自分だけのオリジナル男子生徒を作って、他と差をつけよう! 作:レイトウカイトウ
セイア『君の未来が一切見えない。なぜだろうか』
リタ『さぁ、わかりません』
セイア『私が見る全ての予知に、君は関わっていない』
セイア『君に関与する未来が、何一つ見えない』
セイア『暗闇に覆われてしまった訳でも、霧に隠されてしまった訳でも、もちろん誰かから隠された訳でもない』
セイア『まるで、君は最初からいない者のように、予知ができない』
リタ『うーん、死ぬんですかね、オレ』
セイア『どうだろうか。君のような、地獄で生まれたかのような性格と強靭さを持つ者が、死ぬところを想像できない』
セイア『……君が何者なのか。なぜ私の予知が至らないのか、興味がある』
リタ『はぁ』
セイア『しばらくは、君を観察させてはくれないだろうか。もちろん、プライバシーに関わらない所まで、だ』
リタ『別に良いですけど、面白くないですよ?』
セイア『君がそれを定義するのではない。これは、私に課せられた物だ』
セイア『私の予知の範疇を超えた君が、どのような存在で、何を目的として行動しているのか』
セイア『これは、私の中に存在する、未知への興味だ』
リタ『そうですか』
セイア『月の裏側、観測する事さえ叶わない事象……君という存在は、そういう類であろう』
リタ『オレって超常現象なんですか?』
セイア『似て非なるものだ。超常現象という抽象的な物ではなく、かと言って詳細に語られる物でもない』
セイア『だからこそ、私は君に夢中なのだから』
リタ『……まあ、勝手にどうぞ』
リタ『オレは、ここで勉強してるので』
リタ(……思えば、オレはあの時点で、セイア様に救われてたのかもな)
リタ(あの後、気が変わって外を散策してたな)
セイア『ふむ、君の行動、実に意味不明だ。暗雲に隠れている訳でも、神に示されている訳でもない。かと言って、論理が破綻していない』
セイア『どういう行動原理なのか、私の理解を超えてくる』
リタ『男子と女子の違いとか?』
リタ『ゴキブリを近づけたのは謝るので、そんなに警戒しないでください』
セイア『何、私は君を警戒している訳ではない』
セイア『何が起こるのかわからない、この先にある暗闇に対して警戒しているのであって、断じて君の右手にいる黒いゴキブリに対して恐怖を感じているからではないよ』
リタ『めっちゃ怖がりますやん』
リタ『かわいいのに』
セイア『正気か? あの、夜な夜な私の領域に忍び込み、あまつさえ不快な音を立て、尚且つ不潔な輩であるそれが、かわいいと?』
リタ『それはクロゴキブリですよ。これはチャバネゴキブリです』
セイア『何を持って違いを論じるのか、訊かせてもらおう』
リタ『うーん、紅茶とコーヒーくらいには違うと思うんですけど』
リタ『ほら、黒くないですし、あんまり大きくないです』
セイア『ひぃ!?』
セイア『く、来るな! 今の君には、災いが付き纏っている! 私に近づくな!』
リタ『じゃあ、観察を止めます?』
セイア『君がそいつを放せば解決だろう! とっとと解放してくれ!』
リタ『はあ、わかりました』
リタ(……あのセイア様、慌てててかわいかったな)
セイア『ふぅ、ようやく嵐の脅威は過ぎ去ったね』
リタ『あ』
セイア『キャア!?』
リタ『ドーナッツ買ってない』
セイア『……』
リタ『あの、セイア様?』
リタ『無言で近づいてきて……なんで叩くんですか? しかも両手で』
リタ『ちょっと? オレよりセイア様の方が意味不明ですよ?』
セイア『……』
リタ『顔が怖いですって!』
リタ『頬を膨らませながらポコポコするのをやめてください!』
リタ(……あれは意味わからなかったけど)
セイア様のエミュの正確度、結構低め
こういうのは性癖優先で書いているので