ハインツはほんのり肌に流れる汗と、鼻から後出しで
垂れてきた鼻血を拭う。
ガツンッ!と一撃、膝蹴りをモロに喰らったが今の所
ダメージはソレが初で未だに身体もスタンドも健在。
一方で、ワルターは爆発こそなんとか避けたものの
スナイパーライフルやハンドガンによるダメージが
各所に残り、スタンドも身体の一部が欠けている。
それでも、スタンド能力の相性という点においては…
軍配はワルターに上がっていた。スタンドと銃などの
武器があるハインツが相手であっても、なお有利。
なにせ、攻撃さえ視認できていればそれを避けるのも
攻撃するのも瞬間的に移動しながら行えるのだ。
当たらなければ何の問題もない!という相手なために、
今回2人の刺客は今までの策を以て戦いに来た。
故に、ハインツは内心焦っていた。
この男は、
ハインツは、腰裏のバッグから
複数個取り出してそのまま乱雑に腰のポケットへと
突っこみ、サブマシンガンを取り出して両手で構えた。
手持ちかつ、普通の人
充分効果的な連射速度と威力。後は両手で撃ちながら
弾丸をリロードするのをスタンドに任せさえすれば
『スピード』の面はカバーできる。
「『
「『
2人はほぼ同時にスタンドを出現させて、
そのままスタンドを飛ばし、
スタンドがそのまま来るようなら能力を使い、そうで
なければ生身で
しかし、スタンドがワルターの下へと到着する前に
ハインツはサブマシンガンを構えて、それはそれは
計画的な
ガ ガ ガ ガ ガ ッ !
ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ッ !
大きく横薙ぎに、とても
「だぁーッ!クソッ
無論そのまま喰らうつもりもなく、ワルターは能力を
発動しモノクロの地図世界へと消える。
「まあ、この状況ならそうするよなぁ貴様なら。
さぁ…ドンドンと
当然、想定通り。
行動は『一旦隠れる』か『大きく移動する』かの2択。
すぐに攻撃はしてこない (ロープが使用不能故に)
だろうし、モタモタしてたら今度はアリシアが
ロープを解き復活してくる。
可能な限りだが奴は体勢の立て直しを図ってから
襲い直す筈だ。もしくは追ってこいとでも挑発する
かもしれんなぁ。
…だが、断る。
わざわざ敵の挑発も策にも、乗ってやるような甘い
頭はしていないのだ!このハインツ・ニーコンはッ!
「徹底的に『圧』を掛けるッ!!」
ガシャ ガシャ ガシャ ガシャ ガシャッ!!
ガシャ ガシャ ガシャ ガシャァンッ!!
先行したプレッシャー・ゾーンは横薙ぎに撃った
その全ての弾丸を圧縮し、固定していった。
――――――――――――――――――――――――
『くっそ…ッ!なるべく粘りたかったが先に入っちまった
から
と、一方のワルターは地図世界でボヤいた。
そう、ハインツの狙いはワルターの
『後出し』で能力を使用すること。
発動すると周囲の情報も読み取れるワルターの能力は
確かに便利だが、その『情報』を読み取れるのは能力の
現在、ワルターが持つ情報は周囲の地形と真正面から
襲いかかってきた
そう。撃たれた弾丸こそその場で回避できるが、
地図上からはその軌道からおおよその方向を読み
取れるぐらいで、弾丸が
話が全く変わるのだ。
ワルターの地図世界は様々な悪影響を
する堅牢さを持っているワケだが…
そうして遮断されるのは『空気』もそう。
引き入れた物体や相手の
その意味が分かるだろうか。
最初に
空気が走る分だけ早く減るために短時間で解除した…
いや、せざるを得なかったのだ。
つまるところ…
この地図世界には。
しかも、
そこら中に固定されており、彼の意思1つで即座に
好きなコースの
最悪の
一度でも喰らえば
フルコース、が。
「アイツのことだ、どーせまだまだ固定してくんだろう
なぁ…!これじゃあアイツの掌の上…いやアイツ風に
言うなら『私のスタンドの手の
これが
ワルターは如何にこのプレッシャーを跳ね退けるか、
限られた時の中で…持ち前の頭脳をフル回転させた。