七崩賢『強欲の魔女』エキドナ(偽物)   作:魔女の茶会のお茶汲み係

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エキドナの口調めっちゃ難しいんだけど、書いていけるかなこれ…


魔女との邂逅

 

 

 

 勇者ヒンメルの

 死まで57年

 中央諸国

 グレーゼ森林にて

 

 

 

 

 

「はぁ、はあ……やっと終わった」

「もう、一歩も動けません」

「……間一髪だったな」

 

 魔王軍きっての大魔族"腐敗の賢老"クヴァールとの戦いを終えた勇者一行は、力を出し尽くしてその場に倒れ込んでいた。

 

「この先にはまだ七崩賢が控えていると思うと、道のりはまだまだ遠いな」

 

 たった今成し遂げた偉業も魔王討伐という目標に比べると小さな一歩に過ぎない。

 改めて自分たちが成そうとしていることの難しさを再認識させられる。

 

 それでも今だけは各々が互いを労い生き残ったことへの勝利の余韻に浸っていた。

 

 やがて歩ける程度にまで回復したため帰路に着こうとしたその時──やつは私たちの前に現れた。

 

「おやおや、まさか君ほどの魔族が遅れをとるなんて……これは長らく停滞していた歴史が動く、そんな予感がするよ」

 

 静寂の中──鈴の音のように澄んでいて柔らかい声が聞こえた。

 何事かと目を向けた先から、一人の女が歩み出る。

 

 まず目を引いたのは、月光を受けてほのかに輝く長い髪だった。

 絹糸のように滑らかで艶のある白髪は腰のあたりまで流れ、歩くたび静かに揺れる。

 そしてよく目を凝らすと、ほんの僅かに小さな角が顔を覗かせている。

 

「……魔族」

 

 仲間の誰かがポツリと呟いたと同時に、彼女の顔が夜空の下に晒される。

 

 透き通るような白い肌。

 まるで陶器のように繊細で完璧に整い、ほんの僅かに青白い月明かりを反射している。

 

 長いまつ毛に縁取られた瞳は深い知性を宿していて、静かな湖の底のような落ち着いた輝きを放っていた。

 その視線はまるでこちらを観察するように鋭いのに、どこか引き込まれる不思議な力がある。

 

 鼻筋はすらりと通り、横顔の線は驚くほど整っている。

 そして小さく形の良い唇は、僅かに柔らかな弧を描いていた。

 

 星々の光が鮮明に映し出した彼女の顔は、まるで御伽話に登場する女神様みたいに美しかった。

 

「君たちだろう? クヴァールに勝利し彼を封印したのは、素晴らしい、まさに偉業と呼ぶに相応しい働きだ。ぜひボクにも君たちの話を聞かせてほしいな」

 

 コツ、コツ、と小さくも確かな音を響かせながら、こちらに近づいてくる。

 

 彼女が一歩、また一歩進むたびに、しなやかな体のラインが優雅に揺れる。

 背筋はまっすぐと伸び、肩から腰へ流れる曲線はスラリとして無駄がなく、美しく整えられた彫刻のようだった。

 

 疲労困憊だったというのは言い訳に過ぎない、目の前の女は魔族だ。

 何か仕掛けてくる前に動かなければ、そう頭では理解していた。

 

 でも、私たちは誰一人として目が離せない、まるで魅了されたみたいに体が硬直して素直に言うことを聞かない。

 

 逃げなければ

 

 そう思った瞬間には、もう遅い

 

 彼女は微笑んでいた

 

 まるで全てを見透かしたかのように

 

「君は本当に興味深いな」

 

 魔族の顔が目と鼻の先まで迫る。

 あと数センチで互いの唇がぶつかるほどに近い距離。

 

 咄嗟にフリーレンが魔法を放とうとした直前──風がふっと吹いた

 

 彼女の髪はふわりと舞い上がり、月光を反射してきらめく。

 長いまつ毛がゆっくり瞬き、互いの視線が交差する。

 

 その一瞬だけで、周囲の空気は反転した。

 

『『ッッ!?』』

 

 彼女の体から勢いよく立ち上ったのは、思わず跪いてしまうほどの凄まじい魔力の濁流。

 

 肺が押し潰されるような圧迫感に心臓は鼓動を早め、呼吸が徐々に苦しくなっていく。

 

「おや、驚かせてしまったかな?人と話すのは随分と久しぶりだから、つい気が逸ってしまったよ」

 

 しかし当の本人は特に気にした様子もなく、初めて会うにしてはかなり親しげな様子で話しかけてくる。

 

「ありえない、この魔力量は大魔族……いや、それすらも凌駕している」

 

 だが、今のフリーレンにそんな些細なことを気にしている暇はなかった。

 

 さっきまでと比べ、爆発的に増大した魔力量。

 せいぜい自分の全開時の2割程度だった魔力量も今では大魔族、いやそれ以上の量へと変貌している。

 

 そこでふと、とある可能性が彼女の頭をよぎる。

 それは己が同じことを常日頃から行なっていたからこそ、この場にいる誰よりも早く理解することができた。

 

「魔力の、制限……」

 

「御名答、その反応からしてやはり君もそうだったか。目を凝らさなければ見えないほどの微細な揺れ、ボクか魔王でなければ見逃していただろうさ」

 

 魔力の制限とは魔族の生態を根底から覆すあり得ない事態だ。

 

 奴らは本来、プライドが高くその優劣は魔力の多さでつけられる。

 魔力量の多い者ほどその地位は高く、魔王が事実上魔族の頂点に君臨しているのも魔力量が一番多いからだ。

 

 彼らにとって魔力量はそのまま力に直結する。

 そんな絶対的な実力主義の魔族が己の力を偽るなど、無駄としか言いようがない。

 

「お前は、一体……」

 

「そういえば自己紹介がまだだったね。では改めて、ボクはエキドナ──強欲の魔女。七崩賢の一角にして知識への飽くなき渇望その体現者だ」

 

『『七崩賢!?』』

 

 待て、こいつは今なんて言った? 七崩賢だって? だったらなおさらあり得ない……あり得ていいはずがない。

 

 七崩賢、それは魔王直属の部下にして他の魔族とは一線を画す力を持った正真正銘の化け物たち。

 

 ただでさえ想像を絶する力を持つ魔族の魔法、彼ら七崩賢はそれすらも凌駕する。

 

 数多の英傑の首を刎ね支配下に置く魔法

 

 万物全てを黄金に変える最強の呪い

 

 その他にも脱出不可能な結界、理想の夢を見せ永遠の眠りへと誘う幻惑。

 

 魔法の凶悪性もさることながら、これらを扱う七崩賢もまた魔法使いとして規格外の力を誇る。

 

 そしてその中でも人類の魔法も含め今までに存在した全ての魔法を扱うとされる生ける魔導書──強欲の魔女エキドナ。

 

 過去の文献にも度々その名が登場し、人類に最も認知されていると言っても過言ではない大魔族。

 

 それは彼女が魔族でありながら多くの人間と関わりを持ち、求められてきた存在であるからだ。

 

 実際に歴史上の人物でエキドナと深く関わっていた者は多数存在する。

 かつて神話の時代に栄えた統一王朝の王でさえ彼女から様々な知識を授かり、最後には国の崩壊という形でその生涯に幕を閉じた。

 

 その他にも彼女と契約をした人間は己の欲望を対価に知恵を授かり、例外なく悲惨な最期を迎えている。

 

 それでも彼女の持つ膨大な知識を求める人間は今なお後を絶たない、一国の王や時の権力者までもが彼女の知識を追い求めている。

 

 待っているのは破滅だけだというのに……

 

「お前の目的は何だ?」

 

「おっとそう睨まないでくれ、別にボクは君たちに危害を加えるつもりはない。むしろボクは君の存在を好ましく思っている。そして君自身も少なからず私に興味を抱いている」

 

 ──違うかい? 

 

 どこまでも暗く、吸い込まれるように深く、それでいて好奇心に満ちた瞳がじっとこちらを覗いてくる。

 その観察するような視線に心の内を全て見透かされいる気がして気味が悪い。

 

「そう、私はてっきりクヴァールの仇でも打つのかと思っていたけど」

 

 その言葉を聞いたエキドナは、心底愉快に笑い出した。

 

「……くくっ、はははは……! これまた随分と興味深いことを言うじゃないか。

「仇討ち」──いいね、その衝動的で、非合理で、再現性の低い現象。実に人間らしくて、観察対象としては最高に魅力的だ」

 

 まるでそれが当然と言わんばかりに感情を理屈で並べていく彼女の姿は、どうしようもなく魔族だった。

 

 やがてひとしきり笑い感情の起伏がおさまった頃、それにと彼女の言葉は続いていく、話はまだ終わっていないみたいだ。

 

「ボクはね、そんなくだらないことで人を殺すことよりも──理解することに価値を見出す。

 未知を既知に変える瞬間、無知が知へと昇華するその一瞬こそが、何よりも甘美なんだよ」

 

 最初に比べて弾んだ声で恍惚とした表情を浮かべ、自らの価値観を語るエキドナはさながら舞台役者のよう。

 

「そう言って今まで何人殺してきたんだ」

 

「まるでボクが人殺しをした前提のような言い方だ」

 

「違うとでも?」

 

「……君は本当に面白い。普通の人間なら、ボクの前ではもっと慎重になるものだよ。

 恐れたり、躊躇ったり、あるいは──生き延びようと足掻いたりね」

 

 ぞわりと冷たいものが背筋をなぞる。

 全員が予感を感じ取ったのは、ほぼ同時だった。

 

 それはある種の生存本能、戦場の中で磨き上げられた第六感とも呼ばれるもの。

 強者故に理解できた避けようのない絶望、それを感じ取った彼らの判断は早かった。

 

「ッまずい! 全員この場から今すぐ離れて!」

 

 必死の叫び、それでも間に合わない。

 迫る何かから逃げようとした瞬間──空が、割れた。

 

「……やられた」

 

 この場にいる全員が足を止め呆然と空を見上げている。

 いや正確には空一面を覆い尽くすほどの巨大な隕石だ。

 

星を堕とす魔法(アルシャリオ)、これは君たちへの期待であると同時にボクからの試練だ。この魔法は威力も速さも本来の半分以下に抑えてある。今から全力で走ればギリギリ逃げ切れる規模だ」

 

「その魔法使い、フリーレンを見捨てればの話だけどね」

 

 ──君もう動けないだろう? 

 

 指先までの感覚が鈍い、そう言われて初めて体が思い通り動かないことに気がついた。

 

 初めて経験する魔力切れに大魔族との死闘、私の体は私が思う以上に限界を迎えていたみたいだ。

 

「フリーレン!」

 

 フリーレンはまるで糸の切れた人形のようにその場に倒れ込む。

 意識は失っていないが、その体はピクリとも動く気配がない。

 

 この状態では到底戦力になり得ない。

 その事実を一番理解しているフリーレンは、悔しさからか歯にグッと力がこもる。

 

「何故こんなまどろっこしい真似をする?君の力があれば初めから僕たちのことをどうとでもできただろう」

 

「言ったはずだこれは試練だと、君たちはただ私に価値を示せばいい。でもそうだね、少しだけ攻略のヒントをあげよう」

 

 一見まともに話せているように見えても彼女が何を考えているかはまるでわからない。

 でもこれだけははっきりとしている──その言葉は理解できても絶対に共感はできないだろう。

 

「私は人を試すとき最も重要視していることがある。それは──その人間の本質だ。人間は思っているより簡単に嘘をつく生き物だ。他人にも自分自身にもね、だから私は選択肢を与える」

 

 理想と現実が食い違う状況。

 欲望と倫理が衝突する瞬間。

 守りたいもの同士が同時に脅かされる局面を……

 

「そういう"どちらも選びたくない状況"を用意するんだ。そこで何を選ぶのか、あるいは選べずに壊れるのか、はたまた犠牲を是として進むのか。それが」

 

 ……その人間の真実となる。

 

「ふふ、別に意地悪でやっているわけじゃないさ。むしろボクは誠実と言ってもいい。表面だけの言葉や綺麗事じゃなくて、その人間の本質を正確に理解したいだけだからね」

 

「さて、終幕といこうか勇者ヒンメル。君の選択が生み出した結末、引き起こされた変化はこの私が責任を持って見届けよう」

 

 それが価値あるものとして記録されるかはまた別の話だけどね。

 

 言葉にせずとも、そう語りかけてくる。

 魔女はどこまでも無邪気に笑って見せた。

 

「さあ君たちの答えを聞かせておくれ」

 

 それを聞いた彼らの瞳は静かに先を見据えている。

 そこにあるのは恐れでも躊躇いでもない。

 ヒンメルたちの答えは既に決まっていた。

 

「初めから僕たちに彼女を見捨てる選択肢は存在しない」

 

 エキドナは興味深そうに目を細める。

 

「……ではどうする、まさか仲間共々ここで心中でもする気かい?」

 

 彼の言葉には頑固たる決意が滲み出ていた。

 

「──叩き落とす」

 

 沈黙。

 

 次の瞬間、エキドナは笑った。

 

 それはただの笑みではなかった。

 未知を前にした者だけが浮かべる純粋で無垢で、大きな期待と好奇心に満ちた表情。

 

「アイゼン、フリーレンを連れてできるだけ遠くに離れてくれ。これは君にしか頼めない」

 

 フリーレンは必死に呼び止めようとするが体は動かない、声を出そうにも掠れてうまく話せなかった。

 その様子を見ても勇者は止まらない、それが最善だと理解していたから。

 

 彼の覚悟を感じ取ったアイゼンは、戦士として、仲間として、ただ一言思いを託す。

 

「俺はただ仲間の思いに答えるだけだ。だが、これだけは言わせてくれ」

 

「必ず生きて帰ってこい」

 

 その言葉は彼の不器用ながらも心からの激励と確かな信頼の表れだった。

 

「すまないがハイターは僕と一緒に残ってもらう。いつもみたいにありったけのバフをかけてくれ」

 

 それは万が一失敗すれば、共に死んでくれと言っているようなものだ。

 ヒンメルはどこか申し訳なさそうな顔をしていた。

 

 リーダーとしての責任からか、死地へと付き合わせててしまった罪悪感からか、その真意は本人にしかわからない。

 

 そんな思いを僅かでも感じ取ったのか、幼馴染として長年苦楽を共にした男は鼻で笑い返した。

 

「心配しなくても、あなたは一度やると決めたことは絶対にやり遂げる。だから安心して帰りを待っていますよ」

 

「…何故、そう思うんだい?」

 

 それは勘でも期待でもない、ただ心の底から確信していた。

 彼なら必ずやり遂げると思える絶対的な信頼。

 

「私の知るヒンメルという人間はそういう男です」

 

 それは思わず拍子抜けしてしまうような何の根拠もない言葉だった。

 だけれど、そんな言葉がヒンメルの心を最大限に奮い立たせる。

 

「そうか…そうだったな」

 

 もうそこに恐怖や緊張はかけらもない。

 

「今までも…そして、これからも」

 

 あとは生きて帰る、その約束を果たすだけだ。

 気がつくと、いつの間にか肩の力はぬけていた。

 

「ハイター、アイゼン、フリーレン…僕を信じていてくれ」

 

 それだけだった。

 

 だが、その一言で充分だった。

 

 アイゼンは全速力でその場を離れ、暗い森の中を駆けていく。

 ハイターはありったけのバフを勇者に掛ける。

 急激な魔力消費に思わず倒れそうになっても最後まで魔力を込め続ける。

 

 ヒンメルは一人、前へ飛び出す。

 

 迫り来る隕石、空が半分隠れるほどの巨大。

 それに対してあまりに小さな人の影。

 

 ──それでも真っ直ぐ突き進んでいく

 

「ヒンメル!!」

 

 ハイターの叫び。

 

 隕石はもう眼前に迫っている。

 ヒンメルは振り返らない。

 ただ、前を見据える。

 

「──来いっ!!」

 

 そして、剣を振り上げた。

 その瞬間、閃光が世界を白く染め上げる。

 轟音も熱も全てが遠のいていく。

 

「はあああああああっ!!」

 

 衝突、そして──爆せる、隕石が砕けた。

 無数の破片となって、空中で弾け、燃え尽きていく。

 

 だが、完全には消えていなかった。

 一際大きな塊が、重力に身を任せそのまま真っ直ぐと落ちてくる。

 

 ヒンメルは剣を地面に突き立て、立っているのがやっとだった。

 

 体は既に限界を迎えている。

 でも、その目はまだ死んでいない。

 

「まだだ!」

 

 剣を強く握りしめ、足腰をグッと踏み込む。

 体中の全てに意識を集中させ己の全力を一滴残さず絞り出す。

 

 まさに全てを賭けた全霊の一撃、いざ再び相対すべく一歩踏み出そうとしたその瞬間ーー彼は剣を手放した。

 

 淡く銀色に輝く、どこか見知った髪色がヒンメルの前に立ち止まる。

 

 その時の彼は、心から安堵した表情を浮かべていた。

 

破滅の雷を放つ魔法(ジュドラジルム)

 

 やがて、辺りに響く衝撃音。

 空を覆っていた巨大が今、完全に消え去る。

 その中心にフリーレンたちは立っていた。

 

「……まったく」

 

 彼女は息を切らしながら笑う。

 

「一人でカッコつけないでよ」

 

 つられてヒンメルも小さく笑った。

 

「君の前ではカッコつけたかったんだけどなぁ」

 

 慌てて他の仲間たちも駆けつける。

 その顔は皆、疲労に満ちていたが──確かに笑っていた。

 

 空はもう本来の静けさを取り戻していた。

 さっきまでの光景が嘘のように、星々が瞬いている。

 

 彼らは生き残った。

 魔女の想定を覆し、誰一人欠けることなく。

 

 ──それは、諦めなかったからこそ掴み取った素晴らしい結末、その光景を空から観察している魔族が一人。

 

 胸の奥で膨れ上がる可能性への高揚と、答えを知りたいという抗えない衝動。

 その全てが混ざり合い、口元にそっと形を与えていた。

 

「素晴らしい、期待以上だよ。まさかあの局面を力技で打開するなんて、やはり人間の持つ可能性というのは計り知れないな」

 

 その姿はまるで新しい物語の幕開けを誰よりも楽しみにしている観客のように。

 実際、この世界のことを()()だと唯一認識している彼女の笑みは、静かでありながら雄弁だった。

 

(あっぶなぁ!フリーレンにこっそり回復魔法かけてなかったらどうなってたことか、初めての会合シーンでノリに乗っちゃって魔法の加減ミスっちまった。でもまああんなにも美しいエキドナのご尊顔とナイスバディも見れたんだから別に許してくれるよね?むしろ普通ならお金取るレベルなんだから逆に感謝してほしいな、なんて…)

 

 見てくれと笑みだけは…

 

 これは、勇者が魔王を討伐する英雄譚でも、魔法使いが人を知るための旅路でもない。

 

 これは、たまたまエキドナの容姿と能力を持ってフリーレン世界に転生してしまった前世エキドナ推しの転生者が、エキドナロールプレイで世界の未知と叡智を探究する物語である。

 

「ーー(エキドナへの)愛は何故、増えるのだろうか」

 

 なんちって

 

 まだ原作という舞台の幕は上がらない。




エキドナや他キャラの口調がおかしいと思ったらどんどん教えてください、修正します。
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