまま綺麗に終わらせる。
これが最適であることは十分理解している。
しかし!納得は出来ない!
俺はやっぱり寂しいよ…。
もう一度、彼ら彼女らに会いたい…。
【なら取り引きするかい?】
「え?」
スタレサ終を前に悲しみにくれる俺のゲーミングモニターに突如、薄気味悪い笑みの形をした赤い仮面と俺に向けて送られたと思われるメッセージウィンドウが写し出された。
「何だ?これ…。」
【何でも良いだろ?それで、取り引きするのしないの?】
「え?いや、先ず取り引きが何なのか知らないんだけど」
【ん?あっそうか!ごめんごめん忘れた。じゃあ、先ずは取り引き内容を教えるね。】
そう言ってモニターに写し出された赤い仮面は画面に図や画像を使って簡潔に纏められた資料を写して説明を始めた。
【取り引き内容についてだけど、今から君にはスタレの世界に行って貰います。】
「は?」
唐突に飛び出してきたその言葉に俺は思わずすっとんきょうな声をあげてしまう。
そんな俺を無視して赤い仮面は説明を続ける。
【君がスタレの世界に行く方法は一つ。それは転生。因みに転生先はこちらが独断と偏見で勝手に決めます。】
「ちょっちょっとまて!いきなり転生って言われても着いていけねえよ。」
【着いていけ無くても着いてきてください。こう見えてこっちも暇じゃ無いんだよ。】
困惑のあまり俺は話を一旦中断するように懇願するが、敢えなくその提案は却下される。
「じゃあ、せめて質問させてくれ!」
【まあ、良いでしょう。質問を受け付けます。】
「何で転生なんだ?転移じゃ駄目なのか?」
【駄目だね君の体弱過ぎるもん。平和な日本で部屋に引きこもってた人間が急にあんな危険な世界に放り出されたら直ぐに死んじゃうでしょ?】
「確かに…。じゃあ、何で転生先を俺は選べないんだ?」
【それもさっきと似たような理由。ゲームで名前もボイスもないただの雑魚モブオリジナルキャラクターになった所で生き残れる可能性は低いでしょ?だから、こちらの判断で既存のネームドキャラに転生させます。】
成る程、大体わかった。
まあ、まだ納得は出来ないけど、取りあえずこいつとの取り引きに応じれば俺はスタレの世界に行けると言うわけだ。
肝心なのは取り引き内容だけど。
「具体的に俺はあんたとどういう取り引きをすれば良い?」
【簡単だよ、僕の使令になって欲しい。】
「は?」
使令…つまり、こいつは星神と言うことか…。
一体何の星神なんだ?
「あんた、何の星神だ?」
【愉悦の星神アッハだ。】
「え?」
アッハ…?
アッハってあのアッハか?
でも、確かに愉悦の力ならこの不可解な現象の説明はつく。
同じく愉悦の力を持つ花火もスタレ世界から次元を超えて崩壊3rd世界に行った事が有るくらいだしな。
…しかし、愉悦の使令か…。
成るのは別に良い。
使令クラスになれば、スタレ世界での生存率がかなり高くなるしな。
でもな…、なんか愉悦ってちょっと怖いんだよな…。
なんか後からアッハから変な要求とかされそうでちょっと…。
まあ、壊滅や豊穣よりは全然マシなんだけどね。
「うーん。」
【悩んでいるようだね~。なら、こちらから一言。転生後は基本こっちから極力干渉しないと約束しよう。但し、二相楽園での開拓は例外。】
「ふむ。」
中々悪くない提案だな。
二相楽園では幻月遊戯が開催される訳だし、アッハが言う例外も許容出来ない内容ではない。
【後、今直ぐに取り引きに応じて貰えれば、君の記憶の中からこちらが抽選で選んだ能力を君に与えます。】
「…よし、わかった。受けるよその取り引き。」
【OK取り引き成立!じゃあ、早速転生しちゃいましょう!】
その瞬間、俺の意識は暗闇へと落ちって行った。
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そして、俺の意識は再び浮上する。
ここが俺の転生先か?
ここは何処だ?
覚醒したばかりでまだ、朦朧とする意識の中俺は状況把握の為に頑張って辺りを見渡す。
しかし、中々上手く周りを見渡せない。
それもそのはず、どうやら今の俺は赤ん坊のようだ。
首が据わってなくて、まともに動かせない。
まあ、転生だから赤ん坊スタートなのは当たり前か…。
問題はここが何処で俺は誰に転生したかなのだが…。
「あら?起きたのね。寝坊助さん。」
その瞬間、突然俺の視界に赤紫色の髪と瞳を持ち蜘蛛柄のコートを羽織った妖艶な雰囲気を持つ美女が現れた。
間違いない!
この超絶エドいお姉さんはカフカだ!
なら、もしかして俺が転生したのって…。
「夜泣きもせず大人しくぐっすり寝るなんて…あなたって本当に手の掛からない子ね。
やっぱり!どうやら俺は主人公に転生したようだ!
勝ち確きた!
俺のスタレ人生薔薇色ですわ!
だって主人公だよ?
あのスタレの主人公だよ?
強くてイケメンなあの主人公だよ?
ありがとう!アッハ、一生ついていきます!
こうして俺のスタレ人生は最高のスタートを切ったのだった。
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No side 。
十数年後。
ここは宇宙ステーションヘルタ。
宇宙でも名高い天才ヘルタの研究オフィスであり、彼女が集めている貴物コレクションの保管場所でもある。
そんな宇宙ステーションは今、突然の反物質レギオンによる襲撃を受けて混乱の渦に陥れていた。
「ここは俺に任せろ!」
宇宙ステーションのある場所では防衛科に所属するアーランが非戦闘員を庇ってレギオン達と戦っていた。
「急いで!丹恒!」
「ああ。」
また、ある場所では星穹列車のナナシビト三月なのかと丹恒がこれ以上犠牲を出さないためにレギオンを蹴散らしながら、生存者を探していた。
そんな切迫した状況の中。
場違いにも余裕の表情を浮かべる二人の女性がゆっくりとある一室に侵入していた。
そこは星核が保管されている場所。
宇宙ステーションヘルタに置いて最も重要な場所であり、最もセキュリティが強固な場所と言っても過言ではない。
そんな強固なセキュリティを突破してこの部屋に辿り着けたは一重に彼女、銀髪をドリル状のカールに巻いてポニーテールにした美少女銀狼のハッカーのとしての手腕によるものだった。
「見つけたわ、これが星核ね。」
「さっさっと済ませちゃお。別れを惜しめば惜しむ程未練が大きくなるからね。」
そう言ってき銀狼は転送ビーコンを操作してこの十数年で成長した気を失っている穹を星核の側に転送する。
「彼、どのくらい記憶が残っているの?」
「少なくともカフカの事は覚えているよ。」
その様な会話を交わして、カフカと呼ばれた妖艶な雰囲気を持つ美女は星核を手にして穹に近づき、彼の胸に星核を押し込んだ。
それと同時に穹の意識が覚醒した。
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穹side 。
あれ?俺…いつの間に眠って…。
スタレ世界に主人公穹として転生した事を全力で喜んだ後、俺は突然訪れた急激な眠気に逆らえずに眠ってしまった。
赤ん坊の体は大人の頃とは比べ物にならない程に眠気に抗えないのだな。
また、一つ心理に近づいた気がしたよ。
さて、冗談はさて起き…これはどういう状況だ?
俺は目の前に広がる光景に困惑する。
目の前には俺の頭に膝枕をして俺を聖母の様に穏やかな目で見つめてくるカフカがいた。
それは良いのだ。
さっき寝る前まで、カフカは俺の近くにいた。
だから、俺の目の前にカフカがいても何もおかしくない。
ただ、それ以外が問題なのだ。
目の前に広がる光景。
俺が目覚めた部屋はさっきまで俺が眠っていた部屋とは全く違う。
それに、さっきまでいなかったか小柄の銀髪美少女までいる。
そして、何より一番問題なのが俺の体だ。
首が据わってる…。
それどころか、体が物凄く大きい気がするんですけど…。
もしかして成長期って奴ですか?
たった一晩で赤ん坊時代終わりですか?
…そんな分けないか…。
もしかしなくても多分記憶喪失だな。
スタレの主人公は確か、星核ハンターとしてカフカと共に任務をこなしながら、カフカに育てられた過去がある。
だが、その記憶は宇宙ステーションヘルタでの反物質レギオンによる襲撃が起きる前に消されるのだ。
恐らくは俺がこの世界に転生して過ごしてきた全ての記憶が消されたのだろう。
だがら、まるで俺の体が一晩で大きく成った様に錯覚してしまっているわけだ。
マジかー、赤ん坊ライフが一瞬で終わって悲しいようなそうでもないような。
まあ、良い。
過ぎたもんは仕方ない。
赤ん坊のライフが一瞬で終わろうとも俺の遣ることは変わらん!
「お目覚めの時間よ。寝坊助さん。」
「カフカ…。」
「ええ、あなたのカフカよ。名残惜しいけれど時間が無いわ"聞いて"あなたはこれから数え切れない程の危険な事を経験するわ。でもそれと同じくらいに美しい事も経験する。家族のような仲間に出会って、夢の中でも経験出来ないような事を経験出来る。だがら、"聞いて"運命に全てを委ねるのよ。あなたはこれから私以外の事全てを忘れる。」
「いや…だ。」
「…っ私だって、本当は嫌よ。叶う事ならずっとあなたを愛でていたい。あなたを手放すなんて嫌…。」
ん?こんな台詞…原作にあったか?
「あなたを手放してあなたにもしもの事があったらと思うと
怖い?
それは可笑しい。
カフカは生まれつき、恐怖と言う感情を知らない筈だ。
そんな彼女から怖いなんて言葉が出るなんて不自然だ。
「カフカ…脚本によるとそろそろ彼らが来るよ。」
「ええ、そうね銀狼行きましょう。」
そう言ってカフカは自分の膝から俺の頭を優しく退けてこの場から立ち去ろうとする。
「ま、まって…。」
必死にカフカを呼び止めようとするが、そこで再び強烈な眠気が俺を襲う。
「っ!や、やっぱりもう少しゆっくりしていきましょう?銀狼。」
「カフカ…。流石にもう時間ないって…。」
「もう少し…もう少しだけ。彼の寝顔の写真だけでも…。」
そんな二人のやり取りを最後の光景に俺の意識は完全に暗闇へと落ちて行ったのだった。