妙案が浮かび、目を開きながら思わずニヤリと
笑ってしまったワルターにハインツは
浮かべた。
なんで笑ってんだコイツ…と。
「何が可笑しい…?」
「…あー!いや、すまねぇな。ちょっと別な奴のこと
思い出しちまってよォ…俺の対策されてるってぇ
ことは今頃アイツ達もボロボロになってるのかなー
って…ちょこーっと想像したものの思ってたより
生々しくて引き笑いが出ちまった。」
「あ、ああー…あの2人と『メディ・
のことか。そうだな…ふむ。そろそろあちらにも
客が到着するだろうぞ。…ほぅら始めた。」
と、話すハインツは明後日の方向を見る。
つられてワルターもその方向を見ると…
ド ォ ォ ォ ォ ン
遠くで
方角からするとワルターが別れた後、歩いてきた道の先。
つまり…
「うおおっ…!?おいおいさっきのあの嬢ちゃん並みに
ド派手にやりやがるなオイ…!!しかし、なんだ…?
なのに、タイミング分かるのどうなってんだよ…」
つつ、素朴
「いいや、ここにあるさ。」
と、いつの間にやら左手のサブマシンガンの代わりに
やはり…直前に
「えぇ…?まるで手品じゃん………1つ、質問良いか?」
「何だ。ホントは無関係な話題は
ものなのだ、がァ…?」
「いいや、
その
なんだよな?あのガマ口みたいな顔のヤツ。あの顔は
割れてんだがマジで能力気になってて…別にそれぐらい
は良いだろ?是非とも聞きたいね…」
「ああ…『
これはあくまでただのバッグだよ。普通のバッグに
『
先程アリシアの腰裏のバッグから遊離して姿を見せた
スタンドの名は『バッグ・スペース』。それが名前。
※
複数のハンドバッグやボストンバッグ、ボディバッグ
などが組み合わさった身体と、白と黒の2色の歯口の
ファスナーが特徴の亜人型のスタンドだ。
装備型であり、装着型であり、憑依型であり…かつ、
肝心のスタンドそのものは
という、極めて異質なスタンド。
それが懲罰同盟の
そしてそのバッグに
にアクセスでき、依代にするバッグの数だけ中の空間
が追加で拡張される…という特性がある。
「つまり、共有することのできる『巨大な空間』って
ことになるねェ…これにより一々物を持ち運ばなくて
済む。実ゥに良い
と、わざとらしい説明口調も交えながら説明してきた
ハインツにワルターは思わず顔を歪ませた。
「っかーッ!ズッッルゥ!それ
拡張版みたいなモンじゃねーかよ…!マジ…?」
と、ワルターはあの
つつ大きめの悪態をつく。
「ん?ってことは…誰であれ、入れといた物に共通で
アクセスできるってことか…?た、例えば…そうだ、
あのC-4爆弾!アレも…」
「ああこの通り。リモコンも勿論セットだ。」
今度はC-4と起爆装置。当然リタが使っていたものと
同形であり、それをハインツは左手でわざとらしーく
見せびらかす。
「うおおお…料理番組の
え?普通に羨ましいまであるんだが…」
「我が
ところに好きな物を設置できるのだよッ!」
だんだん調子乗ってきてるなーコイツ…もう
「いやー…ってことはつまり向こうも
んだろ?相手に合わせてってぇことは…前提として
ジョージにもギルにも勝つ
だもんな…余程の自信家じゃねーとできねぇ…」
「その通りだな。私もそうだが…
のリタ達も…命すら投げ出してでも殺す、という
執念があった。正直その鋭い
だけ、安心しているよぉ…」
「なるほどねぇ…?(やっぱ、コイツ…)」
ワルターはハインツを見る。
ハインツはC-4と起爆装置をしまい、空いた左手で首の
裏をさすっていた。そういえば、先程アリシアに捕まり
かけた時もコイツ
…いいや、とりあえずまだそれは後回し。
「正直ジョージのヤツはできる対策あるのかってぐらい
だけど…ギルは確か後遺症持ちだっけ…まさかそこを
突くつもりなのか…?」
「ほほーう…?話したのか彼は。
のか…貴様がッ!それは珍しい。そうともさ…確か…
コレだ、この『
ギルバート君を相手にするためにはとっても有効な
眩しさを発揮する道具に仕上がっているらしい。」
ハインツがつい調子に乗って、今度はライトを取り出して
解説してみせる。
そして取り出した瞬間、ワルターの
…いや、
本来の意味の眼の色である。
まるで…『
ダ ッ ッッ!
「ほほーう?違法改造、良いねぇ!」
「ん?急に食いつくじゃ…なッ!?」
そこまで聞いて、突然。
ワルターが前触れもなくハインツに突進してきた。
【登場スタンド】
スタンド:バッグ・スペース (カバンの中の宇宙)
本体 :??? (未登場)
【挿絵表示】
【破壊力, スピード, 射程距離, 持続力, 精密動作性】
- - S S -
複数の種類のバッグの集合体という身体に白黒2色の
歯口のジッパーを持つ、亜人型のスタンド。
円形の先端を持つタグともスライダーともとれる装飾
が各部に付いているが、実はそれらが眼であり能力の
対象となるバッグにくっ付いている。
能力は特殊な『虚無空間』の生成。
対象となるバッグに取り憑き、そのバッグを虚無空間
に接続させて、物体を収納したり即座に取り出したり
することが可能。
虚無空間は対象のバッグが増える度に拡張されるため
物体で一杯になることは無く、またその収納物全てが
共有されるため、『A』が収納した物体を別の場所で
『B』が取り出す、といったことも可能である。
このスタンドは分類としては疑似『装備型』であり、
それと同時に疑似『群体型』かつ疑似『物質同化型』
でもある、という変な立ち位置。
しかしこのスタンドそのものはそのどれにも属さない
という、あまりに不思議なスタンドである。