魔法少女まどか☆なのはREBORN!   作:黒須紫苑

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6日目 AM5:11~ Side:まどか&コスモス&高町

――――――――視点:鹿目 まどか

 

 

ナーヴギアに囚われた恭介くんを見つめるさやかちゃん。

 

 

そんなさやかちゃんの肩に触れて、慰めることしかできない私。

 

 

それが、あの日からずっと続いている朝の日課だった。

 

 

 

 

私は……何も出来ない。

 

 

こんな事件を前に、何も出来ない。

 

 

私には……何の力も無いんだ。

 

 

 

「さ、行こうか!」

 

 

さやかちゃんが無理に笑顔を作って、私の手を引っ張った。

 

 

「う、うん。」

 

 

「なーんて顔してんの!」

 

 

いきなり襲い掛かって、頬をつねってきた!

 

 

「ファファふぁふぁん……痛いよ……。」

 

 

「これでよし! じゃ、行こっか!」

 

 

……私にも、出来ることないかな。

 

 

 

 

 

「んー、道に迷った?」

 

 

「それどころじゃないと……思うんだけど。」

 

 

さやかちゃんと歩くこと五分くらい。

 

 

一向に出口にたどり着けない。

 

 

それ以前に、なんだか普通とは違う景色が見える。

 

 

「うえぇっ、気持ちワル!」

 

 

そう、気分が悪くなるような、景色が。

 

 

かろうじてバラと分かるのだけれども、そこから血が滴り落ちているような、そんな風景。

 

 

怖い……。

 

 

「ね、ねぇ……さやかちゃん……。」

 

 

「ま、まどか……、わ、わたしも、そろそろきついかも……。精神的に。」

 

 

だんだんと歩くスピードが遅くなって、ついには……。

 

 

「あーもう、ここどこ!? わたしは誰?!」

 

 

「さやかちゃん?!」

 

 

冗談なのは分かってるけど、状況が状況だから、私は思わず叫んでしまった。

 

 

「じょーだん、じょーだん……何こいつ。」

 

 

さやかちゃんの足元を見ると、ひげを付けた丸っこい何かが……。

 

 

 

「ワイヤーアンカー!」

 

 

その瞬間、どこからか太い糸が出てきて、私たちを絡めとった。

 

 

 

私たち?!

 

 

次の瞬間、私たちは(そら)を飛んだ。

 

 

 

―――――――――――――視点:如月 夢羽

 

 

あ、やりすぎた。

 

 

ピンクとブルーの少女たちは、そのまま床に激突。

 

 

どうやら、気絶したらしい。

 

 

と、とにかく!

 

 

「クリティカル・バレット!」

 

 

すぐさま、銀色の球体を銃に変形させて、ガンベルトから弾丸を補充(リロード)

 

 

狙いを使い魔に定めて、撃つ!

 

 

使い魔はお亡くなりになりました。

 

 

 

「んー、それにしても、使い魔の数が少ないなぁー。」

 

 

現地協力者(魔法少女)がいるのだろうか。

 

 

私は二人を結界の外に運びながら、魔法少女専用テレパシーを発信してみる。

 

 

『誰かー。この結界にいる同職の方ー。聞こえたら返事くださいー。』

 

 

 

『どちら様かしら?』

 

 

ビビッときました、電波受信!

 

 

『この結界に偶然巻き込まれた魔法少女、如月 夢羽ですー。』

 

 

もちろん、大嘘だけど。

 

 

 

『現在、一般人の退避を行ってますー。それが終わり次第、合流しませんか。』

 

 

 

『私も、怪我をした人と女の子一人を運んでいるところよ。ところで、SAO被害者は運び出さなくていいのかしら?』

 

 

『あー、その件でしたら大丈夫ですー。SAO被害者は、魔女や使い魔から何故か無視されますからー。でも、この結界、あと二時間以内にどうにかしないと、被害者全員死んでしまいますけど。』

 

 

『?! と、とにかく、一般人を運び終わったら、合流しましょう。』

 

 

『了解デース。』

 

 

よかった……、普通に会話できた。

 

 

どうも、私のしゃべり方は、他の人から見ると危機感が無いように感じるらしいので。

 

 

『どうしてそんな事を平然と言えるの!?』

 

 

とか問い詰められたら、たまらんです。はい。

 

 

 

いったん外に出て、組織用の車に乗せる。

 

 

これでよし。

 

 

「ケンタウロスレッグ!」

 

 

身体敏捷強化魔法。さぁて、

 

 

本気狩る(マジカル)少女、如月 夢羽! いっきまーす!」

 

 

魔女の結界へ突入した私は……。

 

 

黒ベースの服に身を包んだ子どもとぶつかりました。

 

 

「っ?!」

 

 

「うわぁっ!」

 

 

体格差やスピードの関係もあり、普通に相手が吹っ飛んだ。

 

 

「大丈夫?!」

 

 

私が彼の元へ駆けつけると、いきなり青い光が頬を掠めた。

 

 

 

は?

 

 

「危なっ?! ちょっ、頬裂けてるし?!」

 

 

いつの間にか子どもは杖をこちらに向けており、そこの周辺から、青い光が放たれる?!

 

 

洒落になんないから!

 

 

幸い、単純な狙いだったため、サイドステップで回避できた。

 

 

が、そのとたん私は青い光に縛られた。

 

 

「へ?」

 

 

うそー、狙ってたのー? ってか彼って見たところ小学生よね?

 

 

どうして、そんなに頭回るの?! しかも、なに、この光?! 魔法?! 魔法少年も存在するの?! 存在するとして、なんで杖がそんなにメカニック?!

 

 

そう思ったところで思い出した。

 

 

昨日見つけた、非日常に関わっていると見られる男の子。

 

 

あぁーもう! なぁんで、思い出すのが今なのよー!?

 

 

そう考えていると、男の子が杖を構え、そこに青い光が集まり始める。

 

 

 

「ちょっ、必殺技?!」

 

 

「……ショット!」

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――パァン

 

 

 

 

 

 

 

 

刹那、銃撃音とともに青い光が蒸散した。

 

 

背中に黄色い光を付けた男の子が倒れる。

 

 

あー、これは。

 

 

 

「ご協力、感謝しまーす。」

 

 

束縛が解け、銃撃音の方向を見ると……。

 

 

 

 

憧れがいた。

 

 

 

 

うわぁ、すっごい美人。

 

 

しかも、おっきい。どこがとはあえて言わないけど。

 

 

「あなたが、如月 夢羽さん?」

 

 

「……。」

 

 

いいなぁ……うらやましいなぁ。

 

 

魔法少女って、契約時から成長しないからなぁー。

 

 

一応、変身魔法は使えるけど、それだとなんだか誤魔化しているみたいで嫌だ。

 

 

「もしもし?」

 

 

「……ハッ! 南無三!」

 

 

いかんいかん。現実に戻らなくては。

 

 

ふむ、彼女のベースカラーは黄色ですか。

 

 

「あ、はい。そうです、私が本気狩る(マジカル)少女、如月 夢羽です。」

 

 

黄色い魔法少女が首をかしげる。

 

 

あー、分かんないか。変なおじさんネタ。

 

 

 

 

 

―――――――――――――ピピピピピピピピ

 

 

 

 

これは?! 警告?!

 

 

やばっ、もう一時間経ってるの?!

 

 

 

「と、とにかく、早く使い魔か魔女狩らなきゃ!」

 

 

 

「え? えぇ? 今のは?」

 

 

「一時間たった合図! とにかく……オートモビル!」

 

 

銀色の球体が、二人乗り用バイクに変形する。

 

 

「乗って!」

 

 

「彼はどうするの?!」

 

 

あ、そうだった。

 

 

時間が無いから、運び込むってできないし……。

 

 

 

「あぁもう!」

 

 

予備の球体を取り出し、詠唱する。

 

 

「リピートアクション・イメージシフト!」

 

 

球体が人の形を取っていく。

 

 

リピートアクションは、本来、自分の動きを真似させるモノ。

 

 

ただ、それだけでもかなりの負担が球体にかかるため、これを発動させた球体は、役目を終えれば、お陀仏となる。

 

 

さらに、イメージシフトで、想像通りに動かすのは、かなりの魔力を使う。

 

 

うっわー、ソウルジェムのMP、50%きったなー。穢れが半分まできてる。

 

 

「この子、結界の外へ運んで!」

 

 

人の形が、男の子を運んでいく。

 

 

「さぁ、行こう!」

 

 

 

制限時間は一時間。

 

 

 

残りMP50%以下。

 

 

予備の球体は無くなった。

 

 

 

間に合うのだろうか?!

 

 

 

 

 

 

 

心配無用。

 

 

 

 

 

 

使い魔共をバイクで蹴散らしながら進めばいい話。

 

 

「ヒャッハー! 汚物は消毒だー!」

 

 

「怖い、怖いですよ! 如月さん!」

 

 

 

なに、魔女と使い魔は汚物ではないか。

 

 

 

 

 

いつの間にか、危機感よりも爽快感が超越して、私は世紀末になっていた。

 

 

目の前に蝶のような使い魔が現れ、それを埋め尽くすように大量の丸ひげ使い魔が現れる。

 

 

 

 

よろしい、ならば戦争だ。

 

 

 

 

「消し飛べぇ!」

 

 

バイクに付属している魔グレネードランチャーを乱射して、蝶もどきごと瞬殺。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間、爆風の隙間から白い光がはじけた。

 

 

 

「え?」

 

 

結界が解けたのだ。

 

 

 

状況を説明すると、ここは廊下。

 

 

さっきまで、私と黄の魔法少女はバイクで猛スピード突貫をしていた。

 

 

 

すなわち、

 

 

 

 

 

「ぶ、ぶつかるぅぅぅぅ?!」

 

 

 

「キャァァァァァ!?」

 

 

 

思わず私はバイクを手放し、横に飛んだ。

 

 

 

その瞬間、バイクが光だし、元の球体へ戻った。

 

 

 

黄色の魔法少女が、加速した勢いを殺せず、床を転がる。

 

 

「だ、大丈夫?!」

 

 

私が彼女に駆け寄ると、いつの間にか、制服姿になっていた。気絶している。

 

 

ふと、手に持ったソウルジェムが黒い靄を発しているのに気が付いた。

 

 

穢れだ!

 

 

「うそ?!」

 

 

焦って、私は一人一度きりの切り札を使う。

 

 

「イレイス・ブランデット!」

 

 

人に溜まった穢れをある程度消去する魔法。

 

 

普通の人なら、魔女の口付けを消す程度、魔法少女ならグリーフシード一個分の穢れ消去(=魔力の回復)。

 

 

ただし、一人につき一回しか発動できず、魔力も30%程度喰う。

 

 

私のソウルジェムはもう、穢れきりそうだ。残り10%以下といったところか。

 

 

「ふぅ……。」

 

 

「ぁ…………。」

 

 

声は、黄色の魔法少女から聞こえてきた。

 

 

何かを恐れるような恐怖の表情。

 

 

さっきのどこかで、トラウマ(PTSD)が再発したのだろうか。

 

 

……思い浮かぶとしたら、交通事故。壁にぶつかる瞬間だね。

 

 

保管していた、グリーフシードを取り出し、ソウルジェムを浄化する。

 

 

……あ、一回きりの切り札使って除去しなくても、これ使えばよかったんじゃ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しまったぁぁぁぁぁぁ?!

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――視点:高町 なのは

 

 

巴 マミさんっていう人が助けてくれて、変な空間から出てから三十分。

 

 

リンディさんは、気持ちの悪さに気絶しちゃって、お兄ちゃんと美羽さんはまだ眠っている。

 

 

 

そんな時、私は、突然現れた人型の機械のようなモノを見つけました。

 

 

 

それが抱えている人を見て、さらにびっくり。

 

 

 

「クロノ君なの?!」

 

 

所々怪我をした、気絶しているクロノ君が、機械のようなモノに抱えられていたの。

 

 

 

機械さんが私の前にクロノ君を置く。

 

 

ふと、機械さんと目が合ったような気がした。

 

 

……お礼言わなくちゃ!

 

 

「あ、ありがとう……ございます!」

 

 

 

その途端、

 

 

 

 

 

 

バチバチバチ

 

 

 

機械さんがショートしたように電気を漏らしながら、宙に浮かぶ丸いボールになっていって、光が無くなって、ポトリと地面に落ちた。

 

 

 

よくSFとかで見る、故障なの?!

 

 

 

私は、好奇心にかられて、丸いボールに近寄った。

 

 

見た目、ただのボールなの。

 

 

でも、模様がとっても複雑そうなの。

 

 

 

触ってみよう。

 

 

 

私の機械いじり好きが発揮されて、ボールに触れてみる。

 

 

鉄のような冷たさ……だけど多分、鉄じゃないの。鉄なら重いはずなんだけど、ボールを持ってみるととっても軽いの。ドッチボールみたいなの。

 

 

傷の付いている部分から中を覗いてみるの。

 

 

 

? よく見えないの。……透明の宝石?

 

 

 

「うぅ……痛た……。」

 

 

お兄ちゃん?! 起きたの?!

 

 

「お兄ちゃん!」

 

 

私はお兄ちゃんのそばに駆け寄る。

 

 

体が動くか確認した後、ふと、私のほうを向く。

 

 

少し呆けた表情を見せた後、急に私の肩をつかんで、

 

 

「大丈夫か!? なのは!」

 

 

「ふぇぇぇ?!」

 

 

「うるさい……? ここは。」

 

 

 

お兄ちゃんとの一悶着。

 

 

そういえば、お兄ちゃん、眠らされたままで、奇妙な空間とか巴さんの事とか、全く知らないの。

 

 

ううん、それ以前に、昨日のことも、魔法少女っていうモノも、何も知らないの。

 

 

どう説明しよう?! 私がはわはわしていると、

 

 

「起きましたか、高町 恭也さん。」

 

 

怪我だらけの美羽さんが、説明しようとして近づくの。

 

 

でも、それが逆効果だったの。

 

 

 

「な、その怪我……?! 彼女たちはどこだ?! どこにいった?!」

 

 

思い切り立ち上がろうとして、ひざの痛みにうずくまるお兄ちゃん。

 

 

無理しすぎだよ……。

 

 

「恭也さん、あなたはひざが悪いのです。無理をなさらず。」

 

 

「これが、落ち着いてられるのか! 痛っ!」

 

 

「お兄ちゃん、落ち着いてなの! 今は大丈夫なの!」

 

 

そのあと、結構説明に時間がかかって……。

 

 

 

し終わったときには、巴さんが、もう一人の女の子に抱えられて、こっちに戻ってこようとしていたの。

 

 

 

 

ちなみに、この機械は、もう一人の女の子、如月 夢羽ちゃんのモノだったのが分かったんだけれども、私が持って帰っていいかと聞いたら、あっさりOKしてくれたの。

 

 

あと、病院にいたSAO被害者以外の人たち(二人だけだったけれど)とも合流して、とりあえず、お話をすることになったの。

 

 

 

 

 

その内容には、色々と驚かされたけど、

 

 

 

 

 

 

 

この時の私は、既に運命(フェイト)に巻き込まれていたことを知るはずも無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知るよしも無い。

 

 

 

 

 

 

 

SideOut

 

 

 

 

――――――――――――――SideIn 場所:並盛公園 視点:佐々木 文

 

 

ふぅ……。

 

 

 

今日も異常(アブノーマル)な出来事なし。

 

 

嫌になるくらい平和!

 

 

私はベンチに座って、誰もいない公園を眺めはじめた。

 

 

私は、並盛中一年生で、新聞部部長だ。

 

 

新聞部にはもう私一人しかいないのだけれどもね。

 

 

何故かというと、並盛中最凶の風紀委員たちとの衝突があったから。

 

 

ここの風紀委員はおかしい。

 

 

もはや不良たちの溜まり場になっている。

 

 

特に雲雀 恭弥。最強最恐最凶の名を持つ風紀委員長。

 

 

学校のみならず、町の裏の頂点に立つ、彼の行動は、とてもじゃないけど異常すぎた。

 

 

近年、アーデルハイトという人がたった一人で、風紀委員の名を使って悪事を働く不良どもを粛清してくれてはいるものの、それだって武力行使で、到底正しい方法とは思えない。

 

 

そう思った私は、この現状を新聞にすることを提案。

 

 

しかし、風紀委員の逆鱗に触れることを恐れた皆が退部。

 

 

私は、それでも現在の並盛町の状況をリサーチしている。

 

 

 

今は、ちょっとひと段落着いて、休憩しているところだ。

 

 

 

「……平和……。」

 

 

そう思わずつぶやいてから、私は首を横に振った。

 

 

こうしている間にも、不条理に苦しんでいる人はたくさんいるんだ!

 

 

そんな人たちを放っておいて、何が正義の記者だ!

 

 

あのパパラッチ(父親)とは同類にはなりたくない!

 

 

そう思った瞬間だった。

 

 

視界が突如、暗転した。

 

 

 

 

 

 

というのは、言い過ぎかな。

 

 

 

正直に言えば、目に映るものが激変した。

 

 

 

「なに……これ?」

 

 

血の滴る紅のばら。

 

 

名状しがたい、生き物たち。

 

 

吐き気を催すほどのグロデスクな景色。

 

 

そこに立つ、二人のコスプレみたいな少女。

 

 

「え?」

 

 

腰が抜けて動けない私は、視力をフルに使い、二人の少女を見た。

 

 

一人は、自由自在に鞭を操りながら、名状しがたい生物を倒す、茶髪の少女。

 

 

もう一人は、真っ黒な衣装に身を包み、両手の爪で生物を切り裂く少女。

 

 

私と同じ、中学生くらいの少女立ちが、生物と戦っていた。

 

 

しばらくして、一段落したのか、茶髪の少女が座り込む。

 

 

黒い少女は、ニコリと笑って彼女の背後に回り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅い血しぶきが舞った。

 

 

 

 

 

「ひっ!?」

 

 

 

 

ナニガ、ナニガオキテイルノ?

 

 

 

「ん? 一般人……始末しようか。」

 

 

 

 

黒い少女が、紅に染まった爪を持って、私に近づいてくる。

 

 

 

コワイコワイコワイコワイコワイ

 

 

 

「さよなら。」

 

 

 

 

 

 

爪が振り下ろされ……

 

 

 

 

 

 

ヴァイオレットの炎をまとった、鋼鉄のトンファーがそれを防いだ。

 

 

 

 

 

 

驚いたような顔をして、少女は問う。

 

 

 

 

「邪魔するの?」

 

 

 

 

 

トンファーを両手に持った彼は言い放つ。

 

 

 

 

聞き覚えのありまくりな声で。

 

 

 

 

 

「並中の生徒への攻撃行為は、並中への敵対行為とみなす。さらに君はこの町で一人、殺した。」

 

 

 

 

 

 

……驚きを隠せず、私は叫んだ。

 

 

 

 

「ひばり……きょうやっ?!」

 

 

 

「よって、君を並盛町に仇をなす者とみなし……僕が咬み殺す。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

交わるはずの無かったセカイ。

 

 

 

 

それらが交わる時

 

 

 

物語は巨大化する。




次回、6日目 AM12:30 Side:キリカ&文
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