どうもバニートキを引けない作者です。
とりあえずあと一、二話やったら本編に入ろうかなと考えています。
メインストーリー読み直さなきゃ。
スナオオカミブートキャンプ 二日目
そう、二日目である。
ちなみに今はシロコに組み敷かれている。
「なんでさ」
「ん、今日は体術」
「会ってすぐに関節技を決める必要……アダダダダ!ギブギブ!」
反論しようとした瞬間有無を言わさぬかのように腕を捻じるシロコ。
「リンゴはある程度武器がなくても戦えるようになるべき」
うーん、ごもっとも。
ただ、関節をキメる必要はなかったよね?
「あと、走り込みは今日もやるから」
「ちょっと待って?シロコ先輩?さすがに昨日の今日でそれはイダダダダダダ!」
「ん、リンゴはまだ弱い。弱者は強者に従うべき」
どこの蛮族の考え方よ。
弱肉強食の時代は終わったんだよシロコさん?
ホント、アップデートはしっかり……え?なんで腕を捻じろうと?
なんか馬鹿にされた気がした?
それはあまりにも理不……ギブギブギブ!
脳内でくらい最後まで言わせろぉ!!
「うへ~、おはようみんな~。ところでシロコちゃんは何やってるの?」
「ん、特訓」
「カヒュー、カヒュー」
「なんかリンゴちゃんが死にかけてるような気がするけど?」
「ちょっと走り込みを頑張りすぎたみたい」
「頑張りすぎたってレベルじゃなくない?」
そう、ホシノの言うとおり今私は死にかけていた。
だって走り込みの内容がペース落としたら撃つ、落とさなくても撃つだよ!?
十中八九、九分九厘死ぬに決まってるじゃん!
「んー張り切りすぎたらダメだからね、シロコちゃん」
「ん」
その「ん」はなんの「ん」なのさ。
気をつけるの「ん」であってるよね?
不満の「ん」じゃないよね?
スナオオカミブートキャンプ三日目
今日はシロコが来る前に逃げることにした。
もちろん捕まった。
「ん、なんで逃げようとするの」
「いつもより早くヒーロー活動を始めようとしただけで別に逃げようとしてな」
「言い訳無用、今日はキツめに行くから覚悟するべき」
スナオオカミブートキャンプ四日目
‘‘……頑張張りすぎないようにね?’’
「あんたも大変ね」
「シロコ先輩はストイックですからね……」
セリカとアヤネが遠巻きに同情の目でこちらを見ている。
同情すんなら一緒にやってくんないかなぁ!?
あとこうなった原因アンタだからな先生ェ!!
スナオオカミブートキャンプ五日目
「も、もう、無理」
息も絶え絶えな私とは反対にシロコはなぜか満足げな顔で頷いていた。
「ん、リンゴすごい。飲み込みが早くて教えるのが楽しい」
いくら飲み込みが早くてもそれよりもレベルを上げられたらどうしようもないんだよね。
弾幕に新しく手榴弾を混ぜてあったり、走るところに地雷を置かれてたりしてたんだけど?
そんなことを考えているとシロコは武器を拾い上げてこちらを見据える。
表情はいつもと変わらず無表情だが、心なしかその目は真面目な感じがした。
「私が教えられることはとりあえずだいたい教えた。だから最後にテストしてあげる」
最終試験といった感じだろう。
はっきり言って勝てる気がしないし、戦いたくない。
今すぐにでも逃げ出したい。
「分かったよ。でも合図は私がやるからね?」
「ん!」
全身に力を入れてなんとか立ち上がりシロコに向き直る。
そもそもここで断ったってボコボコにされることが目に見えている。
なら戦ってボコボコにされた方が気分が良い。
あとなにより、
「特訓でむちゃくちゃにされてこっちも腹が立ってるんだからな!覚悟しやがれコノヤロ-!」
『ヒーローが諦めるわけにはいかないからね!』
「……ん、たぶん逆になってると思う」
誰もいないアビドスの校庭。
今日は他のメンバーがいないから好きに使えるらしい。
両方ある程度離れて、武器を構える。
「ん、いつでも行けるよ」
「それじゃあ……よーい、スタート!」
合図を出すと同時に私は一気にダッシュしてシロコのすぐそばまで肉薄する。
「先手必勝!」
「ん、甘い」
引き金を引こうとするが、その前にシロコに蹴り飛ばされて引き離された。
体勢を立て直そうとするが、足下には手榴弾。
爆風でさらに追い打ちをかけられている中、今度はシロコがこちらに接近し銃弾を浴びせてくる。
「ぐぅっ!……このっ離、れろ!」
「ん!」
懐でスモークグレネードを起動させ、視界を遮る。
しかし、ドローンから放たれたミサイルが煙幕を晴らそうとこちらに飛んできていた。
だが、ミサイルが煙幕を晴らす前に、そしてシロコが私がどこにいるかを補足するよりも先に、
「吹き、飛べぇぇ!!」
私は引き金を引いた。
轟音。
今までコレをモロで喰らって意識を保てた生徒はいなかった。
コレで勝ってないのならもうお手上げなんだけど……
というかさっきので体力を全部使ったからもう動けないし。
なんならもう意識が……
「ん、とっても痛かった」
……ちくしょう。
目を覚ますとアビドスの天井。
もはやお家芸と化してきた気絶も今回で三回目だ。
しこたま弾丸連射されたから体の節々がめちゃくちゃ痛い。
「ん、起きた」
隣を見るとこうなった原因が座っていた。
さすがにアレを喰らって無事じゃなかったのか、頭には包帯が巻かれていた。
「……引き分け?」
「先にリンゴが倒れたから私の勝ち」
シロコは推定ドヤ顔でこちらを見てくる。
……腹立つな。
いくら負けたからといってもずっとドヤられるのも腹が立つ。
ここはガツンと一言言ってやらないと気が済まない。
だから私はシロコに指をさして宣言する。
「次は勝つ!」
「ん、生意気。次も勝つ」
保健室前
扉の前で隠れる人影が五つ。
「シロコちゃんに新しい友達ができてよかったですね♤」
「ん~、どっちかというとアレはライバルって言うんじゃないかな~」
‘‘というかリンゴ、初めて会ったときと性格変わってない?’’
「まぁ、あんな特訓受けたら多少性格が変わってしまうのも仕方がないと言いますか……」
「というかなんで私達隠れてるのよ」
‘‘「なんとなくかな(ですよ♤)」’’
シロコ
いつの間にかリンゴの師匠ポジ兼ライバルポジになっていた。
リンゴ
特訓の結果、精神面が少し変な方向に進化してしまった。
リンゴ「とりあえず、殴ってから考えよう」
ちなみにスナオオカミブートキャンプの成果もあって今のリンゴの強さは、ネームド生徒≦リンゴ<<準最強<<最強格となりました。
感想、誤字報告よろしくお願いします。