自分だけのオリジナル男子生徒を作って、他と差をつけよう! 作:レイトウカイトウ
正義実現委員会の部室
ハスミ「リタについて、教えてほしいと?」
"うん"
"彼は元々正義実現委員会の所属だったって聞いたから"
ハスミ「それは事実です。彼は正義実現委員会に在籍しておりました」
ハスミ「今はティーパーティーに行かれてしまったのですが、現在でも私たちの活動に協力してもらってます」
"そうなんだね"
ハスミ「最も、今は実績のためだなんて言っておりますが」
"権力が欲しくて、実績を積んでるんだよね"
ハスミ「そうですね」
ハスミ「ですが、彼が私たちと一緒に行動していると、昔みたいになります」
ハスミ「いつも不敵に笑っていて、戦いを面白がっていた彼に」
"そうなんだ"
"やっぱり男の子だから、闘争本能があるのかな"
ハスミ「本人もそう言っていました。「オレには地獄が向いている」などと言っておりましたし」
"成績とかはどうしてたの?"
"昔は補習常連だったらしいけど"
ハスミ「そうです。その度にハナコさんと一緒に勉強をしている様子でしたね」
ハスミ「正義実現委員会を抜ける直前くらいには、ギリギリ補習を回避できるようになっていました」
ハスミ「今では見る影も無いですが」
"やっぱり、そうだったんだね"
"ところで、リタの事は呼び捨てで大丈夫なの?"
ハスミ「リタ自身がそう言ったので、昔と同じ呼び方をしています」
"リタらしいね"
"そんなリタはどれくらい強かったの?"
ハスミ「ツルギよりも強かったです」
ハスミ「私でさえ目視できない速度、戦車を普通に振り回す腕力、爆弾を食らっても平然としている耐久力、全てにおいてツルギを上回っています」
"ツルギよりも!?"
"……まあ、そうだね"
ハスミ「他に訊きたい事はありますか?」
"あるある"
"正義実現委員会は、今のリタを嫌ってる?"
ハスミ「……いえ、嫌ってはいません」
ハスミ「むしろ、関係は良好で、私とツルギ、他の部員と結構仲が良い方です」
"やっぱり?"
ハスミ「はい。彼は変わったフリをする事が好きなようですが、本質は全く変わっていません」
ハスミ「仲間を大切にし、一緒に正義を実現する……その心は全く変化していない」
ハスミ「ティーパーティーという策略が渦巻く中にいたというのに、リタは変わっていない。きっと彼はこう言うのでしょう、「地獄より遥かにマシ」と」
"リタって地獄を楽しむタイプだよね"
"どM気質があるって言うか、自ら茨の道を歩いて行くって言うか"
ハスミ「そうですね」
"……リタが正義実現委員会を辞めた理由、知ってる?"
ハスミ「詳しくは聞いていません。ただ、やる事ができたから、とは言っていました」
"ティーパーティに入るって、その時は言ってた?"
ハスミ「はい。死ぬほど努力して、ティーパーティに所属するとは言っておりました」
"……本当に、死ぬほど努力したんだろうね"
"最後に一つ、良いかな?"
ハスミ「はい」
"今のリタを、ハスミはどう思ってる?"
ハスミ「……」
ハスミ「無理をしている、そんな印象です」
ハスミ「昔の彼は、やりたい事だけをやっていました。勉学を疎かにして、やりたい事を貫いていました」
ハスミ「勉学は退学にならない程度にやって切り抜けていましたし」
"……"
ハスミ「ですが、今の彼は違います」
ハスミ「勉学も、政治も、全てやっています」
ハスミ「それも、一人で」
"……リタは、あんまり誰かを頼ろうとしないのかな"
ハスミ「はい。ですから、無理をしてしまうのだと感じます」
ハスミ「ですが、本当に親密になった方には、遠慮なく頼るのです」
ハスミ「ハナコさんがその最たる例だった方です。今は、いないらしいですが」
"……ありがとう"
"リタに頼られないと"
ハスミ「お願いします、先生」
"任せて"
◇◇◇◇◇
正義実現委員会の生徒A「リタ様をどう思っているか、ですか?」
"うん"
"どう思ってるんだろうなって"
正義実現委員会の生徒B「とにかくカッコイイです! どんなにピンチな状況でも、すぐに逆転できるくらいの実力があって……!」
正義実現委員会の生徒A「あ、ズルい!」
"そうなんだね"
"やっぱりモテてるな、あの子"
"後でお説教だ"
正義実現委員会の生徒A「たまにしかお目にかかれないんですけど」
正義実現委員会の生徒A「指揮能力、身体能力がとても高くて、頼りになるんです」
正義実現委員会の生徒B「私、リタ様に助けて頂いた事もあって、憧れているんです」
正義実現委員会の生徒A「わ、私も!」
"……"
"そっか、ありがとう"
先生は、リタに説教してやろうと意気込んだ。
後日、本当にして、リタを困らせていた。
かつての自分と今の自分、行動は鉄でも、本質は水だったりする