赤神春馬は仮面ライダーに憧れて闇暴きに没頭する   作:コヨイクジ

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第五話『神の過去』

舞花が家族になって数日間、僕と父親は虹野原高校について調べた。

 

舞花を虐待していたあの男がオルフェノクになったということは、やはり高校には何かあるんだ。

 

ということで、僕たちはまず高校の関係者を調べて回るとした。

 

先生は調べた感じ、何も知らないよう普通の一般人のようだった。

 

勇也と翔に調べさせたところ、生徒も特に問題はない。

 

父親の探偵力に期待して、保護者はどうなのかを調べた。

 

すると、父親の口からとんでもないことが発覚した。

 

冬馬

『やっぱりあの高校、黒だ、この写真を見ろ。』

 

渡された写真を見ると、二体のオルフェノクの姿が載っていた。

 

冬馬

『お前のクラスにいる奴の一人の親を尾行したんだが、人気のない工場跡地に行ったと思ったらオルフェノクの姿になって、他のオルフェノクと話してたんだ。』

 

春馬

『よく見つかんなかったね、ドラマとかだとうっかり音を出してバレるところだけど。』

 

冬馬

『探偵を舐めんなよ。』

 

とにかく、これでなんとなく分かった。

 

あの高校がなんなのか。

 

なぜ保護者がオルフェノクなのか。

 

まだ推測に過ぎないが、ほぼほぼあっているだろう。

 

春馬

『あの高校は、養子を持つオルフェノクが、その養子を通わせるための高校だ。』

 

舞花

『えっ、どういうこと?』

 

春馬

『そのまんまの意味だ、血の繋がりのない子供を持つオルフェノクが、あの高校に子供を通わせて・・・いや待てよ、それで一体何がしたいんだ?』

 

仮にそうだとして、あの高校に養子を通わせると、どんなメリットがあるんだ?

 

調べたところ、行方不明者や人体実験の痕跡もないし。

 

だが、先生たちが何も知らないことは確実だ。

 

彼らは普通の一般人。

 

オルフェノクなのは保護者だ。

 

春馬

『血が繋がってる生徒もあの高校に登校してるのは、養子だけの高校だと周りに怪しまれる可能性があるからとして、なぜ養子ばかりを登校させる必要がある?』

 

冬馬

『まあ、目的は何にせよ、オルフェノクが養子を持って、あの高校に通わせてるのは本当だろうな、あの高校の周りに今まで色んなオルフェノクが出てきて、お前が倒したんだから。』

 

確かに、高校の周りにオルフェノクが多すぎる。

 

何のためかは知らんが、この先も調べる必要がある。

 

すると、舞花が口を開いた。

 

舞花

『ねぇ、疑ってるわけじゃないけど、春馬とお父さんはちゃんとした親子なの?』

 

その言葉を聞いて、僕は黙ってしまった。

 

いつかは来ると思ったが、あの頃の話をする時が来るとわ。

 

舞花

『なんでもない、ごめんね変な話しちゃって。』

 

春馬

『僕と父さんは、血の繋がりはあるけど、実の親子じゃない。』

 

舞花

『えっ?』

 

春馬

『僕の父さんは、実際は僕の叔父にあたる、僕の実の母親の兄だ。』

 

舞花

『じゃあ、本当のお父さんとお母さんは?』

 

春馬

『僕を捨ててどっか行った、小学校六年生の時までは普通に暮らしてたし、両親ともいい人だと思った、でも父親が浮気して、両親は離婚した、当然親権は母親にいって、しばらくは母親と暮らしてたけど、母親も新しい男ができて、僕のことは構わなくなった、家に全然帰らなくなったのさ、最後に会った時、お前はあの男の血が入ってるし、似てるから嫌いだって言われたよ。』

 

舞花

『酷い、自分の子供に向かってそんなことを。』

 

春馬

『最初は浮気した父親が全部悪いって思った、でも母親も悪かった、後で調べて分かったけど、母親は離婚前から色んな男に会っていたらしい、それも金持ち目当てで。』

 

舞花

『両親とも、裏でそんなことを・・・。』

 

春馬

『母親に家へ見捨てられた後、僕は動く気力もなくて、餓死を待とうとした、その時に今の父親と黄川さんが家にやってきて、僕を助けてくれた。』

 

舞花

『それが、二人との出会い?』

 

春馬

『あぁ、父さんと黄川さんは昔からの親友で、僕の母親、つまり父さんの妹から連絡が消えたのを不審に思って、餓死寸前の僕を助けにきてくれたんだ。』

 

舞花

『それで、お父さんの養子になったんだね。』

 

春馬

『そう、養子に入ってからしばらくは普通に暮らしてたけど、あの日のことがあってから、僕の中に人間の悪意への憎しみが現れた、犯罪を犯す人が得をして、被害に遭った人が苦しむ、そんなことがあっていいのかって思った、だから僕は父さんの探偵業の手伝いをしながら、人の善悪を見抜ける力を身につけて、ちょっとでも悪い闇、犯罪を隠す人を減らせるように、僕のような人が増えないように、闇暴きを始めたんだ。』

 

舞花

『そういうことだったの、それで春馬の実の両親はどうなったの?』

 

冬馬

『俺も探したけど見つからなかった、警察も足取りが掴めないって、本当に姉貴は酷いことをしてくれたよ。』

 

舞花

『ねぇ、私なりの考えだけど、春馬の闇暴きって、いつか両親に再開した時、両親に復讐するための練習としてやってるんじゃないかな。』

 

春馬

『お前、探偵の力が身についてきたな。』

 

そう、僕が闇暴きをしているのは、実の両親に復讐するため。

 

いつか僕の前に現れた時、僕の味わった絶望をアイツらにも味合わせてやるためだ。

 

春馬

『とにかく、僕の父さんはオルフェノクじゃないから安心して。』

 

舞花

『うん、ありがとう話してくれて。』

 

翌日、僕はいつも通り高校に登校して、放課後に勇也と翔を呼んでアニメ研究部の部室に行った。

 

そこで、僕は昨日舞花に話したことを全て話した。

 

勇也

『この高校が、オルフェノクの養子用施設!?』

 

『それに、春馬君がそんな目に合ってたなんて・・・。』

 

春馬

『僕のことはいい、それよりここにいる生徒のことだ、いつオルフェノクに襲われてもおかしくない。』

 

勇也

『確かに、春馬が初めて変身した時のオルフェノクの時みたいに、高校が襲われる可能性があるからね。』

 

『でも、前に話してた話だと、舞花さんの友達とその義理の両親を襲った・・・警官に化けてたエレファントオルフェノクだっけ、そいつは舞花さんの友達だけじゃなくて、義理の両親まで殺してたんでしょ、養子を持つ親全員がオルフェノクとは限らないんじゃない?』

 

春馬

『確かに、仮にオルフェノクの養子のための施設だとして、なんで養子を持っていて、なおかつオルフェノクじゃない保護者が多いんだ?』

 

謎は深まるばかりだ。

 

オルフェノクだろうが人間だろうが、養子をこの高校に通わせる保護者が多すぎる。

 

この保護者は一体何のために自分の養子をこの高校に通わせてるんだ?

 

考えても仕方ない。

 

春馬

『とにかく、僕らはこの高校と生徒を徹底的に調べよう。』

 

勇也

『そうだな、何か共通点が見つかるかもしれない。』

 

『僕もクラスの友達に聞いてみるよ。』

 

僕たちは部室を出て、それぞれ帰路についた。

 

しかし僕が家まで歩く途中、ある違和感に気づいた。

 

誰かが僕を見ている。

 

なるほど、尾行してるってわけか。

 

僕は家とは反対にある人気のないトンネルまで歩いた。

 

すると、トンネルの奥からサングラスをつけた男が現れた。

 

春馬

『まんまと挟み撃ちにされたか。』

 

後ろを見ると、革ジャンを着た男が電柱から僕を見ていた。

 

僕は事前にカオスドライバーを装着していた。

 

春馬

『アンタら、オルフェノクか?』

 

サングラス

『いきなりだが、そのベルトをお兄さんたちにくれないか、もちろん報酬は出す。』

 

春馬

『その報酬次第によるな。』

 

革ジャン

『お前には死という報酬をプレゼントしてやる。』

 

すると、二人の男はオルフェノクになった。

 

春馬

『カクタスオルフェノクに、マンティスオルフェノクか。』

 

サボテンとカマキリのオルフェノク。

 

二対一は厳しいが、戦うしかない。

 

カオスギア

『8、8、8、スタンディングバイ!!』

 

春馬

『変身!!』

 

カオスギア

『コンプリート、ケイオス!!』

 

僕は仮面ライダーケイオスに変身した。

 

まずはマンティスを攻撃することにした。

 

鎌の攻撃を避けながら攻撃を当てていると、カクタスがトゲ状の弾丸を撃ってきた。

 

何発か当たってしまって、アーマーで守られてるとはいえ普通に痛い。

 

春馬

『うわっ、イッテェ、マズイな。』

 

やはり一人で二人を相手にすることはできない。

 

それに相手は近距離と遠距離でバランスが取れている。

 

こうなったらアイツを呼ぼう。

 

春馬

『来い、カオスバジン!!』

 

カオスバジン

『了解、マスター。』

 

オルフェノクの後ろからバイクモードのカオスバジンが現れ、オルフェノク二体を跳ね飛ばした。

 

そしてロボモードになると、僕にカオスショットを渡してきた。

 

カオスバジン

『マスター、よろしければこれを。』

 

春馬

『ありがとう、お前はカマキリを頼む、僕はサボテンを倒す。』

 

カオスバジン

『了解しました。』

 

僕はカオスショットにミッションメモリーを差して、ナックルモードにした。

 

カオスギア

『レディー!!』

 

春馬

『いくぜ、タァ、ソリャ、セイ、オリャ!!』

 

僕はカクタスオルフェノクに攻撃した。

 

カクタスの放つ弾丸は、ナックルで全て防いで弾き飛ばした。

 

カオスバジンはというと、ガトリングとロケットパンチを使ってマンティスと戦っている。

 

僕はカクタスの腹部を殴って、相手の体勢を崩させた。

 

サングラス=カクタス

『くそっ、俺はまだ、ラッキークローバーに入れてねぇ!!』

 

ラッキークローバーだと!?

 

それは仮面ライダーファイズに出てくる敵組織、スマートブレインの中でも特に強いオルフェノク四人の総称。

 

いわば幹部たちのことだ。

 

まさか、本当にスマートブレインは実在するのか?

 

今はそれよりも・・・。

 

カオスギア

『エクシードチャージ、グランインパクト!!』

 

春馬

『ダァァァ!!』

 

僕はカクタスの顔面をカオスショットで殴った。

 

カクタス

『うわぁぁぁ!!』

 

カクタスの体が灰になると同時に、マンティスが僕の前まで吹っ飛ばされた。

 

カオスバジン

『マスター、トドメを。』

 

春馬

『ありがとう、カオスバジン。』

 

革ジャン=マンティス

『この野郎、スマートブレインの戦闘員であるこの俺が、こんなガキに!?』

 

春馬

『おい、スマートブレインってなんだ、お前たちオルフェノクの組織か、何を企んでる?』

 

マンティス

『お前らに教える義理はねぇ!!』

 

マンティスオルフェノクが鎌から斬撃を飛ばしてきた。

 

だが問題ない。

 

カオスギア

『1、0、6、バーストモード!!』

 

僕はカオスフォンをガンモードにして、斬撃を撃ち落とした。

 

マンティス

『なに、これならどうだ!!』

 

マンティスは斬撃を連続で飛ばしてきた。

 

僕はカオスフォンで斬撃を全て撃ち落とした。

 

弾切れの音が鳴ったので、僕はリロードした。

 

カオスギア

『2、7、9、チャージ!!』

 

リロードが済んだら僕は、斬撃を飛ばして逃げようとするマンティスを後ろから斬撃ごと撃ち抜いた。

 

マンティス

『クソが、俺たちより格下の人間のくせに!!』

 

マンティスが突進してきたが大丈夫だ。

 

カオスバジン

『マスター、私にミッションメモリーを差してください。』

 

春馬

『よし、分かった。』

 

僕はバイクモードになったカオスバジンにミッションメモリーを差し込んで、そのバイクに乗った。

 

カオスバジン

『レディー、エクシードチャージ!!』

 

マンティス

『この野郎!!』

 

春馬

『さあ、カオスに賭けるぜ!!』

 

カオスバジン

『ソウルフルバースト!!』

 

カオスバジンがマンティスめがけて発進しながら、ドリル状のエネルギーを発射し、それに当たったマンティスは体が拘束された。

 

マンティス

『ぐわっ、体が動かない!!』

 

春馬

『ハァァァ!!』

 

僕の乗ったカオスバシンは、ドリル状のエネルギーに重なるようにマンティスに体当たりし、そのまま貫通したのだ。

 

マンティス

『ぐわぁぁぁ!!』

 

オルフェノクの体は爆発と共に灰になった。

 

帰り道を襲うなんてストーカーかよ。

 

春馬

『ふぅ、助かったよカオスバジン。』

 

カオスバジン

『いえ、私はすべきことをしたまで。』

 

その後、僕はカオスバジンに乗って家に帰った。

 

家に入ると、舞花と父親が待っていた。

 

舞花

『お帰り、ずいぶん遅かったね。』

 

春馬

『あぁ、ちょっと迷惑な客にサービスを提供したまでだ。』

 

冬馬

『オルフェノクに襲われたのか?』

 

春馬

『そうだ、奴らはこのベルトを狙ってた、あとスマートブレインって言葉を話してた。』

 

冬馬

『スマートブレインだと、やっぱりそうなのか?』

 

春馬

『やっぱりって何がだ?』

 

冬馬

『最近高校のことや通ってる生徒の保護者について調べたんだよ、そしたらある共通点が見つかった。』

 

春馬

『共通点?』

 

冬馬

『あぁ、なんと生徒の保護者が務める企業がほとんど同じ会社だったんだよ。』

 

舞花

『えっ、ほとんど同じ会社の人!?』

 

冬馬

『それに、あの高校に資金を提供した会社が、その保護者たちが務める企業だったんだよ。』

 

保護者と会社が繋がっていた?

 

何のためにあの高校に資金と自分の養子を?

 

春馬

『まさか、その会社の名前って!!』

 

冬馬

『そう、スマートブレインだ。』

 

スマートブレインが実在したなんて。

 

心が躍ると同時に、緊張感が体全体を巡った。

 

僕たちは、とんでもないものを敵にしたかもしれない。

 

でも、これだけは言える。

 

ようやく僕らの敵を見つけた。

 

第六話『新たな帯』に続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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