【 依頼主への不信 】
PM:15:00 ---
「つまりは…
連れてこい、と…?」
「ああ…そう言うことになるよな…だが…」
彼女を近くの倉庫に匿い、3人は一旦2班に別れる。
ギルバートとワルターは女性の警護をしていた。
ジョージは数分ほど前に先程の連中の装備を物色
する為、改めて急ぎ現場へ向かっており今は居ない。
先程の男達の身柄を警察や
のはなんとしても避けたいからだ。
にも証拠の確保は欠かせない。
「どうなってるんだよ…」
ギルバートは右手で頭を抱える。ワルターは事態を完全に
把握し切れてないようで、ギルバートが抱えている女性と
依頼書を交互に見て「えぇ…嘘だろ…?」と口にしている。
「どうやら…相当
そこへジョージが戻ってきた。やたら早い。
その手には先程の特殊な拳銃と、一封の封筒。
「これを見ろ2人とも。俺達の依頼書と
依頼が記載されていた。」
そう言うとジョージは封筒の中身を取り出して広げ、
ギルバート達に見せる。
中には冒頭でジョージが受け取っていた依頼書に似た手紙
が入っていた。ジョージの攻撃の影響か、ボロボロだが。
「なんだと?つまりィ………どゆこと?」
「アイツ達もこの人を追いかけてたって事だろ…いや
「ジョーダン、ジョーダンだってマイケル。
ちょっとした
「誰がマイケルだッ!分かってるなら茶々入れんなっ!
あとバスケ見てねぇからNBAネタ分かりにくいんだよ!」
場を和ませようとしつつボケたものの、3人の眼は
あまり笑っていなかった。
何故なら、自分達の依頼とは違う
離せなかったからだ。
「…『必ず、気絶させた状態で拘束すること』。
そんな事を書かれるほどには…この子は
あるらしい。」
そして3人は女性へと眼差しを向ける。
ある者の眼は『怒り』、ある者の眼は『疑い』、そして
ある者の眼は『戸惑い』の意志を持って。
「おいおい……オイオイオイ」
ワルターが一言漏らす…ワルターの眼は『戸惑って』いた。
「
話が違うぜ…どう考えても
「ああ…俺も同感だ。依頼主への不信感が募るばかりだ…
この任務には
そう言うジョージの眼には『疑い』。
依頼を持ってきた彼ではない。大元の依頼主。何を思って
この依頼を出したのかは不明だが…ジョージは
嫌いだった。
「いーや、ンなこたぁどうでも良い。別に隠し事なんざ
誰にだってあるさ。オレ様が言いてぇのは…この嬢ちゃん
を護るために『巻き込まれに行く』つもりなんじゃあ
ねーのかってェ話だァ。」
「……何が言いたい?」
ジョージは静かに告げると
ワルターはそんなジョージの胸ぐらを掴んで引き寄せ、
息を荒げてこう告げた。
「
引き受けるって事と。メンドクセー事には絶対に首は
突っ込まねーって事をなッ!」
「…今更、降りると?」
「ああそうさ!人生
オレ様は今回の件は
くれたところ悪ィが…貰う金が元々黒く爛れていたら
オレ様達も同様に爛れちまうぜッ!」
「オレ様は降りさせて貰うッ!誰が何と言おーと…
降りるったら降りるんだよッ!!」
ワルターは
ジョージに対して離脱を表明したのだった。