自分だけのオリジナル男子生徒を作って、他と差をつけよう! 作:レイトウカイトウ
トリニティ自治区内
"リタ、おはよう"
アロナ「おはようございます」
リタ「おはよう。奇遇だな」
"やっぱり男子だから、波長が合うね"
リタ「そうなのか……?」
"きっとそうだよ"
リタ「まあ、先生が言うんなら」
アロナ「リタさんは先生に甘いですね」
リタ「そうかな」
"そんな君に提案がある"
"補習授業部に参加してみない?"
リタ「え?」
"秘密裏で良い。ナギサに言うとややこしい事になりそうだから"
リタ「……」
リタ「……いや、良い」
"どうして?"
リタ「今は成績に困ってないし、必要無い」
"……"
リタ「……それに、ハナコに会いたくない」
"……"
リタ「せっかくの誘いだけど、ごめん」
"大丈夫"
"気が変わったら言ってね"
アロナ「きっと楽しいのに」
リタ「……」
"そういえば、他に困っている事はない?"
リタ「話が百八十度変わったな」
"前にも言ったと思うけど"
"私は君の力になりたい"
"だから、頼ってほしい"
リタ「うーん……」
リタ「今はあんまり無いなぁ……」
リタ「強いて言うなら、二人の男子生徒を捜してほしいくらい?」
"どうして?"
リタ「あいつら、行方不明らしくてさ」
リタ「ゲヘナとミレニアムに連絡した時にそう言われて」
"え!?"
リタ「捜してはみたんだけど、どうにも見つけられなくて」
リタ「協力してくれないかな」
"もちろんだよ!"
リタ「そっか、ありがとう」
リタ「……他のお願いも、良い?」
"何でも言って!"
"叶えられるかはわからないけど"
リタ「そんな無理なお願いはしないよ」
"そっか、良かった"
"宇宙を征服して半分寄こせとか言われるかと思った"
リタ「先生はオレにどんなイメージを持ってるんだよ」
"同士だよ"
リタ「先生の願望だったの!?」
"もちろんさ"
リタ「……オレ、先生の事がよくわからないかもしれない」
"これから知っていこう!"
リタ「何で?」
アロナ「そろそろ補習の時間です」
"そうだった"
"またね"
アロナ「またお会いしましょう」
リタ「うん、また」
"男子生徒の件、こっちでも進めておくから"
リタ「よろしく頼む」
リタ「……」
◇◇◇◇◇
リタ「……」
リタ(……何でも、か)
リタ(あいつらの捜索は後回しとして……)
リタ(……もう、潮時なのかもな)
心底穏やかそうに、それでいてどこか儚げに、リタは笑った。
リタ「……ふぅ、覚悟を決めるか」
セイア『君の後ろ盾になるにあたって、一つ条件がある』
セイア『それは――』
リタ「……セイア様との約束は果たせなくなるかもしれないけど」
先生にとって叶えられる、そう判断したリタが何をするのか、わからない