最高速度でぶち抜いたれッ!!!   作:とうしゃじゅほう

4 / 4
スティルも書きたい


圧倒的差を見せつけ

「こちら、お返しいたしますわ」

昼休み、ジェンティルドンナから差し出された本、目を丸くして受け取る。

 

「は?もう読み終わったんかいな...」

これを貸したのは3日前、しかも読みにくいトレーナー向けの専門書である。

実はこいつ投射呪法使ってるんちゃうの?

 

「難しく書いている割に、内容は薄かったわ。海外の最新理論を取り入れるのには役立ったけれどね」

「で、出典元の本は?貴方の事だからいくつか取り寄せているでしょ?」

 

「そこの本棚に入っとる、訳書、原書。どっちも揃っとる、好きなもん取ってけや」

 

「あら素敵。原書、お借りしますわ」

 

 

 

 

カフェテリアにて俺は先輩トレーナーと話している。

 

「いや〜...最近は勉強するようになったね。もうトレーナーやってきて長年経つけど、担当の子が今までとは違う適正でさ。その距離をやったことがないから勉強してるんだ」

 

「俺もっすよ、アイツに合わせたメニュー作んのは気が遠くなりますわ」

そんな話をしていると

 

 

「ごきげんよう、お時間宜しいかしら?」

 

「あ?ジェンティルドンナやないか、どしたんや」

手にはこの前貸した本を持っている、十中八九この本についてだろう。

 

「この本に貴方が付けたマーカーの部分。今の私の課題を克服するのにかなり有効な理論だと思わないかしら?」

「けれど、貴方は採用していない。勿論説明いただけますわね?」

 

「はぁ、この部分はこの前話した論文のとこや、つまりーーーーー

 

 

 

「い、いやいや...頭が切れるとも聞いたけどあそこまで?それに合わせれる禪院トレーナーも凄いよ...」

 

「俺も負けないように必死になってますわ、ホンマに面倒くさい」

 

トレーナーを凌ぐほど理知的であるジェンティルドンナ、彼女との日々は概ね順調、と言った所だったのだが

ちょいと問題が発生した。

 

「はぁ...人の心とかないんか?」

 

「貴方、スマホは?」

 

「ないわ、生憎トレーナー室」

倉庫に閉じ込められる事態になった。

 

「取り敢えず待とうや、どうせ19時頃には開くはずやろ」

 

「1時間半...ね、懸命な判断ですけれど

 

 

そんなに待ってられませんわ。

 

 

 

ドゴォン!!!!!!!!

地が揺れる、とんでもない勢いで閉まっていたはずの扉が開かれた。

 

「????????」

 

「ふ...トレーニング終わりにはすぐにシャワーを浴びたいのよね」

実は鍵かかってなかった?おかしいやろ...オイオイオイ。

 

きれーに割れた鍵を見る、壊した事に関しては後で説明するとして。

 

「圧倒的パワー...俺は君が怖くなってきたわ」

 

「...ひとつ、教えましょう」

「手札の数が多ければ多いほど有利。しかし、時に理論や常識をも覆す、最強」

「それが『力』如何なる手札にも勝てる最強のジョーカー」

 

「joker...」

俺にはない、速さはあっても、ジェンティルドンナ並のパワーなど。

 

ふと彼女の足元に置かれた鉄球に視線を向け、持ち上げる。

 

「おっも...!」

自分でもギリギリ持ち上がるかどうかくらいや、それを軽々しく上げられる力が、彼女にはある。

 

「俺もパワー付けたるわ、担当の隣に立ってこそ、トレーナーやろ」

 

「...ほほほ、殊勝な心がけですわね」

「いっその事、私が鍛えて差し上げますわ」

...え?

 

 

 

 

「ぐぬぬぬ...!!!!!」

只今ジム室、シバかれとる。

 

「ウォーミングアップくらい軽くこなしてこそ私のトレーナーですわ」

 

「ぐぎぎぎぎ...!!!」

きっついわ、自分でもイカれたメニュー組んどる...!

 

「ペースが落ちてますわ、もっと速く」

 

「最高速度でぶち抜いたる!!!!」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ラーのよく死ぬ竜!inトリコ (作者:ラーメンをよく知る竜)(原作:トリコ)

トリコの世界にラーの翼神竜(中身人間)がいたら。▼頑張れ!なんでラーの翼神竜なのかとか、転生チートとか、なんで転生したのかとか、いろいろと分からないことだらけだけど負けるな!(根性論) ▼ちょいちょい有名人が訪問しては食おうとしてくるけど挫けるな!▼……それはそうとラーの翼神竜って旨いのかな?▼※コメントは返せるやつしか返せません。なるべく返す努力はするけど…


総合評価:1003/評価:7.56/連載:8話/更新日時:2026年06月24日(水) 14:32 小説情報

【完結】ハルウララ ~有馬突破のキセキ~(作者:そとみち)(原作:ウマ娘プリティーダービー)

2021年3月28日に、URAでハルウララに有馬記念の勝利をプレゼントすることが出来ました。▼↓証拠ツイート▼https://twitter.com/forgedoto/status/1376147125256417282▼当時作成した二次創作の、pixivに投稿していたものをハーメルンにも投稿したものになります。▼↓pixiv▼https://www.pi…


総合評価:9134/評価:8.98/完結:5話/更新日時:2022年04月16日(土) 14:34 小説情報

地方トレセンを舐めるなよ!(作者:鼻毛王)(原作:ウマ娘プリティーダービー)

▼才能に溢れすぎた、一人のウマ娘。▼地方トレセンの一つ、笠松トレセンの再興に助力し、中央一強体制を崩しにかかる。▼『中央のウマ娘の方が強い』▼そんな常識を叩き壊すお話。▼*シンデレラグレイに触発されて執筆した作品です。▼


総合評価:3189/評価:8.39/連載:48話/更新日時:2026年04月16日(木) 18:00 小説情報

皇帝(一般TS転生者)(作者:ルドルフ応援隊下っ端)(原作:ウマ娘プリティーダービー)

生まれ変わったらウマ娘だった。▼スローライフいけるな、なんて思っていたらシンボリルドルフだった。ノシ。


総合評価:663/評価:7.44/連載:7話/更新日時:2026年06月27日(土) 20:07 小説情報

ステイゴールドになったけど(作者:灯火011)(原作:ウマ娘プリティーダービー)

気づいたらステイゴールド。▼っても、既にいろんなステゴの記憶がある彼女。その中に一人、おっさんが混じってもまぁそれはステゴ。▼19話からは蛇足編です。おっさんステゴの旅路をご覧になりたい方は、是非。


総合評価:2087/評価:8.57/完結:48話/更新日時:2026年06月29日(月) 21:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>