自分だけのオリジナル男子生徒を作って、他と差をつけよう! 作:レイトウカイトウ
ナギサ「……」
リタ『オレは信じられなくて良いですが』
リタ『ナギサ様は、本当はミカ様を――』
ナギサ「……」
ナギサ(……彼程の強さがあったら、きっと楽だったのでしょうね)
ナギサ(……地獄出身と豪語する程の、強さがあれば)
思い出すのは、妙に印象に残っている、一つの会話。
リタ『オレは地獄から這い上がって来たもんだからさ』
リタ『と言っても、ここも地獄みたいな物だが』
ティーパーティーの生徒『どういう事?』
リタ『小学生時代はそんな事微塵も思わなかったんだけど』
リタ『中学生時代からそう思う事になった』
ティーパーティーの生徒『えー?』
リタ『まあ、中学生時代のオレはヤバかったって事』
リタ『あの時は今よりも地獄だったな』
ティーパーティーの生徒『嘘でしょ?』
ティーパーティーの生徒『地位とか、トリニティの学籍とか、命すら狙われている今よりも地獄って何?』
リタ『それがあるんだなー』
リタ『オレ……オレたちは、地獄で生きてきたから』
ティーパーティーの生徒『例の、二人の男子生徒とだよね?』
リタ『そうそう。よく覚えてるね』
ティーパーティーの生徒『だって男子生徒だし』
ティーパーティーの生徒『私は会ってみたいって思ってるよ』
リタ『物好きもいるんだな』
リタ『まあ、女子生徒より強いけど神秘が弱いってだけだから』
ティーパーティーの生徒『あなたくらいの強さがあと二人いるってバグでしょ』
リタ『そう?』
リタ『うーん、神秘が弱いと、いくら強くても常に命が危ないんだよな』
リタ『今は全くそんな事無いけど』
ティーパーティーの生徒『どんだけの魔境なのよ』
リタ『魔境って言うか、もう地獄だよ』
リタ『安心して眠れる日が無いっていうか』
リタ『三人で頑張って生き残って、やっと乗り越えられたって感じ』
ティーパーティーの生徒『えー……』
ティーパーティーの生徒『よく生き残れたね』
リタ『凄いだろ?』
リタ『もっと尊敬してくれても良いんだぜ?』
ティーパーティーの生徒『今回ばかりは尊敬せざるを得ないよ』
ティーパーティーの生徒『真似したくないけど』
リタ『そりゃそうだ。あの地獄は、オレたちくらいじゃないと耐えられない』
リタ『逆に楽しんでいた節もあるし』
ティーパーティーの生徒『なんで?』
リタ『そんな顔するなよ』
リタ『オレたちの武勇伝だぞ』
ティーパーティーの生徒『あんまり聞きたくなかったかも』
リタ『なんかごめん』
ティーパーティーの生徒『リタの今の状況よりも地獄だなんて、想像したくない』
リタ『すんません』
ティーパーティーの生徒『はあ、自信満々に話したい事があるって言うから何だと思ったら』
ティーパーティーの生徒『期待して損した』
リタ『悪かったって、ドーナッツ奢るから』
ティーパーティーの生徒『あんたの好きなの貰うから』
リタ『はーい』
ナギサ「……」
ナギサ「今の状況、彼の置かれている状況より、マシなのでしょう」
ナギサ「彼にとって、命を狙われるのは日常茶飯事……想像したくもない」
あまり関わり合いが無いが、妙に印象が残っている彼。
男子生徒であり、ヘイローを壊されてしまった友であるセイアのお気に入りであったために、少しは意識していた。
ナギサ(……ドーナッツが好きで、所々ポンコツである。セイアさんから、よく聞きましたね)
ナギサ(ハナコさんと仲違いしてしまったと、それを、セイアさんに救われたとも)
ナギサ(……セイアさんを慕っていた彼なら、裏切る事は無いのかもしれませんね)
ナギサ(……気が付くのが遅すぎた気もしますが)
誰も信じる事ができなかったナギサ、リタすらも信じられなかった。だが、セイアを慕っていた彼なら、信じても良いと、そう思う事ができた。
ナギサ(彼の連絡先は……)
だが、遅すぎた。
ナギサ「……ふぅ」
誰かが入って来た。
ナギサ「……紅茶でしたら、もう結構です」
??「可哀想に、眠れないのですね」
ナギサ「っ!?」
ナギサの声は、リタに届く事が無かった。
モブとの関わり合いも大事大事