転生オリ主は綾紬芦花を幸せにしたい   作:天戸 蒼香

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私「そろそろ寝るか……」Twitterポチポチ
スタジオクロマトさん「今日は綾紬芦花さんの誕生日やで」
私「!?!?!?!?!?!?!?」
聞いてないんだが???

というわけで、芦花さんお誕生日おめでとうございます。
芦花視点でお送りする番外編です。


綾紬芦花生誕記念 あなたの隣から、届け、この想い

圭の第一印象は大人びた男の子、だった。

 

初めて話したのが幼稚園生の時だったから、もうあまり覚えてないけれど……

周りとノリが合わないというか、今考えると精神年齢が高かったのかな。

大人の人と普通に話してたし、やけに物知りだったし、いつも退屈そうな目をしてた。

 

そんな中、なぜか私がいると頑張って一緒に遊んでくれたのが印象に残ってる。

普通男の子は女子に混じっておままごとなんてしないし、圭がおままごと好きなわけでもない(私がいるときしか女子と遊ばないらしかったから)。

圭は男の子とも積極的に遊ぶわけじゃなくて、自惚れじゃなければいっつも私の隣にいて静かにニコニコしてた気がする。

当時の私はそこまで考えてなかったけど……

 

 

 

小学校も一緒になって、そこでも男の子の中では圭が一番仲良しだった。

小学校になって真実という親友ができて、真実と圭も仲良くなって、3人でよく行動するようになった。

圭は幼稚園のとき変わらず、どこか退屈そうな、未来を見通したような目をしてた。

別に男の子同士で仲良くなるわけでもなく、女の子のお尻を追っかけるでもなく。

 

でも私たちといる時はすごく楽しそうだった。

私がそう信じたいだけかもしれないけど……

なんか私たちを見守るような、お父さんみたいな眼差しだなって思ったことをよく覚えてる。

今思い返すと納得いかないけど……まあ、少なくとも圭も私もこの関係を大切にしていたことは間違いないと思う。

 

小学校高学年から、圭がよくわからないことを言い始めた。

「芦花はもっとワガママになっていい」とか、「恋の必勝法は相手の懐に入り込むことだ」とか、「好きな人ができたら絶対に最後まで諦めずアタックしろ」とか。

まるで、私がいつか誰かを好きになって、その時に臆病になってしまう未来をあらかじめ知っているみたいな言い方だった。

圭に好きな人ができたのかと思ったけど、そもそも私と真実以外に仲の良い女の子なんていなさそうだったし、誰かにアタックしてる様子も無くて。

真実にはそういうこと言わないみたいだから、余計わけわかんなかった。

 

 

 

私が圭のこと好きだなって自分の気持ちに気づいたのは、中学生の時だった。

 

その頃私は告白されることが多くて、でも一緒にいる姿が想像できなくて全部断っていた。

それでとある先輩からの告白もいつも通りに断ったんだけど、その先輩はしつこかった。

昼休みに私と真実がしゃべってると割り込んで来たり、放課後に校門で待ち伏せされたり。

正直かなり参っていた。

 

その先輩の粘着が止んだのは、圭のおかげだった。

なんで知ってるかというと、圭とその先輩が体育館裏で言い争いしているのをたまたま聞いてしまったから。

2人のやりとりそのものはあんまり覚えてないけど、圭のこの一言だけは今もはっきりと覚えてる。

 

 

 

「俺はなぁ! 人生賭けて芦花幸せにするって決めてんだよ! てめぇにそんな覚悟ねえくせに芦花の邪魔すんな!」

 

 

 

聞いちゃいけないことを聞いたような気がして、ばれないように走って逃げて。

それで思い返して顔が火照ったように熱くて。

普段いつも穏やかに笑ってる圭の、見たことないくらい燃えさかる目つきが、忘れられなくて。

あぁ、私圭のこと好きなんだなって、気づいた。

 

なんというか、それまで当たり前に隣にいたからあんまり意識してなかったけど。

私が将来大人になって、隣にいる人は圭が良いなって。

いや、圭じゃなきゃ嫌だなって思った。

 

 

 

恋心を自覚してからは、圭のアドバイス(?)通りいろいろ仕掛けてみた。

ウィンドウショッピングに付き合ってもらったり、おしゃれなカフェにつれていったり。

私なりに積極的にいろんなとこに誘ったんだけど……

 

圭は嫌な顔一つせずに付き合ってくれる。

でも、こっちを意識しているというより、どこか見守るような表情で。

ううむ、恋は難しい。

 

ついでに、圭に可愛いと思ってもらいたくて始めたコスメ研究が楽しくって、ROKAとして美容系ライバーも始めちゃった。

圭は、私が少し雰囲気やメイクを変えただけで、言葉にはしなくても真っ先に気づいてじっと見てくる。

その視線を独占したくて必死になってたら、いつの間にかこれが私の武器になっていた。

一石二鳥ってやつだね。

……ふふ、今のちょっと圭っぽかったかな。

 

 

 

高校に入ってから、彩葉と仲良くなった。

彩葉はすごい可愛くて優秀で何でもできて、でもどこかフッといなくなっちゃいそうな子だった。

圭が急に「酒寄はなんだか危うく見える」とか言い出したし、こういうことを圭が言うときはだいたい間違ってないから、話しかけるのにためらうことはなかった。

 

実際話しかけてみて、圭の言うことは間違ってなかったなと思った。

学費も生活費も自分で稼いでいて、さらに学業も完璧。

隙を見せたら死ぬとでも思っていそうな感じで、確かに無理してるなって放っておけなかった。

 

だから、私と真実と圭の3人で助けることにした。

彩葉は誰かに頼ることをすごく嫌がる。

というか頼るって発想が無いのかも。

だから、断られないようにいろいろ言い訳を用意して、いろんなことをやった。

彩葉と遊びたいって気持ちもあったから、純粋な善意でもないけど。

 

 

 

圭は、彩葉のことをすごい気にかけている。

最初彩葉と会ったときから、ずっと。

もしかして、一目惚れでもしたのかな。

彩葉と話してるときの圭はすごく楽しそうにしてるし、圭がここまで一人の女の子にかまってるの初めて見る。

私に向ける『お父さんみたいな視線』とは明らかに違う、なんだかキラキラした……憧れの人を目の前にしたような、純粋な熱を帯びた目をしてる。

定期的に私と彩葉を二人きりにしようとするのが謎だけど。

 

彩葉の方も、たぶん圭のこと悪くは思ってないんじゃないかな。

他に仲良くしてる男の子もいないし、学校で他のクラスメート相手に見せる笑顔と違って、自然体で笑えているような気がする。

 

 

 

もし圭と彩葉が付き合ったとしたら、私は2人のことを祝福したいと思う。

彩葉はとっても良い子だ。

きっと圭を幸せにしてくれる。

あんな可愛い子に好かれたなら、圭だって悪い気はしないだろう。

 

たぶん、私は性格的に恋愛でグイグイ行くのは向いてない。

何も言われなかったら、この時点で圭のことは諦めて、陰から圭の幸せを願って終わりにしていたと思う。

 

……でも、許されるのであれば、圭の隣にいるのは私が良い。

これまでもずっと隣にいたんだから、最後まで隣にいてほしい。

幸せにしてくれるって言うなら、圭自身の手で幸せにしてほしい。

 

圭自身も私に「最後まで諦めるな」って言ってたし?

2人が付き合ったってなるまでは、勝負が決まるまでは、私も精一杯やろうと思う。

少しワガママになって、ちゃんと圭の隣にいられるように。

ひとまずは次の3連休に一緒にカフェ行こうって誘おう。

 

 

 

綾紬芦花、恋のライバルは強敵だけど、頑張るから。

 

あなたの隣から、届け、この想い。




いかがだったでしょうか。
遅筆にしては頑張ったんで、よかったらお気に入り登録とかここすきとかしていってもらえると、感謝感激雨アラモード。



ところで公式のあのイラストはマジでなに???
狂いそうなんだけど(手遅れ)
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