ヤチヨ憑依譚   作:銀一

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物語を始めよう

三連休が終わり、ヤチヨカップ開催を告知するミニライブの準備は整った。

彩葉には悪い事しちゃったけど、これからの出来事はきっと彩葉にも大事な思い出になるはず。

・・・なるよね?なってほしいなぁ・・・

 

まぁ何はともあれ、ミニライブのチケットは完売御礼。

彩葉も握手券付きのライブチケットを持っているのは把握済み。

 

20:58

 

ミニライブ開催前の待機画面を会場に投影。

それと同時にオタ公ちゃんのヤチヨミニライブ中継配信もスタート

 

『キタキタキタキターッ!!

 これが無いとツクヨミの夜は始まらないッ!

 本日のヤチヨミニライブ!今夜も完全生中継でツクヨミ各地でもお届け中で~す!』

 

やっぱりオタ公ちゃんを公認ライバーにして良かった。

一応関係者って事で確定で会場入りさせてるけど、オタ公ちゃんが盛り上げてツクヨミ中に放送配信してくれるから私の負担も大きく減った

 

さて、いいタイミングでカウントダウンをスタート

 

10

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなが声を一つにカウントダウンを叫ぶ中、私は管理者権限でお立ち台の鳥居と共にステージへとテレポート

 

「おまたせっ!エッヘヘヘ・・・」

 

見渡す限り私カラーの光を放つツクヨミアバター達を見渡しながら、いつも通りの挨拶

 

「ヤオヨロー!神々のみんな~!今日も最高だった~?」

 

返答は・・・うんうん。皆の歓声で・・・分かるよ

 

「よ~し!今宵もみんなを誘っちゃうよ~!」

 

そして、お決まりの掛け声をみんなと共に叫ぶ

 

Let's go on a trip(レッツゴーオンアトリップ)!』

 

そして、今夜のミニライブの曲である『星降る海』の曲を歌い出す

 

「幾千の時を巡って今僕ら出会えたの♪

 ほら 見失わないように手を離さないで♪」

 

合図と共にステージを水没表現させ、クラゲ模様の和傘を取り出し歩き進める

 

「ねぇ耳を澄ませて♪星の降る音が聞こえるでしょう?

 もっと近くに来て、誰も知らない世界が待ってるの♪」

 

素早くクラゲに隠れて分身を放出し、ライブと同時に分身たちでファンサも忘れない。

歌いながらこんなファンサが出来るのは私以外は居ないでしょ!

あと、私の中に居るかぐやのためにさり気なく彩葉に抱き着くのも忘れない

 

歌を進め、私の中にいるかぐやが伝えたい歌詞に思いを乗せる

 

「宙、海の匂い♪ きみに届くかな♪

 距離なんてないのかな♪

 どんな時もきっとどこかで 見守っているからさ♪

 ほら くしゃくしゃになって笑う日を集めて紡いで♪

 未来へ踏み出す先も♪ きみと心震わせて♪

 

 叶うさ今♪

 

 物語を巡ろう♪」

 

曲が終わると客席からヤチヨコールがあちこちから響く。

 

「イェーイ!感謝 感激 雨アラモード!うぅ。ヤチヨは果報者なのです・・・」

 

沢山のファンに手を振り、嬉し泣きで答えると・・・FUSHIが上って来たので肩に乗せて告知を行う

 

「あっ!ここでお知らせ!”ヤチヨカップ”ってイベントを開催しまーす!」

 

私の言葉と同時にFUSHIがプロジェクターのように目からホロ画面を映し出し、FUSHIがヤチヨカップの情報を告知

 

「参加資格があるのはツクヨミの全ライバー!1か月の期間の中で最も多くの新規ファンを獲得した人が優勝だよ!

 優勝者にはなんと!「ヤチヨとのコラボライブの権利」を進呈!

 世界一盛り上がるコラボライブステージを一緒に作れるよ!」

 

画面には予め運営側として引き入れておいた公認ライバーと私のツーショットによるデモ画像がスライドショーのように次々映る

 

そしてデモ画面を映し終え、一息吐いた辺りで予定通り黒鬼達が虎が牽く車に乗って私のライブ会場へ乱入。

 

「よぅ!子ウサギ共!お前らの帝様が来たぜ!」

 

相変わらずのオラオラ系発言で会場の一部から黄色い悲鳴が上がると同時に帝から合図があったので用意しておいた紹介PVをコッソリスタート

 

空中にあるホロ画面が切り替わり、彼ら3人がボーカルを務める歌をBGMにスポンサーロゴや彼ら3人の紹介PVや活躍切り抜きシーンなどが流れる

 

「また 祭りが始まるな」

「俺って今日も作画良すぎ でしょ?♡」

 

「俺たちに優勝してほしいよな? 底なしの夢を見せてやるぜ!」

 

帝の宣言と共に金の紙吹雪が舞い散る。・・・ちょっと演出さん?コレ派手過ぎない?

 

「というわけで、俺たち優勝するから。

 ヤチヨちゃん、コラボよろしくね」

 

うわぁ。大人げなく勝ちに行く気満々だぁ・・・客寄せパンダに収まるつもりは無いと

 

「そういう運命なら、もちろんヤチヨは従うよ~」

 

運命ならね

 

「最高なライブを約束するからみんなドシドシ参加してね!

 一緒にハッピーになって、めでたししちゃお~!」

 

さて、言いたいことは終えたしそろそろ握手会でもと思った矢先

 

「ヤチヨォ~~~~~ッ!!!」

 

会場全体に響く大声。そして見えた。

かぐやだ。私の中に居るかぐやの過去の姿。

FUSHIも毛を逆立てて威嚇・・・ってコラコラ。泣きそうなのを誤魔化すにしてもその顔はダメでしょ

 

「かぐやがヤチヨカップ優勝する!

 そんで、絶対コラボライブする!

 彩葉・・・むぐっんぐぐ・・・」

 

途中から彩葉に口を塞がれたけど、これは全ライバーへの宣戦布告でもあるよ。でも・・・

 

「・・・いとかわゆし」

 

応援してるよ。かぐや

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