新解釈として「やっちょ」は「かぐやの二重人格」説を前提に書きます!
死んだ!っと思ったら、いつの間にか知らない世界に居た
何で死んだか?とかは後でも良いが、どうやら私は死後の世界とやらをすっ飛ばして別の世界で幽霊として行動することになってしまった。
背後霊?それか守護霊?まぁそんな感じで、私は目の前にいる半透明の金髪の女の子の背後に立つことになった。
と言うか、この子も実体が無い。
「ヤチヨ・・・いるんでしょ?出てきてよ・・・助けてよ」
時は生前の私が知っている時代よりもはるか昔・・・なんだろ、多分縄文時代とか?歴史には明るくないが見た感じ狩猟採集で農耕してる姿が全く見えない。
どうやらこの子、連れている白いウミウシが「かぐや」と呼ぶ女の子は宇宙人らしく、タイムスリップできるすんごい宇宙船で地球にやって来たら事故でこの時代に不時着し、身動きが取れなくなったらしい。
よくは分らないがどうやら実体化できる技術もあるが故障しているせいで連れをウミウシの身体にするだけのパワーしか無かったらしい
そこからかぐやの背後で長い年月を共に見守る事になった。
と言うか見るしかできない。彼女も幽霊に近い存在だが私の事が見えないし感じられないらしい。
触れようとしてもお互いがすり抜ける。・・・どうやらお互い幽霊みたいな存在のくせして私はかぐやに触れたり何かしらの干渉をすることはできないらしい。
せいぜいが後ろになって同じ視点で見る事とこうして思考をまわすだけだ
そこからは長い旅だった。
ウミウシの身体を通じて現地人とコミュニケーションを取り、時に神の使いとして崇められて口先三寸で「もと光る竹」とか言うタケノコ宇宙船を厳重に保管してもらい、宝物として多くの勢力の手を渡り歩いた
長かった。長い永い年月の中でかぐやとその背後で見守っていた私は多くを見た。
ウミウシの身体で日本各地を巡り歩き、ある時代ではウミウシが釣り上げられたり、ある時代には貴族の手で発見されて保管されてウミウシが伝えた物語を編集してもらったり、ある時代には宇宙船が戦火に焼かれそうになって命からがら現地人に逃がしてもらったり・・・そうして紆余曲折の中で7000飛んで800年の時が過ぎた頃。
ようやく人類は電波を活用し始めた。ずっとずっとウミウシの身体でしか動けなかったかぐやはこの時に光明が見えたのだろう。
どうやらかぐやの種族はいわゆる情報生命体、元から実体を持たない情報だけが意思を持った種族らしく、電子の世界であれば肉体よりも自由度が増すのだそうだ。
しかしここで彼女の心を大きく傷つける出来事が起こった。・・・第二次世界大戦と呼ばれる悪夢が始まったのだ
しかしそこからかぐやは目を覆いたくなる惨状を目の当たりにする。
今まで見た戦いよりも圧倒的に、冷徹なほどにまで
そして、その時代にて知り合ったかぐやの友人の1人である「花売りの少女」もその戦火に巻き込まれた時、彼女に罅が入った。
8000年に近い時の旅にて多くの人との出会いと別れを繰り返しながらかぐやは耐えていた。ずっと同じ歌を口ずさみ、それを支えに耐えていた。
だが、それも限界に近かった
絶望と悲しみで心が砕けそうになったかぐやを見て私は、触れ合う事など出来るはずないのに思わず彼女を抱きしめた。
意外な事に触ることができた。
「・・・だれ?」
「大丈夫・・・辛いなら、泣いて良いよ」
「やちよ・・・?」
やちよ?そう言えば数千年前にもそんな名前を呼んでいたような・・・?
「そっか・・・
と言うかナチュラルに今、私は初めてかぐやと会話ができたな・・・数千年で私もパワーアップしたのか?
そんなことを考えていると、私がかぐやの身体にすっと入り込んだ。・・・いや、違う。かぐやが私を取り込んだのか
かぐやは・・・消えてはいないな。どうやら心の奥にドアを作って閉じこもってしまった。・・・いや、無理もない
こんな狂気のド真ん中で正気を保つなど出来るはずもない。狂ってしまう前に
『かぐや・・・?』
ウミウシの身体になってしまった犬DOGEが呼びかける。・・・ごめんよ
「・・・今、かぐやは眠っちゃったみたい」
『じゃぁ・・・君は・・・!?』
そうだねぇ・・・かぐやの記憶で言うなら
「月見 ヤチヨ。かぐやの代わりにハッピーエンドを目指す、もう1人のかぐや・・・かな」
私の中でかぐやは眠ってしまった。多分起こそうと思えばできるが、今はしない方が良いと思う。
待っててね、かぐや。やっちょが頑張って未来で生まれる彩葉を探してくるから・・・!
その前に、とんでもない制約があった
・・・タケノコ宇宙船、なんかお寺の宝物殿みたいな所に保管されてて身動きができないんですけど・・・
え、どうしよ・・・