「そんなに畏まらなくていいわ。楽にして」
今、俺の目の前には風紀委員長である空崎ヒナがいる。
…どうしてこうなった。
時は遡り休み時間のこと。俺はイブキを膝に乗せてお菓子を与えていた。そんな時に空崎ヒナが来た。……なんで?
「今日は便利屋68に依頼をしたくてここへ来たの」
「…風紀委員長が直々に?」
「ええ。今回ばかりは私達…というより、ゲヘナ学園の統治をしている者には手が余る問題だから」
「一つ言っておくと俺、別に便利屋入ってないですよ?」
「便利屋に関わりのある人でちゃんと学校に来ているのが貴方くらいなの。それで、陸八魔アルに依頼を頼みたいのだけれど」
風紀委員会でも手に余る問題とか大丈夫なのか?とは思いつつ内容を聞く。
「…露出狂が出た?」
「ええ。露出狂よ」
「……そんな奴よりも暴徒の鎮静化の方が優先では?」
「相手がゲヘナ生ならそうね。でも、今回の相手は多分違う」
「変に捕縛すると他学園との折り合いがって事ですか?」
「理解が早くて助かるわ」
治安終わってるゲヘナまで来て脱ぎたいとかその人が1番狂ってんだろ。
「……風紀委員会、万魔殿が迂闊に動けない理由は分かりました。でも、便利屋68も部活としては認められてないとは言えゲヘナ所属ですよ?」
「貴方達はギヴォトスではもう有名だから。私達が動くよりもマシなの」
「話は分かりました。取り敢えず姉に話してみます」
「お願いするわ」
早速帰って話してみた。
「…空崎ヒナから直々の依頼を受けた??」
「んー…罠の可能性もあるんじゃない?」
「本気で今すぐ捕まえる気なら今すぐにでも事務所に突っ込んでくるでしょ。何度も戦っているけど私達は防戦一方だし」
「ど、ど、どうしましょうアル様…!ぶっ殺しますか!?」
「誰をよ!?……ひとまず、空崎ヒナと話がしたいわ。依頼を受けるかは依頼料次第ね。怖いけど」
ボソッと呟いた一言については、誰も気が付かないふりをした。翌日。
「ここね……なんだか緊張するわ」
「姉貴、本当にみんなで来なくてよかったのか?」
「ええ。これでもし、私達になにかあってもあの子達がなんとかしてくれるはずよ!」
「あの人が騙し討ちなんてすると思えないけどな…」
そうとだけ言って扉を開く。目の前には空崎ヒナが1人。
「副委員長はいないんですね」
「アコは便利屋68を目の敵にしているから。いると邪魔になる」
「すごく辛辣ね…………」
「(早く話し聞けよ)」
「(無理よ!一応私達敵同士なのよ?!)」
「(敵同士が助け合う…最高にアウトローだろ?)」
「(…確かに、私達の目指すアウトローの為ね!お姉ちゃんに任せなさい!)」
「ちょ」
ちょろっ。
こうして陸八魔アルは最高のアウトローになる為空崎ヒナは話を聞くのだった。
露出狂…一体どこのなにフラワーさんなんだ…