メカニカル☆ウィッチ   作:星乃祈

70 / 77
第64話「小さくて大きな夢」

 

 

「ーーッ!?」」

「何!?」

 

 アークサターンがゴーレムジュピターが落ちた大きな川の中へと追撃を行っていると、水中から巨大な緑のボールが勢い良く飛び出して来た。美月はそれに見覚えがあった。

 

「あれは……ジュピターアタック……!?」

 

 確かこのマジカルスキルは、合宿の時のビーチエキシビジョンマッチで小春たちが使っていたもので、魔法で円形のバリアを身に纏ってボールの形になることで、機動力をカバーする魔法だった筈……。

 

 だけどあの時とはまるで別物レベルで動きが変わっていた。美月の一手先の未来が見える目でも動きが追いきれないのだ。美月とサターンはそれに心当たりがあった。

 

「この動きはまさか……!」

「シンクロゾーンか……!」

 

 そう言えば、輝は以前、焔とマーズだけじゃなく、冬馬とマーキュリーに、小春とジュピターにもシンクロゾーンが使えるかもしれないと言っていた。

 

 だけどまさかこのタイミングで覚醒するなんて……。

 小春たちには本当に驚いたが、同時に本当に凄いと思った。流石は自分たちのライバルだ。

 

 ……とは言え感心している場合では無い、アークX(クロス)ランスのビームの弾丸と、アークX(クロス)ウィングのビームキャノンを連射してゴーレムジュピターの動きを止めようとしているのだが、全然止まってくれない。

 シンクロゾーンの動きで回避される上に、どうにか掠らせてもその防御力の高さで弾いてしまうのだ。

 

 そしてもたもたしている間に背後を取られてしまった。

 

『『マジカルスキル! ジュピターソード!』』

 

 小春たちは瞬時に、ゴーレムジュピターにジュピターアタックを解かせると、両腕のゴーレムマルチシールドを重ね合わせ、内蔵されたビーム砲から巨大なビームの刃を発生させた。

 美月たちも咄嗟に、アークサターンに既に合体させていたアークX(クロス)アックスで防がせる。

 

 しかし一瞬の鍔迫り合いの後、そのまま押し切られたアークサターンが斧ごと左腕を切り飛ばされた。

 

「きゃあっ……!?」

「お嬢様!? くっ……!?」

『おーーっと☆ 何と、優勝候補の美月ちゃんたちのアークサターンに、今大会初めてのダメージが入ったー☆ しかも小春ちゃんたちのゴーレムジュピターのあの動きはもしかして、プロリーグの試合でも中々にお目にかかれない、シンクロゾーンなのでは☆ これはまさかのジャイアントキリングが起きちゃうかも☆』

 

 小春たちの凄さを見たMCのステラが大興奮な声を上げると、続けて観客席からも大観声が上がった。

 その中でも一際大きな、小春たちのことを一生懸命に応援する春太と照夏と秋華と舞冬の子供たちの声、それからそんな彼らの相棒たちであるスプリングとサマーとフォールとウィンターの声が聞こえて来た。

 

「「「「——頑張れー! 小春お姉ちゃんー!」」」」

「「「「——行け、ジュピター!」」」」

 

 病院の子供たちの応援を力を受けた小春たちの動きがさらに良くなった。

 病院でのウィッチバトル教室の時も、応援を受けた小春たちはシンクロゾーンに片足を突っ込みかけるくらいに強かった。だけど今はシンクロゾーンに入っている状態で応援を受けているので、本当に手のつけられない強さになっていた。

 

 しかもアークサターンは左腕を失っていることもあり、押されて防戦一方になる。

 そんな中、病院の子供たちに負けないくらい大きな、焔とマーズの声が聞こえて来た。

 

「シンクロゾーンを発動させるなんて、小春とジュピターは煌めき凄いや! それから美月とサターンも頑張れー! どっちも勝てー!」

「そうよ! 美月ちゃんたちと小春たちの凄いところを皆に見せてあげるのよ!」

 

 焔たちは幼馴染の小春たちだけではなく、自分たちにも声援を送ってくれた。とても嬉しかった。

 焔たちの声援を聞いた美月は、体の奥底から力が湧いて来る様な気がした。

 

「美月お姉ちゃんー! 頑張れー!」

「美月さんとサターン君も負けるなー!」

「そうですよ……! 美月さんたちはヴィーナスたちのライバルなのですから……! 特に美月さんは色んな意味で……!」

 

 さらにレイと輝とヴィーナスの声援も聞こえて来た。

 やっぱり応援の力は凄い。いつもの何倍も力が出せる様な気がする。

 

 だからそんな皆からの応援に応える為にも、美月は目を閉じてお守りのペンダントを両手で握りしめ、勇気のお呪いを重ねがけした。

 

「——頑張れ、私! 頑張りなさい、わたくし!」

 

 そして小春たちに負けたく無い……勝ちたいと言う想いを胸に、相棒であるサターンへと呼びかけた。

 

「サターン! わたくしたちも皆の応援に応えますわよ! そして小春とジュピターに勝ちますわよ!」

「はい、お嬢様! 僕たちの凄いところを皆に見せましょう!」

「「——シンクロゾーン!」」

 

 シンクロ率が百パーセントのその先へと至ったことで、人間である美月の紫水晶(アメジスト)の瞳にも、サターンの紅玉(ルビー)の瞳の色が混じり合った。

 文字通り二人で一つ存在となり、一心同体、人機一体となる。

 

「「マジカルスキル! プラネットダーク!」」

 

 そして続けてアークサターンの全身に黒い炎を纏わせ、魔王システムを擬似的に発動させた。

 胸部の装甲の一部が展開し、内部にあった魔石が剥き出しになり、さらに背中のアークX(クロス)ウィングが展開し、悪魔の手をした巨大な翼へと変形した。

 

「——さあ、勝負はここからですわ!」

 

 

*****

 

 

(——これが美月ちゃんたちの本当の本気……! やっと私たちも追いついたと思ったら、また突き放されちゃった……!)

 

 シンクロゾーンに加え魔王システムを擬似的に発動させた美月たちのアークサターンを前に、小春たちのゴーレムジュピターは再び押されていた。

 アークサターンは左腕を失っているにも関わらず、アークX(クロス)ランスを筆頭に、アークX(クロス)アックスの翼と、アークテールの尻尾を自由自在に操りながら、とんでもない動きで攻撃して来た。

 

「くっ……!」

 

 そんな中、アークサターンの銃槍をゴーレムジュピターの盾で受け止めた。

 するとそれと同時に掴みかかって来たアークサターンの翼が、その手のひらに内蔵したキャノン砲をゼロ距離で放って来た。

 それをもろに喰らったことで、ゴーレムジュピターが吹っ飛ばされて、遺跡の瓦礫の山へと突っ込んだ。

 

「イテテテ……」

「小春ちゃん、大丈夫? まだ行ける?」

「うん! 勿論だよ、ジュピター! だってバトルの相手である美月ちゃんたちにも、それからバトルを見てくれている皆にも、私たちの夢を届けたいからね!」

 

 小春はゴーレムジュピターを瓦礫の山から立ち上がらせながら、視界の中にアークサターンの姿を入れたまま、横目で観客席の様子を見た。

 

 すると病院の子供たちや先生たち、それから焔たちと言った皆が精一杯応援してくれている様子が目に入った。皆のとても熱中してくれている様だった。

 だけどそんな中、心配そうな表情で自分たちのことを見ている母の風花と父の良馬の姿が目に入った。

 

(……あたしだって分かってる……。 ママとパパがいつも心配そうな表情をしているのは、あたしのことを本当に大事に思っているからなんだって……。 でも……だからこそそんなママとパパにはいつも笑顔になって欲しいの……! あたしはもうこんなにも大きく、強くなったんだよって安心させてあげたいの……!)

 

 それからポツンと離れた場所でマーキュリーと一緒にいた冬馬が、観客席の手すりを握りしめながら、何かを口にしようとしては飲み込んでいる様子が目に入った。

 冬馬は決して話してはくれないが、やっぱり何かを悩んでいるのだろう。

 

(……見ててね、冬馬……。 あの日、冬馬にウィッチバトルの楽しさを教えて貰ったあたしが、今度は皆にウィッチバトルの楽しさを届けて見せるから……! 夢と感動を与えて見せるから……! だからあたしとジュピターのバトルを見て、元気を出してね……!)

「行くよ、ジュピター! 美月ちゃんたちと皆にあたしたちの夢を届ける為に! もっともっと! 大きく! 強くなるよ!」

「うん、小春ちゃん……! 私たちの夢は無限大なんだから……!」

 

 アークサターンが銃槍を構えて突っ込んでくる中、ゴーレムジュピターは両腕のゴーレムマルチシールドを地面に突き刺して、巨大な魔法陣を発生させた。

 その余波で吹き飛ばされかけたアークサターンが、銃槍を地面に突き刺す形でその場に踏み止まった。

 そんな中、魔法陣の中にある遺跡や木々や地面などがバラバラになって空中に浮かび上がり、一つの存在へと合体していった。

 

 一見すると小春たち最強のマジカルスキルであるゴーレムジュピターサモンに見えるが違う。美月たちに勝つにはそれでは足りないのだ。

 

「「簡易変形! 要塞(フォートレス)モード!」」

 

 さらにゴーレムジュピター自身も固定砲台の姿へと変形し、胴体部分になる形でその存在の一部となった。

 そしてメカニカルウィッチを遥かに超える大きさを持つ巨人、否巨神が完成した。

 

「「マジカルスキル! ジュピタードリームゴーレム!」」

 

 シンクロゾーンで繋がった小春とジュピターの思いが新たな魔法を呼び覚まし、それによって巨神となったゴーレムジュピターがバトルフィールドに爆誕した。

 

「——皆に届け、あたし(私)たちの夢!」

 

 

*****

 

 

(——小春たちの夢はどこまでも大きくて本当に凄いです……! バトルの相手である私にも夢と感動を与えてくれています……!)

 

 巨神となったゴーレムジュピターは、まさに小春たちの夢の大きさと強さを体現している様だった。

 もはや最強のマジカルスキルであるフィールド魔法を超えかねない程の力を持っており、その圧倒的な力でアークサターンを文字通り圧倒していた。

 

 アークサターンもアークX(クロス)ランスのビームの弾丸と、アークX(クロス)ウィングのビームキャノンを撃っているが、全てシャットアウトされてしまう。

 それならばと接近しようとしても、巨神の圧倒的な力を前にパワー負けしてしまい、逆に吹っ飛ばされてしまった。

 

 巨神となったゴーレムジュピターの圧倒的な力に押されまくってピンチではあるが、それでも美月はこのバトルを心の底から楽しんでいた。

 スタースピリットとワールドユニオンとの命を賭けた戦いでは無い、人間とメカニカルウィッチが力を合わせてバトルする純粋なバトルは本当に楽しかった。

 

(ウィッチバトルは本当に楽しいです……! やっぱり私はメカニカルウィッチが大好きです……!)

 

 美月は小春たちの夢に影響される形で、その気持ちをいつも以上に強く感じていた。

 そんな中、美月はステラの、夢はそんなに難しく考えるものじゃないシンプルなもので良い、と言う言葉を思い出していた。

 

 美月はずっと自分には夢がないことを悩んでいた。明日斗博士の娘としてやらなければならないことはたくさんあるが、自分からやりたいこととなるとイマイチ思いつかなかった。

 だけど……。

 

(小春とジュピターがくれた夢と感動に、スーちゃんの言葉、そして皆のおかげで私もやっと自分の夢を見つけた気がします……!)

 

 美月はウィッチバトルが大好きだった。メカニカルウィッチが大好きだった。

 だからこそ、ワールドユニオンのメカニカルウィッチを戦争の道具として使う人間の為の世界でも無く、スタースピリットの未だに不明な目的の先にあるであろう精霊の為の世界でも無い、人間とメカニカルウィッチが本当の意味で隣人になれる世界が……未来にしたいと思った。

 願いでもあるその夢は、まだ形になったばかりの小さな夢だったが、その内容はどこまでも大きな夢だった。

 

 美月はその夢を胸に抱きながら、相棒のサターンへと声をかけた。

 

「サターン! わたくしも皆のおかげで、ようやく自分の夢を見つけることができましたわ! わたくしは人間とメカニカルウィッチが本当の意味で隣人になれる世界を作りたいのですわ!」

「それがお嬢……ううん、美月の夢なんだね。 本当に良い夢だ。 僕もそんな世界になって欲しい……いや、()()()()()()()()()()()()()()()()()……()()()()()()()()()()()()()

「はい! ありがとうございます!」

 

 その夢を聞いたサターンは、兄として、相棒として拝呈してくれた。美月はそれがとても嬉しかった。

 

「サターン! 小春たちの夢はどこまでも大きくて本当に凄いですわ! だけど()()()()()()()()だって負けてませんわ! だから小春たちに勝ちますわよ!」

「はい、お嬢様! お嬢様が見つけた()()()()()を小春たちに……皆に見せましょう!」

「「マジカルスキル! プラネットツリー!」」

 

 シンクロゾーンで繋がった美月とサターンの思いが、新たな魔法を呼び覚ました。

 

 アークサターンの足元からいくつもの巨大な木の根が出現すると、巨神となったゴーレムジュピター目掛けて、どこまでも大きく成長しながら伸びていった。

 それはまるで小春とジュピターをイメージしている様だった。

 

『美月ちゃんたちも、この場で新しい魔法を生み出したんだね! 本当に凄いよ! だけどあたしたちも負けないよ!』

『うん……! 私たちはこの全国大会で優勝して、高校生チャンピオンバディになって、そしていつか、チャンピオンバディになるんだから……!』

「望むところですわ! だけどこのバトル、わたくしたちが勝たせて貰いますわ! わたくしたちの小さくて大きな夢の為にも!」

「はい! 勝負だ、小春! ジュピター!」

 

 そして大地の化身となる魔法と、大地を操る魔法が激突した。

 

 巨神となったゴーレムジュピターは自身を拘束しようと次々に伸びて来る巨大な木の根を、その圧倒的なパワーで引き千切った。

 その一方で、アークサターンは巨神の圧倒的なパワーによる攻撃を、巨大な木の根によって作り出した自然の壁で受け止めた。

 力と力による真っ向勝負となる。

 

「まだですわ! もっと強く! もっと大きく! 天まで届け!」

 

 そんな中、アークサターンはより一層強く大きな巨大な木の根を出現させ、それを足場とすることで、巨神となったゴーレムジュピターを超える高さまで登った。

 

「決めますわよ、サターン!」

「はい、お嬢様! この一撃に全てを込めましょう!」

「「マジカルスキル! サターンアークストライク!」」

 

 アークサターンは銃槍と機体本体に暴力的なまでの紫色の魔力を纏うと、さらにサターンアークストライクの巨大な光の槍に、プラネットツリーの巨大な木の根を巻き付かせることで、超巨大な自然の槍を作り出した。

 そして巨人となったゴーレムジュピター目掛けて一直線に突っ込んだ。

 

『まだだよ! あたしたちだってもっともっと大きく、強くなれるんだから!』

『うん、小春ちゃん……! 私たちの全部をぶつけるよ!』

 

 それに対して巨神となったゴーレムジュピターは遺跡や木々や地面で体を補強して大きくしながら、さらに要塞(フォートレス)モードとなっている本体からもゴーレムマルチシールドとゴーレムランチャーC(カスタム)、それからゴーレムH(ヘッド)キャノンとゴーレムA(アーマー)キャノンからビームを一斉に発射した。

 

「「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッーー!!」」

『『はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッーー!!』』

 

 両者の全身全霊を賭けた一撃同士がぶつかり合い、バトルフィールドの地形を吹き飛ばす程の光と衝撃が巻き起こった。

 

 そして永遠にも一瞬にも見える時間の後、自然の槍を代償に巨人の両腕を破壊したアークサターンが、ゴーレムジュピターの元へと飛び込み、光の槍で真っ直ぐに貫いた。

 そのままアークサターンがすれ違う様にその場を通過して地面へと着地すると、ゴーレムジュピターはマジカルバリアを破壊されて戦闘不能になり、巨神と共に地面へと崩れ落ちた。

 

 それを見たMCのステラがバトルの決着を宣言した。

 

『決まったー☆ 勝者はミライトウキョウ校の六位で一年生の美月ちゃんとサターン君のアークサターンだー☆ 同じ学校同じチームメイト同士と言う、正に仲間でありライバルである両者がシンクロゾーンへと至り、お互いの夢をぶつけ合ったバトルは本当に凄かったよー☆ 私も夢と感動を貰っちゃった☆ このバトルは私のマイベストバウンドの一つに登録だね☆』

 

 ステラの声と共に、観客席から大観声が巻き起こった。

 すると小春たちから、相手の顔が見える個別回線繋げられて来た。

 

『美月ちゃん! サターン! 本当に強かったよ! 本当に凄かったよ!』

『うん……! 私と小春ちゃんの全部をぶつけたけど……それでも勝てなかった……!』

 

 美月は今は自分たちだけと言うことで、素の精霊人格に戻ってから返答した。

 

「ありがとうございます、小春……! それにジュピターも……! 小春たちも本当に強かったです……! 本当に凄かったです……!」

「ああ、流石は僕たちのライバルだ……!」

『ありがとう、美月ちゃん! それにサターンも! あたしとジュピターに勝ったんだから、あたしたちの分もこの先頑張ってね! 応援しているよ! だけどあたしたちも次は絶対に……ぐすっ……』

 

 美月たちがお互いを称え合っていると、小春はその緑の瞳から涙をボロボロと溢し始めた。

 

『うぅ……ぐすっ……』

『小春ちゃん……大丈夫……?』

『ありがとう、ジュピター……。 やっぱり……ぐすっ……負けるのは悔しいな……!』

『小春ちゃん……私、これからもっと頑張るからね……!』

『うん……! ぐすっ……美月ちゃんたちもごめんね……! ぐすっ……ちょっと切るね……!』

 

 そう言って小春は個別回線を切った。

 

 その姿を見送った美月は、負けた悔しさを抱えながらも、この先頑張ってね、と応援してくれた小春たちの為にも、頑張ることを決めた。この全国大会で優勝してサターンと一緒に高校生チャンピオンバディになることを誓った。

 そして……。

 

「……サターン。 私のこの、人間とメカニカルウィッチが本当の意味で隣人になれる世界を作りたいと言う夢は、実現する為にはきっといろんな困難があると思います……」

「はい、そんな世界を良しとしない、ワールドユニオンやスタースピリットの様な存在がいますからね……」

「それでも私は頑張ります……! だからその為にも目標があるんです……!」

「目標ですか……?」

「はい……! それは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……!」

「……!!」

 

 チャンピオンバディ。それは文字通り最強の称号であると同時に、人間とメカニカルウィッチの絆の象徴でもあった。

 その中でも初代チャンピオンバディのきららとポラリスは、美月が失くしかけたウィッチバトルが好きだと言う気持ちを繋ぎ止めてくれた。その他にも小春や焔と言った多くの人たちがウィッチバトルに夢中になるキッカケになっていた。美月もそんな風になりたいと思った。

 だから……。

 

「——お願い、サターン! 私と一緒に世界で一番の相棒であるチャンピオンバディになって下さい……!」

「はい、お嬢様! 一緒になりましょう! 世界で一番の相棒であるチャンピオンバディに!」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。