ヤチヨ憑依譚   作:銀一

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キミも私の事が好き?

さて、告知を兼ねたミニライブが終わり、黒鬼も退散。

私は分身を放出して特典参加者との握手会を開始し彩葉の所へミニヤチヨ状態で向かう・・・と、おやおや早速お説教されてる

 

「ねぇ!彩葉!一緒にやろ!」

「だめ。そんなの_」

「無理無理無理!小娘が!」

 

彩葉とかぐやの会話にFUSHIがつっかかるので軽く注意する

 

「や、ヤチヨ!」

 

彩葉とかぐやがこちらに気づいた。

さて、かぐやにはライバーとして頑張ってもらうためにも助言させてもらおう

 

「お忘れかなぁ?ヤチヨカップの参加は、ライバー限定なのです」

「ん~そっか!なら、かぐやライバーになる!早速準備準備~」

 

そう言ってさっそくかぐやはログアウト。

「・・・あっはっ!?じゃ、じゃあ私、今日はこれで・・・」

「待って!」

続いて彩葉もログアウトしそうになったので私は慌てて彼女の手を握る

 

「忘れ物」

 

せっかくの握手券だもん。

・・・相変わらず、ツクヨミでは熱を感じられないけど、こうして触れ合うだけでも私の中にいるかぐやの心は温かくなってるんだよ

 

10秒ほど握手をした後

 

「あの・・・ありがとうございました!」

 

そう言って彩葉もログアウト

私はその後ろ姿を見送りながら

 

「・・・いつも来てくれてありがとうね。彩葉」

 

そう言葉を零す

 

 ☽

 

学生たちの夏休みが始まり、さっそくかぐやがライバーの初配信を投稿していたので見てみる

 

えーっとタイトルは・・・【初配信】月から地球にこんばんわ!かぐやだよ!・・・?

 

早速再生してみると、おそらくツクヨミアバターと思われるイラストと独特な不協和音のジングルと共に配信が始まった

 

『かぐやっほー!月から来たかぐやだよ!今日はやること思いつかないからこれで終わり!じゃあね~!』

 

そんな短い挨拶の後、画面が切り替わり

 

『ん・・・これで切れてるのか?』

 

ガッツリ素顔を公開しちゃってる、なんというかある意味伝説を残す初配信だった

 

・・・ねぇコレ本当に優勝できるかなぁ!?不安だなぁ!?

 

コメントでは既に昨晩のヤチヨカップの宣言に言及する内容や素顔に対するカワイイという反応が散見されたし・・・今後に期待してチャンネル(ファン)登録だけはしてあげよう

それ以外でも私とのコラボライブを狙って多くの新規ライバー達が名乗りを上げたり、古参ライバー達も負けじと斬新な企画やコラボ企画の告知などを発表。

私の狙い通り、ツクヨミの配信活動に大きな熱が生まれ始めた

 

 

そこから1週間、かぐやは手あたり次第といった感じで配信しまくった

雑談配信では快活で思い切りの良い言葉でファンの質問に答え、彩葉の部屋で踊りの配信をしたり、彩葉が作ったであろう曲でオリジナルの歌を配信したり、フリーゲームで実況配信したり、オタ公ちゃんの話ではツクヨミの中で路上ライブしてたり、彩葉のためにキツネの着ぐるみを買ってたり、映画の同時視聴配信ではバッドエンドに対して悔しがったり、彩葉の友達であるROKAこと芦花のメイクアップ配信に出てみたり、同じく彩葉の友達のまみまみこと真実とグルメ配信したりと忙しく配信を続け、とんとん拍子にファン数を大幅に増やす。・・・というかすごい勢いで増えてる。

初配信で4桁代の順位だったのが1週間で280位、今もなおファン数と順位が上昇中。

 

しかしもっとビックリなのがブラックオニキス。

元からファン数が飽和気味で不利なイベントのハズだけど、なんとまぁビックリ!ふたを開けてみると1位を独走状態。

運営から配布するふじゅ~もかなり活発化してるが、これもツクヨミを盛り上げる必要経費。

 

他にも有力ライバー達は次々と斬新な新規企画や合同企画を立ち上げて配信を盛り上げてくれるため、ツクヨミは大きく盛り上がっているのが見て分かる。

 

そしてヤチヨカップの開催期間が残り半分に差し掛かったある日。

セットしたアラームの合図で私は管理者権限でテレポートしてオタ公ちゃんが抑えたスタジオにワープ。

今日はオタ公ちゃんが発信する「ニュースツクヨミ」の場を借りて中間発表を放送する日だ

 

「ヤチヨちゃん!今日もよろしく!」

「オタ公ちゃんも今日はよろしくね~」

 

軽く挨拶と台本を確認した後、ニュースツクヨミを配信開始

 

「みんなのためにわんわんお~!忠犬オタ公で~す!今日も元気に職務果しちゃいま~す!」

「ヤオヨロー!月見ヤチヨだよ~!今日はみんな気になるヤチヨカップの中間発表!」

「10位から4位は公式を要チェキ!君の推しはいるか~?」

 

ずらっと10位から4位の上位ライバー達が表示される。

みんなそれなりに大手有名ライバー達で(ファン)が集まってるねぇ

 

「ではではトップ(スリー)

 3位!癒し系アイドル「湯雲 ぬくみ」!

 2位!ハイスペエルフ「テレリリ・ティートテート」!」

 

うんうん、二人とも元からかなり人気だけど、今回のヤチヨカップでバズってる感じだね~

 

「そして~!下馬評通り独走状態だ!堂々第1位!ブラックオニキス!」

 

強すんぎぃ!!でも不正行為はしてないから何も言えないんだよねぇ

 

『当然だな』

『俺、帰っていい?』

『まだまだ応援よろしく!』

 

余裕そうにビリヤードする様子を中継しながら帝はファンサ

 

「もはやこの3人で決定か~!?ちな、圏外だけどランキング爆上げ中のチームが居るんだよねぇ。みんな知ってる?」

 

そう言うオタ公ちゃんが映すのは全部「かぐやいろP」じゃん・・・良いけどね!

 

「まだまだ番狂わせ期待しちゃいます!」

「ヤチヨも楽しみにしてるよ~!」

 

『イェイ!』

 

と私とオタ公ちゃんのハイタッチで中間発表配信はここで終了。

その直後、オタ公ちゃん宛てに個人メッセが送信された。

 

「えーッと何々・・・帝アキラがかぐやに宣戦&求婚!?」

「お~・・・」

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