ジョジョの“よう”な冒険   作:星城 丈人

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【 追い詰められる身にもなれっての! 】

 

 

奇しくも、同じタイプのスタンd…ではなくC-4。

 

 

そう、このC-4はリタが対ギルバート戦で使用していた

爆薬と同じ物であった。

セプテンバーですら歯が立たない程の威力のソレは、

当然だがワルターには到底太刀打ちできない威力だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおおおおおッ!!『スケルトン・キー』ッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

故に、ワルターは自身にとっては()()()()()()へ移動する。

 

 

 

 

 

 

 

 

『あっっっっぶねぇ!!!容赦なさすぎだろ!』

 

 

 

 

地図世界には、()()()()の一切の干渉ができない。

 

 

()()()()()からも解除せねば外に干渉はできないが、

逆に外からの攻撃も一切別次元的に通さないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

安堵するワルターの()()で、爆発によって『階段』の

部分が()()()に変わった。

 

 

それが意味するのは階段が『焼失』したということ。

足元の地図表記はリアルタイムで変化するのだ。

 

 

 

 

 

 

 

『いや、マジで危なかった…()()()()()()()()()()

 塞がれてたしギリギリだったわ…』

 

 

 

 

 

 

 

まさに爆発直前!にワルターがとった行動は降りるの

とは真逆で、階段を()()()()()こと。

 

 

 

これによってワルターが降り立つ地図世界はアップデート

されたのだ。

…アップデートというより()()()()()であるが。

 

 

スケルトン・キーが地図に変えられるのは本体と同じ

高さの『面』のみ。それを改めて違う高さの『面』に

するためにはどうしても『上書き』するしかない。

 

 

 

 

 

何はともあれ1Fの情報が失われ、2Fの情報を得た。

 

 

改めて地図世界(足下)を見て、ワルターは現状を把握する。

上へ登る階段は無い。つまりはここが最上階。部屋が

複数あり、窓も複数。ただし角度が浅くなるからより

狙撃される恐れが上がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

『うーむ…そこまでだったかこの物件。』

 

 

 

 

 

 

 

一階で言っていたことを数分でサラッと前言撤回し、

ワルターは行動を再開…しようと帽子を被り直そうと

して…ここでワルター、気付く。

 

 

 

 

 

 

『ぬァァーーッ!オレ様の帽子がァァァァッ!!』

 

 

 

 

 

帽子が上から4割、消失していた。

スケルトン・キーの能力は『下から』発動するため、

恐らくギリで間に合ってなかったようだ…

 

 

 

 

 

 

 

『許゛さ゛ん゛ッ!!』

 

 

 

 

 

 

 

…自分の頬の時とは大違いである。

何分()絡みなのが理由なのだが…本当に金が絡むと

途端に禄でもなくなる男、それがこの男、ワルター・

ヴィットマンなのだ。

 

 

 

という訳でやる気がメラメラなワルターは周囲の確認

を終え、そのまま地図世界を移動し始めた。

外部からの脅威は『地図世界』というフィルターの

前には無力。

 

 

故に最も安全な方法であり、ワルターの精神力が続く限り

はずっとそのままの状態で移動できるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

『まずはなんとか屋根の上までは出ないといけねーな…

 どうやら()()()のようだし…』

 

 

 

 

 

 

 

2F建ての家屋の更に上に居る、つまりはどこか屋根の

上に居るのだろう…そうワルターは判断し移動するも、

その内心少しだけ()()()()()モノを感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

先程の爆弾(C-4)、目の前で突然にウォッッと立体化した

所を見る限り、俺様の能力とよく似て…()()()()能力に、

かなり似てる。

 

 

 

でも、()()()はもう表と裏、どちらの舞台からも姿()()

()()()筈。

 

 

 

 

 

 

 

 

『(―――流石に…気のせい、だよな?)』

 

 

 

 

 

なんてったって…アイツはもう()()()()()

()()()のだから。

 

 

 

他に誰も居ないはずの地図世界であるのに、ワルターは

声に出さずそう思った。そうしてしまうほどに、彼の心

には刻み込まれた()()()()の記憶があった。

 

 

他人に話したくない、そんな過去の記憶を。

 

 

 

 

 

 

 

見られてもいないのにブンブンッ!と大っぴらに

顔を振り、ワルターは思考の渦から抜け出す。

 

 

 

 

とにかく、今は目の前の状況を打破せねばならない。

 

 

 

 

そうして改めて地図世界を見渡し、最寄りの()に向け

歩き出す。窓から確認する場合、能力を解除しないと

此方からも相手側からも見えないので、どう足掻こうが

そこで能力は解除するしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

『いっそのこと()()()に行っちまうのもアリっちゃあ

 アリなんだが…』

 

 

 

 

 

 

 

 

ワルターの言う()()()とはまさに空中。本来であれば

居続けることができないが、この能力を発動している

間だけは『()()』になる。

 

 

 

 

 

 

故にワルターはプラン2としては『隣の家の敷地まで

向かう』のを考えていた。

 

 

…が、この場合は大きく移動できる代わりに『相手からも

見られる』ため位置がバレる。先程この家に入った時も

バレてるだろうから、それは避けたい。

 

 

なので結局、リスク覚悟だが結果壁を得ることができる

プラン1、『窓から確認する』が最有力候補 (というより

最早取れる一択) なのだ。

 

 

 

 

 

ということでワルターは窓際まで近付き…右隣に窓、

そして()を背にして能力を解除。

モノクロの世界が色を帯びながら持ち上がっていく。

 

 

 

 

 

 

 

「さてと…」

 

 

 

 

 

 

そして次の句に繋がる呟きをしつつ、ワルターが窓を

覗こうとした…その瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ッ パ ァ ァ ァ ァ ン ! !

 

 

 

 

 

 

 

 

まるで此方の動きを完全に理解しているかのように、

ワルターの方にほぼ()()()()弾丸が突き進んできた。

 

 

 

 

 

 

「な、何ィィィッ!? うぐえッ!」

 

 

 

 

 

 

今度は完全にワルターは反応できなかった。

そうして、今度こそワルターは左肩にマトモに()()

受けてしまったのであった。

 

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