原作開始から11年前の6月2日、俺ことロブ・ルッチは17歳になった。
身長も2メートルを越えてかなり原作に近づいてきたためそろそろ身長は止まるだろう。(原作での身長212㎝)
そのため最後の生命帰還による肉体の進化を行なった。
そうしていると、やはり原作でも発生した、ONE PIECEの主人公「モンキー・D・ルフィ」始まりの物語その前日譚となる事件が発生した。
それは「ゴムゴムの実強奪事件」だ。
シャンクス率いる赤髪海賊団が政府の船で護送中だった「ゴムゴムの実」を奪う事件である。
俺にとって重要なのは、ゴムゴムの実のことでもシャンクスのことでもない。
この事件が原作通りに発生したこと。
原作通り、原作開始の11年前に、まるっきり同じ内容で。
そう、原作通りゴムゴムの実を護送していたのは、現在CP9に所属している「フーズ・フー」であるということ。
そして「フーズ・フー」が任務失敗の責任を負わされて投獄されたことだ。
遂にこの時がきた。いよいよ計画を実行に移すときだ。
さっそく俺は将来のCP9候補生として顔馴染みであった原作のCP9メンバーであるカク(12歳)とカリファ(14歳)を訓練後に呼び出した。
「俺はもう少し準備が整ったらこの島を出て2度とここに戻ってこないつもりだ。正式にサイファーポールに所属してグアンハオに戻らないという意味ではない。この世界政府の諜報機関という組織自体から抜けるという意味だ。もちろん許可など出るはずもないから、無断でだ。
そこで見込みがありそうなお前らに声をかけたということだ。
俺と一緒に来るか?」
カク・カリファ
「「ッッ!?!?」」
カク
「おいおいあんた自分が何を言っとるか分かっとんのか?頭おかしくなったんか?」
カリファ
「ええ。あなたイカれてるわ。」
「フーズ・フーの件は噂で知ってるな?
お前ら明日は我が身だぞ。
それでもいいのか?」
カク
「それは知っておる。
だが任務に失敗せんかったらええんじゃろうが。
あんたも今まで受けた任務を完璧にこなしているし、あんなに強いくせにビビってんのか?」
カリファ
「これまでのサイファーポール養成機関始まって以来、史上最強の天才と呼ばれるあなたがどうして?」
「なに簡単なことだ。つまらないからだ。
第一、俺は人から命令されることと弱いことが死ぬほど嫌いなんだよ。
そんな俺が世界政府の犬になんか死んでもなるかって話だ。
これまで任務を受けていたのは、実力をつけるためとついでに金を稼ぐためだ。
だが。そろそろこの立場も限界だ。上からの正式配属への催促が激しくなってきやがった。
だから近いうちに俺はここを出る。」
カク・カリファ
「「………」」
「ま、決めたら返事をくれ。他にもやることがあるからもう少しだけ俺はこの島にいる。
別に断ったってなんもしねえよ。
ただ、この島でこの話をしたのはお前らだけだ。他の誰かに話したと俺が判断した場合、お前らはもちろんこの島にいるやつ全員を確実に殺す。
じゃあな。よく考えろ。」
さきほどカクとカリファに話したように俺は最初からCP9に所属するつもりなどなかった。
17歳の今までここにいたのは、この世界について知識を得るためと強くなるための環境が整っていたからだ。
計画通りある程度まで強くなることができたし、この世界の原作だけでは知り得ない知識も得た。そのためこれ以上ここにいる必要はない。
1人で密かにここからいなくなることもできたが一応聞いてみることにした。
原作ではエニエス・ロビー編で麦わらの一味に敗北し、バスターコールが起きるなか瀕死のルッチを助け、一緒にエニエス・ロビーから脱出。
その後、春の女王の町セント・ポプラで重体だったルッチの入院・手術代を稼ぐ為に大道芸みたいことをして資金を稼ぎ、結果ルッチを助けている。そのためルッチはけっこう慕われているようだし、仲間意識はあったようだ。
それに俺がロブ・ルッチとなった現在でも、原作のCP9メンバー全員とフーズ・フーとは幼少期から一緒に訓練をしていたので知らない仲じゃないからな。
CP9とはCP1~CP8も行う普通の諜報活動に加えて、政府と敵対する者や非協力的市民への暗殺も行う組織で、その超法規的活動を行う一面から、世間には公表されていない部署となっている。
そのためCP9に所属することができるのは世界政府に見込まれ、戦闘訓練を仕込まれた孤児(サイファーポールに血縁者がいる場合もあるため孤児じゃないやつもいる)の中から選りすぐりの特に才能があるメンバーである。
そのため原作のCP9メンバーやフーズ・フーとは訓練で顔を合わせる機会も多く、模擬戦などもよく行っていた。
俺は誰とやろうが模擬戦では1回も負けたことはないし、圧倒的に勝利してきた。おそらく原作ではここまで圧勝はしてなかったはずだ。
なぜなら8歳年上とはいえフーズ・フーは原作では「諜報員時代ロブ・ルッチに引けを取らない程の実力だった」とあったが、現在はそんな話が出ることがないほど模擬戦でボコボコにしていたからだ。
7歳上のジャブラも原作ほど俺にライバル意識をむけてきていない。理由は模擬戦でボコボ……
さあそういうわけで、カクとカリファ以外にも声をかけに行くか。
話す内容はほとんど同じだ。
しかし会いに行くのが面倒だな。各々俺とは違いすでにサイファーポールに正式な諜報員として所属していて任務を受けているからだ。まあ仕方ないか。
順番は
ブルーノ(19歳)→クマドリ(23歳)→ジャブラ(24歳)→フクロウ(18歳)
でいいか。
特にフクロウはお喋りでペラペラ喋りそうなので一応順番は最後にしたが、「喋ったら殺す」と本気の殺気(覇王色の覇気ではない)まで念入りに浴びせたのでおそらく大丈夫だろう。
全員めちゃくちゃ驚いていたし、すぐに返事をしたやつはいなかったがどうなるかな。
なんと全員、俺についてくることになった。
そして俺含め7人全員が同じ日に示し合わせたように姿をくらました。
集合場所は俺が以前グランドラインで見つけた無人島の中で、もっとも見つかりにくい場所にある無人島である。
そこに諜報員として鍛えられたスキルを活かして完璧に痕迹を消して7人全員が集合した。
とりあえずこの島の中で自由に過ごすように全員に伝えると、全員がすぐ休息に入った。
各々痕跡を残さないよう気を張って追手を撒いてきたため、疲れているのだろう。
翌朝、全員が集まったところで「フーズ・フー」の話になった。
ジャブラ
「なあルッチ。あいつのことどうにかなんねぇか?」
(フーか。CP9の有望株だったみたいだし、原作でも懸賞金5億以上いってたやつだから戦力にはなるか。あいつが任務失敗したのも相手がシャンクス達赤髪海賊団だからであいつが弱いわけではないしな。)
「捕えられている監獄から脱出させることはできると思うぞ。あいつがいるのはインペルダウンじゃなく、サイファーポール関連の監獄だ。なんとなく目星はつく。
だが、今サイファーポールは俺たちが姿をくらませて大騒ぎになっているはずだ。そのためあまり派手な騒ぎを起こしたくはないが…」
「ブルーノ手伝え。お前の能力を使えばリスクはほとんど抑えられる。」
ブルーノ
「分かった」
ジャブラ
「すまねぇ」
ジャブラとフーってこんな仲良かったか?
確かこいつらギャサリンとかいう給仕の女のことが好きっていう共通点があったな。変な仲間意識か?
あ、フクロウもそう思ったみたいだな。
みんなの前でペラペラ喋って、ジャブラに怒られている。
まあフーのとこ行くか。
ブルーノの「ドアドアの実」があれば余裕だな。
というわけで目星をつけていたサイファーポールの監獄に到着。
ブルーノの反則ような悪魔の実の力ですぐにフーを見つけた。
だいぶ弱っているな。シャンクスに負けた後、ここに連れてこられて、拷問でも受けていたのだろう。世界政府からしたら八つ当たりもあったのだろう。なんせあの悪魔の実は…
ここではその話はおいておこう。
見張りもいるがサクッとフーを回収した。
近くの島までフーを連れて行き、ケガの応急処置と飯を食わせてやった。
めちゃくちゃ感謝された。よっぽど参っていたんだな。
それでフーにブルーノ達にしたような話をした。
今度はめちゃくちゃ驚いていた。
そしてこいつも俺らの島に来ることになった。
まあ、こいつは帰る場所もないし、世界政府への不信感が半端ないだろうから当然か。
その後、順調にフーを連れて他のメンバーがいる島に帰ってきた。
そうして俺達のメンバーは8人となった。
あぁ俺の肩によく止まっているハトのハットリも入れたら8人+1羽か。
原作開始11年前の現時点でのメンバーについて。
○ロブ・ルッチ(17歳)
・ルッチに成り代わり意識がはっきりと覚醒した5歳から狂気的なほど鍛錬を積んでいた。世界政府を利用しながら着実に実力を伸ばし、そして17歳でサイファーポールから離反。その際、原作CP9メンバーとフーズ・フーも誘い同時に離反した。
現在はグランドライン前半の海にある無人島で潜伏中。
・六式と六王銃を習得。
・生命帰還による圧倒的なフィジカル。
・体術、武器術などの戦闘技術も練度が高い。
・徒手空拳。
・悪魔の実なし。(原作ではネコネコの実モデル「豹(レオパルド)」)
○カク(12歳)
・原作CP9の新入りメンバー「ネロ」を除くと最年少。しかし原作ではルッチに次いでNo.2の実力者だったこともあり、戦闘の才能あり。
・まだ12歳ということもあり、現在は六式全ての習得には至っていない。
・武器は刀。
・悪魔の実なし。(原作ではウシウシの実モデル「麒麟(ジラフ)」)
○ジャブラ(24歳)
・原作ではNo.3だったが、カクとほとんど差はなかった。
・現時点でも六式を全て使えるが、得意なものとそうでないものの差が激しい。
・徒手空拳。
・原作ほどルッチに対してライバル心を抱いてない。実力差がありすぎるため。
・悪魔の実なし。(原作ではイヌイヌの実モデル「狼(ウルフ)」)
○ブルーノ(19歳)
・現時点でも六式を全て使えるが、得意なものとそうでないものの差が激しい。
・徒手空拳。
・すでに悪魔の実の能力者になっており、食べた悪魔の実は原作通りドアドアの実。(諜報員として便利な能力をもつ悪魔の実なため、政府から他のメンバーより早めに支給された。)
○クマドリ(23歳)
・現時点でも六式を全て使えるが、得意なものとそうでないものの差が激しい。
・生命帰還を体得。髪などを意のままに操り戦闘に使用する。(ルッチの生命帰還とは練度で大幅に劣っており、使用目的も異なる。)
・武器は錫杖。
・悪魔の実なし。
○フクロウ(18歳)
・現時点でも六式を全て使えるが、得意なものとそうでないものの差が激しい。
・六式遊戯「手合(てあわせ)」という技を使うことができ、相手の体技を「道力」という単位で数値化できる。
・徒手空拳。
・悪魔の実なし。
○カリファ(14歳)
・カクと同じで六式全ての習得には至っていない。
・武器は鞭。
・悪魔の実なし。(原作ではアワアワの実)
○フーズ・フー(25歳)
・ルッチに次いで強い。ジャブラとは僅差。
・現時点でも六式を全て使えるが、得意なものとそうでないものの差が激しい。
・武器は短刀と刀。
・悪魔の実なし。(原作ではネコネコの実古代種「サーベルタイガー」)
○ハットリ
・ルッチの肩が定位置。
・戦闘能力はないが危機察知能力に優れており、ルッチが戦闘をする気配を感じるとたちまち姿を消す。