ヤチヨ憑依譚   作:銀一

9 / 10
お助けやっちょはソロプレイヤーの味方だよ

ヤチヨカップ最終日。

かぐやいろP陣営VSブラックオニキスの竹取神戦(KASSEN)の幕が上がった

 

現在首位独占状態のブラックオニキスがかぐやちゃんに対して求婚を賭けた内容のゲーム対決企画の打診は関係各所に瞬く間に周知され、今現在実況解説付きの大盛り上がり

 

『注目のイベントが始まります!王者ブラックオニキスが異例の速度でのし上がった超新星「かぐやいろP」に対して宣戦&求婚!』

『帝のファン共は一時騒然としましたが恐らくノリで言ってるだけだと思いまーす』

『運命を賭けたKASSENが今始まろうとしています!』

 

太陽の代わりに巨大チョウチンアンコウで昼間のように照らされたKASSENフィールドの周りにはこのバトルを生で見ようと多くのアバターがギャラリーに集まり、実況解説として乙事照君とオタ公ちゃんが実況配信でツクヨミ中に拡散。

いやぁすごい盛り上がりだね。かぐやも隅に置けないねぇなんて考えてたら実況解説の2人がルール説明を始めた

 

ルールはSENGOKUモードの2本先取制、残機は各プレイヤー3回とスタンダードルールを採用。

かぐやいろP陣営は穴埋めでグルメインフルエンサーまみまみが助っ人として参戦。

まぁタイマン仕様のSETUNAとか7対7のバトルロイヤル用のKASSENモードじゃ面子的に調子が合わないだろうし・・・

 

ステージ中央では既にかぐやいろP陣営が待機してるけど、黒鬼はまだ来てない様子。

 

実況の乙事照君がそのことに言及すると、ホロ大画面に黒鬼チームが虎バイクに跨ってズバズバモブ相手に無双しながらステージの一部を吹っ飛ばして派手に登場

 

『黒鬼ご来臨~!』

乙事照君のセリフと共に黒鬼ファンが黄色い悲鳴を上げる

 

おや、開始前にまみまみが一歩近づいて・・・あぁ、そう言えば彼女帝君最推しだったっけ?

『わ わわわ・・・私 ファンです・・・!』

『まみ。悪いが今日は手加減できない』

あー!いけません!帝君!そんなビジュとイケボでファンサしたら・・・

 

『あ、名前 よば・・・』バタリ

 

あーらら。興奮のあまり失神しちゃったよ。ドンピシャで名前まで言い当てちゃったから効果は抜群だ!

『おーっと!帝からのファンサ攻撃で早くもかぐやいろP陣営から脱落者がーッ!』

『流石黒鬼!やる事が鬼!』

 

念のため管理者権限でバイタルチェックしたけど・・・うん。ただの尊死だからセーフ

だけどこれではしばらく目が覚めないだろうし、ここはやっちょが一肌脱ぎますか!

 

管理者権限でコンソールを操作し、お助けやっちょとしてを彩葉達の前にワープ

 

「じゃじゃ~ん!呼んだ?」

「え~ ヤチヨちゃんが入るの?」

「ウフフフ 前回は帝様側についてましてよ?」

 

前回のゲーム大会は乃依ちゃんが受験で参加できなかったから、私が助っ人に入ったんだよね~

 

って訳で、ひさしぶり(8000年越し)に彩葉とゲームができるよ!

 

「え~!?」

「絶対勝とうね!」

 

彩葉は着ぐるみ姿でも分かるくらい目を丸くしてて、かぐやの方は・・・うん、仕様をよく分かってない感じかな

 

って訳でかくかくしかじかで私がお助けキャラとしての仕様を軽ーく紹介し、かぐやいろP本陣で作戦会議

 

「どうすんの?作戦とか」

「ガーっと行ってシュタタタ!そんでバーン!」

 

なるほどわからん!とりあえずセオリー通りに戦力を分けるなら上段レーンにかぐや&彩葉、下段レーンに私が行って櫓の争奪かな。

彩葉がフォローしつつかぐやの火力で押し勝つ流れで、私は下段の櫓を取られないように立ち回れば良い感じかな?

 

「りょー♪」

 

作戦が決まったところで法螺貝の音色と共に第1試合が開始

 

さっそく私は移動スキルで神輿を召喚して乗り込み下段レーンの櫓を目指す

「彩葉!かぐや!がんばってね~!」

 

彩葉は巨大カラスに飛び乗り、かぐやはハンマーのジェット噴射で飛行しながらハンマーに飛び乗る

 

さて、ミニマップを確認・・・とこれは

 

『トライデント!トライデントっすね!黒鬼それぞれ別々のレーンに!』

 

上段に帝、中段に雷、そして下段に乃依ちゃん。3レーンに分かれて進軍とは、随分とまぁショーパフォーマンス精神にあふれた戦術を採用してるねぇ

一応、利点としては中段という序盤から誰も警戒していないレーンで早期侵攻が可能という利点があり、速攻という面ならば採用はアリかもしれないけど・・・

 

『複数の敵にも1人で応戦する必要があり、相当の自信が無いとできないのがトライデントです』

 

このSENGOKUルールではまずは櫓を占拠するのが大前提、故にセオリーとしては上段か下段のどちらかを本命に定めて戦力を偏らせ、一人が櫓を取らせないように足止めし本命のレーンを狙って櫓を奪い合うのが序盤の流れ、中段レーンは上下どちらかの櫓を占拠した時に近道ルートとして使うくらいしかない。

 

『これは完全に舐められてますねぇ』

 

二人の実況を聞き流しながら私は中立敵モブを神輿タックルで吹き飛ばしながら必殺技(ウルト)ゲージを溜めつつ下段レーンを目指す。

配置を見るに中段はジャマー役の雷君だから、もし片方の櫓を取られてもすぐには天守は落ちない。私ならトライデントするにしても中段は乃依ちゃんを配置して援護させるけど、その辺も含めて舐めプなんだろうなぁ

 

とか考えてたらそろそろ交戦に入ってもおかしくない距離まで来たので神輿の速度を落として静かに警戒しながら進ませる・・・と

 

風切り音と共に矢が飛んでくるのを検知したので扇子で弾く(パリィ)。

 

「げに恐ろしき・・・狙撃能力」

 

竹林に隠れていた乃依ちゃんと交戦を開始する

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