アンタッチャブル   作:アポロ魔王

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1話

 

うん…?

 

ここはどこだ。

なぜか揺れている?地震のような揺れではない。

そう、船のような…

 

しかし騒がしいな。周りを見ると、ガキばっかりだ。

どういうことだ?いつから俺は託児所の職員になったんだ?

いや、おかしいぞ。周りのガキと俺の目線がそんなに変わらない?

手を見てみると、小さい。

おいおい嘘だろ。俺もガキになっているのか?

慌てて近くにあった鏡で確認すると、俺は5歳くらいのガキになっていた。

 

自分の顔を鏡で認識した途端、ひどい頭痛とともにこのガキとして過ごした5年間分の記憶が一気に流れ込んできた。

 

たまらず膝をついたが、流れてきて記憶によると

 

俺の名前は、ロブ・ルッチ。

物心ついた時から両親の記憶は無く、とある島の孤児院で過ごしていた。

そんなとき、役人?みたいなやつがきて、俺は孤児院からこの役人?みたいなやつに引き取られることになり、孤児院から出て別の島に移動するため船に乗せられたみたいだ。

 

それで現在に至るわけだが、記憶の中ではやたらと海賊、海軍などの言葉を耳にした記憶がある。

 

それにロブ・ルッチという名前に、先ほど鏡で見た顔を成長させた感じをイメージすると

 

ここはONE PIECEの世界で、俺はロブ・ルッチに成り代わってしまったということか…?

 

 

このようなありえないことを考えてしまっているが、これが本当かはそのうちわかるだろう。

 

と思っていたんだが、ちょうどそのとき船が停まって島に着いたことが伝えられた。

島の名前はグアンハオ。そしてここで連れてこられたガキ達は戦闘訓練や勉強がこれから行われることを伝えられた。

それだけ伝えられると、明日から訓練が始まるため今日は各自部屋で休むように言われた。

 

 

 

確定だな。予想通りだった。

 

グアンハオはONE PIECEの世界で、グランドライン(偉大なる航路)にある世界政府直属の諜報機関であるサイファーポールを育成するための島だ。

原作でも世界政府は孤児を集めてそいつらを鍛えて世界政府の命令の実行役として、CP0〜CP9まで組織していたからな。

 

そういうわけで、ここがONE PIECEの世界で、俺がロブ・ルッチに成り代わってしまったことは確定。

 

ちなみに俺は、前世は日本人でそれなりに充実した人生を送っていた。

両親はいい人達で、気があう友人もそれなりにいて、自分の会社を立ち上げてそれなりに金も稼いでいた。

ただあまり憶えてないが、おそらく交通事故かなんかで死んだんだろう。

なんとなくそんな気がする。

人は死ぬ時は死ぬし、たいして後悔はないからいいか。

幸いだったのは、前世の俺はONE PIECEが好きだったみたいで知識が人並み以上にあることだな。

その知識を活かして、ONE PIECEの世界を生きていくか。ロブ・ルッチとして。

 

とはいったもののこれからどうするかだが。

 

まずロブ・ルッチというキャラについて整理しておこう。

ロブ・ルッチは原作ではウォターセブン/エニエス・ロビー編

におけるラスボスだ。原作登場時は28歳。

世界政府の諜報機関の諜報員で、その中でも上位組織であるCP9の実質的なトップである。

サイファーポールの上位組織のCP9において、歴代最強と言われているくらいの天才である。そして殺戮兵器という異名をつけられるくらい冷酷な一面がある。

あとハトのペットを飼っている。

 

最後のは置いておいて、だいたいこんな感じだな。

細かく言えばまだまだ掘り下げられるが、とりあえずこんなものでいいだろう。

 

正直、成り代わったのがロブ・ルッチは大当たりだろう。

先ほど説明したように、ロブ・ルッチは言うまでもなく天才である。

その才能を原作知識のある俺が磨き上げれば、いずれは最強に近づくことができる。

鍛え方次第では最強になることも不可能ではないだろう。

 

せっかくONE PIECEの世界に来たんだったらこの世界を心ゆくままに遊び尽くそう。

そのためには力がいる。

前世と違い、この世界では弱いことは罪である。力がなければなにもできない。

 

さあ、俺が楽しむために。やりたい放題やるために。

何者にも俺の道を邪魔させないために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このサイファーポールの修行地であるグアンハオに来てから、約5年が経過し年齢は10歳になった。なぜか気づいたらいつのまにか肩にハトが乗っていたが気にしないことにした。一応「ハットリ」という名前をつけた。

 

まあそれはさておき、

この世界で実力をつけたい俺としては、この島での修行は最高の環境だな。

世界政府の戦力に直結するため、この島での教育には世界政府もよほど力を入れているのだろう。

 

この世界の知識や現在までの情勢を詳しく学べる座学に、幼い年齢のため身体作りから始まった身体トレーニングに戦闘訓練。

それに加え、自分で考えたトレーニングを毎日行って身体を鍛えている。

とりあえずこの5年は、まだ身体ができていないのもあるが、これからの土台を作るために日々基礎的なトレーニングをしている。

でもさすが空気にプロテインが含まれていると言われる世界だ。

鍛えれば鍛えるほど成長する。

前世でこの年齢でやろうもんなら1日で確実に身体を壊すトレーニング量に日々身体が適合していっている。

 

そのように過ごしていたため、周りのガキと比べて、圧倒的な身体能力やセンスにより常に成績はトップだった。

 

そのためそろそろ本格的に六式を教えてもらう予定だ。

六式とは極限まで肉体を鍛え上げた者のみが体得を可能とする、特殊な体技の総称である。

指銃・鉄塊・紙絵・剃・月歩・嵐脚の6種類が存在している。

 

・指銃

全身の力を指に集中させて、硬化した指で電光石火の突きを放つ。

 

・鉄塊

肉体を硬化して鉄に匹敵する硬度に上げることができる。

 

・紙絵

全身の力を抜き、相手の攻撃により生じる空気の動きに身を委ねる事で、相手の攻撃を紙一重で躱す。

 

・剃

発動の瞬間に地面を10回以上蹴って、その反動エネルギーに乗って爆発的な速度で移動する。

 

・月歩

跳躍中に空気を蹴り、空中を自在に移動することができる。

 

・嵐脚

凄まじい速度で脚を振り抜くことで、飛ぶ斬撃を放つ。

 

基本となる上記の6式の他、体得者個人の能力や発想力に応じて様々な応用や発展技が開発されている。

 

俺はこれから六式を教官に本格的に教えてもらうことになっていたのだが、全て一度見ただけで再現できてしまった。

それを見て、教官や俺より先に六式の修行をしていたやつらは戦慄していた。

もちろん練度はまだまだだが。

しかしロブ・ルッチの肉体スペックや戦闘センスはすごいと改めて思った。

まあ俺は原作知識があるためイメージしやすいというのはあるだろうが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから10歳から12歳までの期間で俺は六式を徹底的に鍛えた。一応、六式使いとなった俺だが、練度はまだまだで完璧に使いこなせていなかったためだ。

それと同時並行で、グアンハオにある世界中の武術書を読みあさり、それを実戦し試行錯誤しながら徒手空拳の技術を高めていった。もちろん一通りの武器は全て人並み以上に使えるが、俺は武器は基本持たない。なんか性に合わん。

そもそも六式を習得できる時点で、「超人」と呼ばれるくらいであり、さらに俺は六式の全てをバランスよく習得し使いこなせているため、余程の大業物などの武器でない限りは己の肉体のほうが信頼できる。

それにゆくゆくは最上大業物を使いこなす原作屈指の強キャラ相手に己の肉体のみで派手に戦いたいものだ。

 

その結果、12歳になる頃には六式を全て完璧に使いこなすことができるようになり六王銃(六式の全てを極限まで高めた者のみが使える究極奥義)も習得することができた。

また六式以外にもこれまで鍛えてきた圧倒的な身体能力に武術書から学んだ技術を組み合わせ、より一層隙がなくなった。

そのためグアンハオでは自分より歳上の未来のサイファーポールの諜報員候補の誰よりも強くなったのに加え、教官すらも模擬戦では勝てるようになった。教官は覇気を使っていないし、使えるのかも知らないが。まあ覇気を使えるやつならここで教官なんかせず、CP0にでも所属して日々任務をこなしているか。

 

 

このようにここまでは成り代わってから計画していた通り順調に成長することができている。

さらにこれからどのように己を鍛え上げるか、計画通り進めるかもう一度考えていたところ、、、

 

この島の責任者から呼ばれた。

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