自分だけのオリジナル男子生徒を作って、他と差をつけよう! 作:レイトウカイトウ
コハル「……あれは」
リタ「……」
コハル「ちょっと、リタ先輩!」
リタ「ん、コハルじゃん」
リタ「どうしたの?」
コハル「どうしたのじゃないわ!」
コハル「ハナコを泣かせてたの、許さないんだから!」
リタ「あー……」
リタ「ごめん」
コハル「そういうのは本人に言いなさいよ!」
リタ「……じゃあね、また会おう」
コハル「逃げるな!」
リタ「……もう、オレはハナコと関わるつもりは無いよ」
コハル「はぁ!?」
リタ「オレは、地獄に馴染み過ぎた」
リタ「そんなオレに、ハナコを付き合わせたらダメだ」
コハル「そんなの関係ないでしょ!」
コハル「泣かせたんだから、まずは謝りなさい!」
リタ「……」
リタ「……コハルは、地獄を見た事があるか?」
コハル「何よ、いきなり」
リタ「……地獄って言うのは、楽園の事なんだ」
リタ「楽園は、地獄が作った虚像だ」
コハル「……?」
リタ「楽園は存在しない。いや、あったら、オレが困る」
リタ「……でも、ハナコには楽園にいてほしい」
リタ「……ごめん、ハナコにはコハルから伝えておいてほしい」
コハル「え、ちょ……!」
コハルが困惑している間に、リタは消えていた。
コハル「あぁ、もう! 逃げられた!」
コハル「ハスミ先輩に言いつけてやる!」
コハル「ツルギ先輩にも!」
◇◇◇◇◇
リタ「……はぁ」
リタ「また、逃げちゃった」
ピロン
リタ「……?」
コハル『ハスミ先輩とツルギ先輩にも言ったから!』
コハル『早くハナコに謝りなさい!』
リタ「……はは」
リタ「コハルは面白いな。もしオレが今も正義実現委員会だったら、絶対に可愛がってた」
リタ「……そんな事は起きなかったんだけど」
そう思いながら、リタは微笑んだ。
リタ「……はぁ」
リタ「ハスミ先輩にはジャンボパフェを奢って、ツルギ先輩は……後で考えるか」
リタ「……ハナコ、ごめん」
"迷える子羊発見!"
"相談に乗るよ!"
アロナ「はい!」
リタ「先生って神出鬼没だね」
リタ「暇なの?」
"トリニティに用事があったんだよ"
"今からゲヘナに行くけど"
リタ「ふーん」
アロナ「ハナコさんと仲直りしたいんですよね?」
アロナ「このスーパーアロナちゃんにお任せください!」
リタ「……」
リタ「こんな所で油売ってないで、早くゲヘナに行ったら?」
"でも、リタが寂しそうで"
リタ「……まあ、寂しいけどさ」
リタ「仕方ないんだよ。こうなる運命だった」
リタ「オレは地獄が似合うし、ハナコは天国が似合う」
リタ「まあ、天国があるかなんてわからないけど」
"君はそれで良い、そう言うだろうね"
"でも、それで良い訳が無い"
"……ハナコが寂しいって、そう言ってるから"
リタ「っ……」
苦しそうに、
リタ「……」
口から何かを吐き出しそうに、
リタ「……」
リタは、歯を嚙み締めた。
アロナ「……今は解決できないかもしれません」
アロナ「ですが、絶対に解決しますからね」
"君がどう思おうと、ハナコは君と話したがってる"
"だから、覚悟してね"
リタ「……あぁ」
リタ「覚悟してる」
"……まあ、今は無理だけど"
"それじゃあ、ゲヘナに行ってくるから"
アロナ「首を洗って待っていてくださいね!」
リタ「……」
先生は去って行った。
リタ「……」
リタ「……オレは、ハナコを拒絶した」
リタ「それなのに、何を話すんだよ」
リタ「……頼むから、放っておいてくれ」
リタ「……」
ハナコ『っ……』
リタ「……」
リタ「……ダメだな、オレ」
リタ「……でも、もう手遅れなんだ」
リタ「……もう、おしまいなんだ」
◇◇◇◇◇
リタ『一緒の学校に行きたい?』
ハナコ『うん。ダメ?』
リタ『でも、トリニティかぁ……』
リタ『勉強付いていけるかなぁ……』
ハナコ『君が勉強しないだけでしょ』
ハナコ『学生として、勉強して』
リタ『でも、あんまり興味が湧かなくて……』
ハナコ『そっか、私と一緒の学校に行きたくないんだ』
リタ『めっちゃ行きたい。めっちゃ勉強する』
ハナコ『本当?』
リタ『うん……ハナコと、もう一度登校したいから』
ハナコ『ありがとうね、リタくん』
リタ『うん……』
リタ(……もう一度、できないかな)
更に押し寄せる脳破壊の音ぉ!