アンタッチャブル   作:アポロ魔王

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6話

 

 

 

「オラオラそんなもんか!!」

 

はぁはぁ…やはり厳しいか。

さすが元海軍大将の全盛期だな。覇気が桁違いだ。

 

身体能力は生命帰還のおかげもあり、あのゼファーさえ俺が凌駕している。

戦闘技術はこちらの分が悪い。6:4いや7:3でかなり不利である。俺は天性の戦闘センスとこれまでの努力で戦闘技術もかなり高水準だが、やはりゼファーとは経験値が違いすぎる。元海軍大将として数々の大海賊や強者と鎬を削ってきているからだ。その膨大な戦闘経験による差がこうして表れている。

しかし、まだそれは俺の身体能力でなんとかカバーできている。

 

1番の問題は、覇気の練度が違い過ぎることだ。

「黒腕」という異名をもつくらい覇気が優れているとは思っていたが、まさか全盛期がこれ程とは。。。

 

 

 

 

………だが、それでいい。

 

 

分かる。「覇気」というものが。原作知識ではない。剥き出しで生身のものが。

 

黒腕を受け止めるたびに。

紙一重で攻撃を回避するたびに。

俺の攻撃がゼファーの分厚い覇気に阻まれるたびに。

 

 

感じろ。そして適応しろ。この密度の覇気に。

 

まだまだ俺はこんなものじゃないだろう?

絞り出せ。この約20年で積み上げてきたものを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(………こいつは、、、バケモノか。

今の俺ははっきり言って全盛期以上の実力だ。

アインの「モドモドの実」の能力により肉体と覇気は全盛期に、そしてこの約65年で培ってきた経験や知識の全てを総動員している。

 

そんな俺が、こんな20歳そこらのガキを倒しきることができていない…

 

ドォン

 

「グハッ…」

 

まだ立つか。。こいつの身体能力はどうなってやがる。明らかに人間離れしている。

それにその年齢で戦闘技術はある種の境地に至っている。六式の完成度とオリジナルに発展させた剃や六王銃、それに数々の武術が垣間見えるが独自に磨き続けてきたであろう体術。。。

俺にこれまで何十年分の戦闘経験がなかったらと思うとゾッとする…

 

だが異常なのは身体能力だけではない。

適応力とも言えばいいのか…。最初は覇気がまだ甘かった。いやあの年齢なら十分すぎるほどだが。

それにより俺が優勢に立ち回り、結構なダメージを負わせることができている。

 

だが…

 

ガキッ ドオォン

 

やはり…。

この短期間で覇気が増大してやがる。そしてその覇気が徐々に密度が濃くなるとともに、研ぎ澄まされてきてやがる。。。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オラアッッ

 

ガァン!!

 

ッグゥ

 

「くっくっく。やっと効いたか」

 

「ふっ、まだまだだ」

 

「あぁそうこなくっちゃな」

 

 

ガァン バキッ バァン ガキッ

 

ズザザーーー

 

「はぁはぁはぁ。」

 

「はぁはぁはぁ。」

 

 

そろそろ限界が近い。

どうやらあいつのダメージもそう軽くはなさそうだがな。

 

このゼファーとの戦闘で明らかに俺の覇気は飛躍を遂げた。

今ではあいつに十分ダメージを負わせることができるほどだ。

それに見聞色は朧げながら未来視ができるようになった。まあ当然か。ゼファーの黒腕にはそうせざるを得ないほどの威力があるからな。

 

だが、この最高の時間もそろそろ終わりだ。

 

次で決める。

最後は、「六皇銃」でいく。これは俺の攻撃の中で1番威力がある技だ。片手で打てるようにした六王銃を両手で放ち、なおかつ俺の肉体改造によるパワーを生命帰還によるコントロールで最高効率で放つ。

もともと内部破壊の技だが、さらに全力の武装色の覇気「流桜」を纏う。

 

 

 

 

オオオオオオオ

 

「武装色 六皇銃!!!!!!」

 

オオオオオオオ

 

「ブラックバスターーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁはぁはぁはぁはぁ。

 

どうなったんだ…

 

俺は島中央付近の森から島の1番端まで吹っ飛ばされた。

身体も全身傷だらけで、正直意識があるのが不思議なくらいだ。

 

俺は負けたのか………?

 

亀みたいな足取りで先ほどまで戦闘をしていた場所まで向かう。

 

 

 

 

 

 

いた。ゼファーが。あちらも満身創痍。血まみれだ。だがあれは外傷によるものではない、内部破壊によるものだろう。

 

正直冷めたな…

 

お互い満身創痍。ここからだとただの泥試合になりそうだ。

 

 

「おい、ここまでやれば満足したか?」

 

「あぁ大満足だ。正直ここから決着つけてもいいが、しょうもない戦闘しか出来そうにない。」

 

「それはこちらも同じだ。最後エグいの喰らわせやがって。指一本たりとも動かしたくねーよ」

 

「お互い様だ。ま、それには同感だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この惨状やばくねーか?」

 

「あぁ。例え明日この島が沈んだとしてもまったく不思議ではない」

 

「おい!どーすんだよ!!

あー、この歳になって始末書か…センゴクがうるさそうだ……。」

 

「始末書で済ませていい規模じゃないがな。」

 

「うるせぇ!もとはといえばお前のせいだろうが!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、アインなどの海軍の連中から遠巻きに畏怖されるような視線と、めちゃくちゃな被害規模による島の惨状への抗議の視線を浴びながら島で一泊した。

翌朝、月歩で拠点の島に帰ろうとしたが、さすがに俺が頼んだ戦闘で、この被害規模はやり過ぎたかなと今さらながら思った。

そのためウィーブルを倒したことで得た億単位の懸賞金を全額海軍に渡した。

 

 

「じゃあな、ゼファー。

今度はもっと頑丈な場所で仕切り直しだな」

 

「2度とやるか!!お前とは一生会いたくないわ!!」

(こいつの身体はどうなってやがる。もうほとんど傷が塞がってるし、これから月歩で拠点まで戻るだと?こっちはほとんどの内臓がボロボロで歩くのでさえ大変だと言うのに…。

この歳になって、こんな狂っているやつと出会うとはな…あらためて海は広い。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふぅーーようやく拠点の島が見えてきた。

本当に久しぶりだな、1年ぶりくらいか?

 

 

「久しぶりだなルッチ…なんかお前さらに強くなってねえか?」

 

「あぁやはり強者との実戦に勝るものはないな。」

 

「普通はそんな成長はしねえよ!お前の相手ができるような強者だと?どんなバケモンと戦いやがった?」

 

「まあちょっとな。

それより俺がいなかった間の報告を頼む。」

 

「まず、俺・クマドリ・フクロウとフー・ブルーノのグループに別れて、お前の言われた通りグランドライン前半の海を荒らし回ってた。お前の指示通り賞金首を狩ったり、裏社会の大物や裏のオークションを襲撃したりな。その賞金や一部換金した金で船の材料は十分な量が手に入ったぞ。

いやぁ覇気などの実戦経験にもなって一石二鳥だな。」

 

「そうか、よくやった。

あの海岸沿いにある海軍の軍艦2隻は?」

 

「あー、あれは全員で海軍の軍艦を襲撃したやつだな。俺らの船を造るのに海楼石は必要だろ。

安心しろ。目撃者を全員消すために、わざわざ全員で襲撃したからな。」

 

 

「なるほどな。それは助かる。現にお前らの手配書が回ってないことを見るにうまくやったようだな。

それにお前らもだいぶ実力を磨いたようだな。全員2つの覇気を習得しているんだろ?」

 

「もちろん全員使えるぜ。まあお前との差はまた開いたようだがな。。。

あと、宝樹アダムだけは手に入れることができなかった。すまねえな」

 

「いや問題ない。宝樹アダムは俺が手に入れている。偶然、宝樹アダムの密売船を見つけてな。今手元にはないが、別の無人島に隠している。」

 

「おぉラッキーだな。

トムもあと欲しい材料は宝樹アダムだけって言っていたから、これから本格的に造船に入ってくれるだろう。

それと、カクとカリファだがあいつらもこの一年で覇気を習得しているぞ。そろそろ俺らと同じように実戦を積ませてやってもいいんじゃねえか?」

 

「…ふむ。確かに1年前より格段に成長しているな。いいだろう」

 

「「やっとか/長かったわ」」

 

 

 

「それとこんなものも手に入れたぞ。

こいつらをどうするかお前に相談したくてな。」

 

そうして見せられたのが、独特な見た目の果実だった。

そう 「悪魔の実」だ。それも2つ。

 

「ほう。悪魔の実か。能力は分かっているのか?」

 

「詳しくは分かってねえが、悪魔の実が保管されてた近くに悪魔の実図鑑もあって、それを見る限りだとなんとなくこれじゃねえかなっていうのがあるが、正直博打要素が強いな。」

 

「図鑑も全部を網羅しているはずがないからな。

まあ見つけたやつが食べたかったら食べたらいいんじゃねえか?」

 

「そんなもんか。じゃあクマドリとフクロウ次第だな。」

 

「一応噂では悪魔の実に選ばれるとも言われているから、よっぽど運が悪くない限りは悪いことにはならねえはずだが。」

 

「ルッチはあんまり興味なさそうだな」

 

「まあ俺は別にいいかな。」

 

俺は正直、悪魔の実を食べる気はない。

もちろん悪魔の実は強力な物だと思う。原作ではルッチも食べていたしな。

しかしやはりデメリットがでかすぎる。

この海が広大に広がる世界で、「海に落ちたら体に力が入らなくなって沈む」なんて致命的な弱点を晒す気にはどうしてもなれなかった。

それに陸にいたとしても海と同じ性質をもつ「海楼石」に触れただけでゲームオーバーだからな。

 

だが他のメンバーが食べる分には別にいいと思う。

もし海に落ちたり、海楼石で攻撃されたとしても俺が助ければいいだけだからな。

 

 

そうしているとクマドリとフクロウが2人とも食べようとしている。結局食べることを選んだのか。

 

 

ゴクッ

 

「「…ウェッ まっっっっず!!」

 

 

すごい顔だな。そんなに不味いのか…

 

 

さてどんな能力かな?

 

「あっよよよいっ〜誰か攻撃してくれないかァ〜!!」

 

ブンッ

 

バシャ

 

ん?何だあれは。ダメージがない…?

 

「あっそれだけじゃあねぇ〜あっこちらも見てェ!!あっんもらっ!!んもらァ〜お〜かァ〜」

 

ズズズズッ

 

「あっこれはァ底なし沼よォ〜」

 

なるほどな。自然系(ロギア系)の「ヌマヌマの実」か。

いい能力だな。

全身を「底無し沼」に変化させ、「沼人間」になることができる。地面に広がることで隠密性も優れている。

触れたものを引きずり込み、生物であれば窒息死させることができるが、なにより武器や宝物を隠したまま移動する事が可能というのが強い。

というか便利ですごく助かる。ありがとうクマドリ。お前がうちの荷物持ちに決定した。

原作ではカリブーの能力だったが、今回はクマドリと縁があったみたいだ。

 

 

 

 

「チャパパパー!!次はオレの番だ!!」

 

 

 

 

しーーーーん。

 

 

 

「「「「「「…………。」」」」」」」

 

 

なんも起きない。でも本人の口はめちゃくちゃ動いている。

あ、解除した。

 

「チャパパパー!!音無のフクロウにぴったりの悪魔の実「ナギナギの実」だ!!」

 

 

ナギナギの実か。

ということは原作通り♡は逝ったか。

 

「ナギナギの実」は超人系(パラミシア)の悪魔の実で、能力はあらゆる音を消したり、周囲の音を聞こえなくしたりすることができる「無音人間」となることだ。

原作ではギャグっぽく描かれているシーンもあったが、非常に強力だと思う。

それにフクロウはお喋り好きでうるさいから、これを機に少しでも静かになってくれたら嬉しいと思う。

 

 

悪魔の実の能力は解釈次第でいくらでも可能性が広がると思う。

どちらの悪魔の実も便利な能力だが、同時に凶悪な能力を秘めていると思う。現に何個か思いついているしな。

少し経ったら提案してみるのもいいだろう。

 

 

 

 

 

今回の悪魔の実もそうだが、みんな修業に真面目に取り組み、覇気が使えるようになった。

 

これでだいぶうちのメンバーも戦力が整ってきたな。

 

 

 

 

 

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