まあほぼ説明回。
月人は「つきじん」と読むのが公式なんですが、インターネット人(いんたーねっとんちゅ)としてはやっぱ「つきんちゅ」って読みたくなりますよね。
時は巻き戻って、かぐやの卒業ライブ終了直前。
俺は色々と準備を終わらせて、卒業ライブの鑑賞をしていた。
……リョウサン型月人に紛れて。
いやー、かぐやと目が合ったときはビビったね。
しかも俺のことちゃんと認識してそうだったし。
「ヤチヨ、そろそろ終わるけど、いけそう?」
『ばっちりできたよ☆』
さて、月への転送待ちの間に、準備の内容を説明しておこう。
月で俺がやる作戦内容については、月に着いてから確認でいいや。
まずは俺の準備から。
最初に、部屋に「しばらく月に行ってくるけど心配不要」的な書き置きをしておく。
そして地面に散らかしたくないので着てた服畳んで、それからは文字通り全裸待機。
え、実質何もしてないじゃないかって?
いやいや、俺の仕事は月に行ってからが本番ですから。
そしてヤチヨの準備。
ヤチヨには色々無理を言ってしまった。
俺のデータをよりリョウサン型月人に近づけて、月人に紛れて一緒に月に行けるようにしたり、月に行ってからも隠密行動できるようにしたりとか。
かぐやが地球に戻るためのお仕事引き継ぎや、かぐやマークⅡの製造データを用意してもらったりとか。
一応ヤチヨと2人抜けが無いように見直したつもりではあるけど、正直何か忘れてそうで怖い。
みんなもあるでしょ?
旅行とか行くときちゃんと何回も忘れ物確認したのに何か忘れてる気がして、結局電車乗った後に気づくやつ。
ない?
とか誰にともなく喋っていると、かぐやのライブが終わった。
彩葉が武器を取り落としているのが遠目にもわかる。
見ていて心が痛い……
そして、かぐやが雲みたいなやつに乗って天に昇っていく。
ということは、そろそろだな。
「最高の卒業ライブでした! いっぱいお土産もらっちゃった。みんなありがとう!」
んーーーーー何度聞いても泣けるっ。
今泣くと潜入がばれるんで泣いたらだめなんですけどね。
それからかぐやが何か言って(たぶん彩葉に愛をささやいてる)、全員に別れを告げた。
おっと、ぼーっと見ている場合ではない。
さて、それじゃあ転生者朝来圭、月面出張いってきまーす。
「ふー……」
疲れた。
今は月面の表側にいます。
かぐやたちがいるのは月面の裏側。
なんで表側まで逃げ出してきたのかというと、彩葉の歌が届くまで俺は待機だから。
前提として、今のかぐやは地球での記憶が無い。
その状態で俺が接触しても、俺一人ではどうにもできないのだ。
鍵になるのは、彩葉の歌と犬DOGE。
まず彩葉の歌が月に届くことで、かぐやの深いところに眠っている地球での記憶を呼び起こす。
そして、外付けの記憶媒体の役割を持たせた犬DOGEによって、かぐやが地球での思い出を完全に取り戻す。
それから俺が接触して、ヤチヨからもらったデータを元に、原作よりも爆速で引き継ぎを終わらせる。
あとは隕石のタイミングにかぶらないように出発すればハッピーエンド。
あの隕石は2030年にあるやつなので、まあ最悪1年くらい後に時間跳躍することになるかも知れないけど、まあ良いでしょう。
そのための書き置きだし。
ワンチャン月人と仲良くなって、ノーリスクで送ってくれたりしないかな〜……
そんな感じで待機すること、10日ちょい。
やっと彩葉の歌が届いた。
タイムラグなのか、彩葉が原作より苦戦したのかはわからない。
いやーしんどかった。
見渡す限り岩石、岩石、岩石。
景色は1日で飽きた、探検も3日で終わった。
もう何一つ娯楽が無い。
ここでは何かを食べる必要も無いので、まーじでやることがない。
そりゃかぐやも「どっかいきた〜い」ってなるよなと思った。
なにはともあれ、かぐやの元へ、れっちご〜!
「あーーーちょっと待って話せばわかるからマジで怖いって!」
どうも、マヌケの二つ名持ち、朝来圭です。
俺は今、潜入がばれて、今必死に逃げ回っています。
潜入した直後は特に何も無かったのだが、ちょっと重要そうな区画に侵入したらすぐこれ。
でもかぐやって絶対月の偉いポジションの人だからどのみち行かざるを得なかったのだ。
捕まったら圭くん解剖されちゃうかも〜なので必死に逃げ回りつつ、かぐやを探す!
どんっっっ
「「ぐえっ」」
いって〜……
「圭!? どうしてここに!?」
「かぐや!!!」
「何か騒がしいなって見に来たんだけど、これは……?」
「説明は後、とりあえずあの月人たちをを止めてくれ……!」
かぐやにすがりつく俺。
俺自身情けないと思うけど、仕方ないのだ。
プライドより、命。
かぐやを通じて一旦月人を止めてもらって、今はかぐやと座敷みたいなとこにいる。
10日ちょいぶりのかぐやだ。
なんかすごい久しぶりに感じる……
「で、なんで圭がここに?」
「実はかくかくしかじかで」
「そゆのいいから」
ぴえん、かぐやちゃんが反抗期。
というわけで、ちゃんと説明した。
月に来た経緯と、これから何するのか。
「え、引き継ぎ用のデータがある!? うひょーありがたー!」
一番喜ばれたのはそこだった。
かぐやが嬉しさのあまりなのか、抱きついてくる。
匂いとかなんもないからあんまり抱きつかれた感がない……
「あとでヤチヨにもお礼言おうな」
「これヤチヨが用意したの!? ……でもなんでヤチヨが用意できるの?」
「なんでだろうな〜、そんなことより早く仕事終わらせようぜ」
かぐやの疑問ははぐらかしつつ、仕事をさせる。
そういうのはヤチヨ本人から聞きな〜。
そうして、俺とかぐやの忙しい日々が始まった。
かぐやが月の偉い人に話を通して、俺の一時的な滞在許可をもらう。
俺がかぐやを抱きしめながらよしよしする。
かぐやがデータを元に残っている仕事を進める。
俺が暇つぶしで犬DOGEと月面をお散歩する。
かぐやが引き継ぎ用のかぐやマークⅡの製作を進める。
俺が暇つぶしでリョウサン型月人相手に人狼ゲームで無双する。
あれ、俺遊んでばっか?
いやいや、俺も多少はやることやったのだ。
月の偉い人と交渉して、いろいろと地球に帰って必要なものをもらう約束をした。
まあ交渉というか……
「たけのこ船修理キットとか俺の帰還手段とかいろいろくれ」
「ベツニ、イイヨ」
みたいな感じだった。
月の仕事が回るんだったら別にそれでいいっぽい。
こっちとしてはありがたいが。
というわけで仕事を終えた俺は、警備任務に当たっているリョウサン型月人とポーカーで遊んでいる。
こいつらほんといつまで経っても嘘がつけないからマジで雑魚。
無双するのきもちいい〜〜〜〜〜
「はいまた俺の勝ち〜、なんだ雑魚か〜? そんなんじゃ俺には一生勝てないぞ〜?」
などとあおり散らかしていると。
「ん? え、芦花に彩葉?」
月にいるはずのない2人が、そこにいた。
ここで悲しいお知らせがあって……
これまでの展開で、まだ出してない設定と致命的に食い違うところが見つかって……
しかも今更修正できないくらい根っこのとこで……
設定側を変えるしかなくて……
その関係で最後の展開イチから練り直しで……
つまり何が言いたいかというと、更新遅れるときは活動報告で生存報告をするので、作者の名前をクリックorタップして確認してねということです。
まあ案は二つあってどちらにするか悩んでいるので、大幅に遅れたりは……しないといいなあ……