彼には、友達がいない。
だが、いじめを受けているわけでない。では、なぜ居ないのか?
簡単な話だ。彼が、仲良くなる気があるのかは知らないが、否定しかしないのだ。
例えばだ
「俺、あの人のこと気になっているんだよね」
『 彼女なんかは、君のこと、覚えてもいないよ』
「は、何こいつ、きも」
こんな感じだ。流石に、知り合いでもないのに、こんなこと言ったのは、キモイとも感じるし、なにこいつとも思う。だが、それだけでは無いのだ。聞いた話によると、中学生時代、人の趣味や人格を否定したり、服装などを否定したせいで、嫌われていたらしいのだ。流石にやばいな?
いやー、これと関われと、先生?
無理でしょ、ちょっと私センチメンタルだから、それは無理だね。
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彼は救いようがないね。殺しちゃった方が世のためじゃない?
神はそんなことを考えながら、殺すかどうか迷っていた。
でも、殺すとなぁー、どうせ輪廻転生して、また同じことするだけだし。
うーん、せや。別世界の神に押し付けよう。
じゃあ、適当に理由つけて、送り届けよう。あっちの神にも、事情を説明してっと。
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急に来たトラックに引かれ、僕の意識は何も無い部屋に切り替わる。
誰?
そう考えると、声が聞こえてくる
「君は、この世界にいるべき人間じゃなかったんだ。だから、異世界転生をさせてあげよう。」
まじか、でも、魅力的だな。僕のことを否定してくるあの世界は、僕にとっても、ゴミだからな。
「いいね。ちなみになんかくれる?」
「え、なんか欲しい?」
なんだこいつ、させてあげるとか言っているくせに、僕に野垂れ死ねと?こいつは、性格が終わっている。
「とりあえず、言葉が通じるようにして、金を用意させろ。あと、地位」
神は思った。とっとと送ろう。人間を愛していたが、これと話していると、その精神が失われる。
「いいだろう。その要求に加え、健康体にしてやる」
僕は、思った。最初からそうしろよ。
「では、あちらの世界に送る。いいな?」
そんなものはいいから、早くしろと、目で訴える。
そうしてまた、意識が別の世界に切り替わった。
神は心の底から理解した。いない方がいい人間もいると。神は「僕」の思考を読んでいながら、何も言わなかったのだ。なぜって、こんなにも腐った思考を持っているとは、想像もしていなかったからだ。
よし、あいつの容姿とすぐ没落する貴族に転生させるように、あっちの神にも頼まなきゃ