超かぐや姫が面白すぎたので書きました。パッションで書いてます。
見てない人は、この作品を読む前に、超かぐや姫!を見よう。今なら映画館で最高の作画と音声で楽しめます!
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ある年、仲睦まじい一家に、新たな命が産まれました。
その一家は愛情深く、先に産まれた兄と差もなく、平等に、膨大な愛を注いで、産まれたばかりの少年を育て上げました。
すくすくと成長した少年は、大きな大きな祖父と父の背を追い、勉強もスポーツも常に1番であるようメチャ頑張りました。
高校生になると大体なんでも出来る少年に成長しましたが──友達だけは、ずっと作れずじまいでした。
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この世生を受けて16年。
俺には、爺様や父さんに追いつくため努力してきた自負がある。
勉強も運動も、見た目さえも常に1番であることができると思っていた。
そんな俺の傲慢は、芯が冷える屈辱と……それすら置き去りにする胸の高鳴りによって打ち砕かれた。
「この俺がっ……2位だと……!?」
中学に入ってから今まで。俺は学年1位以外をとったことはない。
中学であれば2位と常に5点以上の差を付けて、首位の玉座に座り続けてきた。
そんな俺が……2位?
ほぼ満点に近い点数を出した俺以上の点数で、1位の座を奪い取った
それは、そんなことが……!
「何としても!この1位──酒寄彩葉と友達になるぞ!」
ようやく!俺と対等以上に競い合える者が目の前に現れたと言うことでは無いか!
何としても友人にっ……いや!親友になるぞぉ!
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2年に上がってから、変なやつに付きまとわれている。
「貴様が酒寄彩葉で相違ないか?」
「え、そうです、ケド……」
学年も上がり、新しいクラスで心機一転……することもない。
寧ろ、勉強とバイトで忙しくても6時間は睡眠時間が取れた春休みが終わり、また学校が始まるのかと既に憂鬱……さらば、私の睡眠時間。
そんな事をぼんやりと考えていたら、新学期最初のホームルーム終わりに声をかけられた。
顔を上げれば、超美人な顔面がお出しされ、思わず目を細めてしまった。
ツリ目に見えるのに、実際はぱっちり二重。
金色を
この至近距離で見ても、肌はやけに綺麗で、彫刻のようにも感じる。
左右対称過ぎると気持ち悪いと聞くけど、実際に見ると気持ち悪いよりも綺麗が勝つバランスのパーツ配置。
中性的かと聞かれると首を傾げるけど、女装しても映えそうな綺麗な顔面。
ブロマイドとか写真集とかあったら速攻売り切れるんだろうなと思わされる超美人。
校則に引っかからない程度に伸ばされセットされた黒髪が美人な顔面を余計引き立たせて、見る人を魅了させる。
学校全体で見ても1番有名な彼の名前は、友人の少ない私でも流石に知ってる。
「えっと、
「あぁ。そして、敬語、敬称は不要だ。同級生である上に、今はクラスメイト。我々は対等と言える」
「は、はぁ……」
……この人、変なヤツだっ!
いや、また全然話してないからそういう風に決めつけるのも失礼かもだけど……変だ!!
話し方とか日常で使うには無駄に豊かな表情とか……凄いズレてる!!!
「そ、それで源……さん?は私になんの用なんで……なの?」
「ふふふっ、よくぞ聞いてくれた酒寄彩葉ァ!」
あ、私はフルネーム呼びなんだ
「貴様に、勝負を申し込む!!」
「は?」
「次の小テスト、この俺と点数で勝負だ!」
「は??」
「前回は不覚をとったが、今回は俺が勝たせてもらうからなァ!覚悟しておくといい!」
「は???」
はぁ????
***
──改めて思い返しても全く全然わけがわからない。
「酒寄彩葉ァ!今日の古文のテストで勝負だぁ!」
「あ〜はいはい、わかった分かった」
「酒寄彩葉、貴様もしかしなくても俺の扱いが適当すぎないか?」
「マサカ、ソンナワケ」
「ふむ、そうか?貴様がそう言うならそうなんだろう。では、次こそ勝ち越させてもらうぞ!」
「素直か……って、もう席戻ってるし……」
自信満々で自由奔放、傍若無人。でも、どこか憎めない素直さと、全部許してしまう顔面。
「またやってたの〜?」
「源くんも飽きないよねぇ」
「別に何か賭けてる訳でもないし、迷惑かけられてる訳じゃないからいいけど……なんで私にそんな突っかかってくるんだろ?」
「ん〜、彩葉と友達になりたいとか?」
「それか、彩葉に一目惚れしちゃったとか〜?」
「源が?無い無い。あの顔面があれば友達も恋人も選り取りみどりでしょ。私みたいな普通の女選ぶわけないじゃん。それに、仮に一目惚れだとしても、その相手に勝負をふっかけ続けるのは関係構築下手すぎない?」
「と、言いつつも、彩葉も満更じゃなかったり〜?」
「確かに。……君付けしてたのに、いつの間にか苗字呼び捨てだしね」
「え〜?だって、毎日どころか、毎休み時間にアレコレ声掛けてくるんだよ?流石に慣れて、多少雑にもなるよ」
「芦花さん、これはもしや〜?」
「そうですねぇマミさん。これは間違いなく……」
「「
「
2人とわちゃわちゃ話している間にホームルームの時間になり、また忙しい一日が始まった。
窓が閉められる直前に吹いた風が私の髪を撫でる。春先の冷えた空気には微かな暖かさが入り始めて心地いい。
気の抜けないテストのある一日でも、なぜだか最近は少し楽しみになってきた。
悪いね源、今回も満点取って勝ち越させてもらうよ。
ハイスペ男を書こうとしたらよく分からない口調の男になりましたが、源光くんが止まらないのでこのまま行きます。