実力の限界が数値で明確に記載されていると思われている遊戯王世界の話   作:SOD

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ポケモンチャンピオンズは良いぞ!!!!(やってたら書き始めるの遅れた)

久し振りにメガリザードンYと一緒に戦えるし、環境のパワーがナーフされててまたしてもトップに返り咲いたガブリアスがいるし、相対的に硬くなったミミッキュもいる。ワイは幸せです。


でも死ぬ程眠いです……明日も仕事です(泣)




超魔導竜騎士ードラグーン・オブ・レッドアイズ

 

 

 「「デュエル!!!!」」

 

 

 

 

 山安堂矛雲 LP8000

 

 黒杖遊臥 LP8000

 

 

 「ガキだからって手加減してもらえるなんて思うなよ?

 

 手札を一枚捨てて手札から『使神官-アスカトル』の効果発動。

 このカード手札から特殊召喚して、その後デッキからチューナーモンスター『赤蟻アスカトル』を特殊召喚する!」

 

 

 使神官-アスカトル DEF1500

 赤蟻アスカトルDEF1300

 

 「手札から特殊召喚出来る上に、デッキからチューナーモンスターを特殊召喚するだと!?」

 

 「そ、そんな強いカードがあるんなんて……」

 

 遊臥と最愛の表情を満足気に見下しながら、起綿はニヤニヤと笑う。

 

 「ゲヘッヘッヘッヘ!! 今更後悔しても遅えんだよ。たっぷり遊んでやるからなクソガキ!!

 

 オレは、使神官-アスカトルに、赤蟻アスカトルをチューニング!」 

 

 使神官-アスカトル☆5+赤蟻アスカトル★3=☆8

 

 「シンクロ召喚! レベル8『太陽龍インティ』!!」

 

 太陽龍インティ ATK3000

 

 「1ターン目からシンクロ召喚……攻撃力3000だなんて」

 

 最愛の顔が強張っていく。いくら『名家』の【天帝(あまつみかど)】家の令嬢と言えどもこの頃はまだ5歳。幼稚園児の対戦環境など、レベル4モンスターに装備魔法を付けて攻撃して攻撃反応の罠に掛かって半泣きになるのが関の山だ。それだって、市販で手に入れようとすると高くて買えないので、パックで当てるのが普通。持っていると驚かれるレアカードの立ち位置なのだ。

 

 (お願い神様……あの子に強いカードを引かせてあげてください!)

 

 「まあ、ガキ相手に本気もねえな。これでターンエンドにしといてやるよ。

 

 さあ、死ぬ気であがいて見せろやガキィ!!!!」

 

 大声で威嚇する起綿に、全身を震わせて怯える最愛。

 自分のボディーガードも、先生も勝てなかった相手に、泣かないようにするだけで精一杯だった。

 それでも泣くわけにはいかない。だって、自分よりも今あの男と戦っている男の子の方が怖いに決まっている。自分が泣けば、助けに来てくれた子も怖がってしまう。そう思って必死に耐えた。耐えていた……だが。

 

 「攻撃力3000程度のモンスターを壁で出しただけで、随分とご機嫌だな。偶然良いカードを引けたことがそんなに嬉しかったのか? 嫌だねえ、そんなちっぽけな大人……こうはなりたくねえなぁ」

 

 「……なんだぁ、このガキはァ?」

 

 まるで、全然、怯えている様子がない。全く怖がっている様子が無いのだ。この少年は。

 

 「どうして……? こわくない、の?」

 

 最愛にはそれが不思議で仕方がない。自分たちより大きい身体に、元プロの2桁台デュエリスト。たった5歳の子供が、何故これに全く怯まないのか?

 

 「それじゃあ、まずはそのデカい龍を倒させてもらうよオッサン。そこの女の子が酷く怯えてる。おしっこでも漏らされたらかなわないんでね」

 

 「出来るもんならやってみろやガキィ!!」

 

 「ならご期待にお応えしまして。

 

 俺のターン、ドロ―。

 

 手札から魔法カード『古のルール』を発動。

 このカードは、手札からレベル5以上の通常モンスター一体を特殊召喚出来る」

 

 「通常モンスターねえ? おいガキ。一つ良いことを教えてやる。大人の世界じゃ、そんな雑魚カードは通用しねえ。まして、プロのデュエリストなら、尚更だ!」

 

 「そうか。じゃあお前には通用するから大人の世界から脱落だな」

 

 「くそっ、さっきからべらべらと口が回る。ほんとに5歳かよテメエ.気味がわりいな!!

 

 出来るもんならやってみろや!!」

 

 

 「もちろん。

 

 俺は古のルールの効果で、手札から『真紅眼の黒竜』を特殊召喚!」

 

 

 真紅眼の黒竜 ATK2400

 

 

 「はっ!! 何が出てくるかと思えば、通常モンスターの中でもひときわ雑魚で目立つ『真紅眼の黒竜』かよ! 

 ショップのストレージで10円で売ってるようなカードをわざわざデッキに入れてるとはよお。同じ通常モンスターならラビードラゴンでも入れてる方がまだマシだろうに。

 

 まあ、それでもオレのインティは倒せねえけどな!!」

 

 「それはどうかな? 手札から装備魔法『闇竜族の爪』を発動。真紅眼の黒竜に装備する」

 

 真紅眼の黒竜 ATK3000

 

 「やったぁ! 攻撃力がインティに並んだ」

 

 「フン。だからどうした? 攻撃力3000にしたその雑魚で、オレのインティとやろうってのかぁ!?」

 

 「イグザクトリー(その通りでございます)

 

 バトルだ。真紅眼の黒竜で太陽龍インティに攻撃! ダーク・メガ・クロウ!!」

 

 「へっ、バカなガキを相手にするデュエルは楽でいいぜ! 迎え撃て、インティ!!」

 

 

 真紅眼の黒竜 ATK3000 VS 太陽龍インティATK3000

 

 漆黒の竜と太陽の龍が激突し、対消滅する。両者ともエースモンスターを失い、痛み分け。

 と思ったのも束の間。

 

 「オッサン。さっきの頼んでない講義のお返しに俺も良いこと教えてやるよ……」

 

 「ああ? ったく、ガキはすぐ大人のマネをしたがっていけねえなぁ?

 テメエがこの元プロデュエリストだったオレに、何を教えられるってんだよ?」

 

 「ちょっとした豆知識さ。攻撃力2400で闇属性の通常モンスターは、今のところたった二枚しか確認されてない」

 

 「だったら何だよ」

 

 「俺がストレージでわざわざ10円払って、んまぁい棒一本分の『真紅眼の黒竜』を買ってデッキに入れた理由がそこにある。

 

 俺は、装備モンスターが戦闘で破壊されたことで墓地に送られた『闇竜族の爪』の効果を発動する。

 装備モンスターは蘇り、このカードも再び装備される!

 

 甦れ、真紅眼の黒竜!!」 

 

 「何ィ!?」

 

 真紅眼の黒竜 ATK3000

 

 「行け!! 黒炎弾!!」

 

 「ぐあああああああああああああーーーー!?!?!?」

 

 

 山安堂矛雲 LP5000

 

 「く、くそっ……たまたま攻撃力が3000で相打ちになったばっかりにこのオレがこんなガキにダメージを貰っちまうとはな」

 

 「いいや。たまたまじゃねえさ。

 相打ちになったのは計算だよ。デッキ構築段階からのな」

 

 「……なんだと?」

 

 「デュエリストの操るエースモンスターの攻撃力は3000ポイントであることが多い。これは、そもそもデュエルモンスターズの強力なモンスターカードの多くが攻撃力が3000程度で設定されているからだ。

 

 上級国民でも名家でも無い俺じゃ大したカードは手に入れられない。それでもそういうやつらに勝とうと思ったら、同じ土俵で挑んでもダメだ。

 攻撃力だけ重視しても半端にしてたら強力なカードにやられる。耐性を重視し過ぎると攻撃力まで手が足りない。

 悩んでいた時に偶然パックで当たったのがこのカード。『闇竜族の爪』には、装備モンスターを効果破壊から護る耐性効果があった。

 だから俺は探したのさ。闇竜族の爪の装備対象である『闇属性』で、上昇値600と足して3000になるモンスターをな。

 

 俺の家は悲しくも『名家』でも何でもない有象無象(サムシング)でしかないからな。高価なカードなんてとても買えたもんじゃないから、捨て値で売られている通常モンスターで探すしかなかった。

 二枚の内のもう一枚、タルワール・デーモンは、レベル6で扱いやすそうだったけど、デーモンの召喚の下位互換だけあって予算が足りなかった。だから仕方なく『真紅眼の黒竜』がデッキに入ったってわけさ」

 

 「…………それじゃあ何か? テメェは『名家』に勝つために有りもので戦う準備をしてたってか」

 

 「『名家』? 違うな。俺の目標は()()()()だ」

 

 「上……って、まさかお前」

 

 「そうさ。いずれデュエルタワーの頂上へ登り、頂上の君臨者へ……【決闘王(デュエルキング)】に俺はなる!!!!」

 

 

 

 薄汚い誘拐犯にまで落ちた元プロ、葛小味起綿D値1/92の前で堂々とそう言い放つ黒杖遊臥(5)

 

 いずれカンストの落ちこぼれと宣告される少年は、この時は紛れもなく己の力を信じて未来への(ロード)を進んでいた。自らの歩みに疑いも無く。今出来る全てを手に持って、誇りと共に……。

 

 

 

 「ちっ、何が、何が【決闘王】だ。現実も知らねえガキがよ……」

 

 「俺は現実を知らないガキだが、アンタは現実を知った後に逃げた負け犬。

 知った後に手も足も出せなかった敗北者から聞く説教なんか何もねえよ」

 

 「こ……っ、の……ガキがア……!!!!」

 

 「大人振りたかったらチカラを示せよ!!

 

 俺はカードを一枚伏せて、ターンエンドだ!」

 

 嘗ては細田再樹も自身の力を信じて前に進むものの一人だった。

 

「ウオオオオオオオアアアアアアアアアーーーー!!!!

 

 ドロー!! 来たか!

 

 手札を一枚捨てて『死神官-スーパイ』を特殊召喚! 更に、デッキからチューナーモンスター『スーパイ』を特殊召喚!!」

 

  スーパイ DEF100

 

 「またデッキからチューナーモンスターを特殊召喚するモンスターが出た!

 

 じゃ、じゃあもしかしてまた……」

 

 「オレは死神官-スーパイにスーパイをチューニング!!」

 

 死神官-スーパイ☆5+スーパイ★1=☆6

 

 「シンクロ召喚! レベル6『月影龍クイラ』!!」

 

 月影龍クイラ ATK2500

 

 「太陽の次は、月の龍か!」

 

 「そうだ!! この太陽と月の龍たちこそが、オレのダブルエース!

 こいつらが揃った今、テメエに勝ちはねえぞガキ!!

 

 手札から永続魔法『漆黒の太陽』を発動。これで準備は整った!

 

 バトルだ、月影龍クイラで真紅眼の黒竜に攻撃!!」

 

 「そんな! 今はレッドアイズの方が攻撃力が高いのに!」

 

 月影龍クイラ ATK2500 VS 真紅眼の黒竜ATK3000

 

 「くっ!!」

 

 山安堂矛雲 LP4500

 

 竜族の爪によって攻撃力を上げた黒竜に挑んだ月の龍は、当然の帰結で爆発四散。

 月の輝きは場から失われた。

 

 そして、新たな夜明けを迎える。

 

 「月影龍クイラの効果発動!! このカードが破壊された場合、墓地の太陽龍インティを特殊召喚する!!」

 

 「げっ、マジかよ……!!」

 

 一度倒したモンスターを復活させる手段は、この世界のカードプールでは限られている。しかもそのカードも価格がバカ高い。そのため、大抵の場合倒したモンスターがもう一度現れるシチュエーションは限られる。

 自力で蘇るか、あるいは仲間の力を借りて。

 

 「更に『漆黒の太陽』の効果。

 オレの場のモンスターが破壊された場合、そのモンスターの元々の攻撃力分ライフを回復するぞ!」

 

 山安堂矛雲 LP7000

 

 「相手の切り札が生き返っちゃった。それに、せっかく与えたダメージまで回復されちゃった……」

 

 太陽龍インティ ATK3000

 

 「さらに、漆黒の太陽のもう一つの効果。発動。一ターンに一度、墓地から特殊召喚されたモンスター一体の攻撃力を1000ポイントアップする!!」

 

 太陽龍インティ ATK4000

 

 「そんなぁ!! 攻撃力が--」

 

 「--4000……ッッ!!」

 (まずい。闇竜族の爪は、自分の効果で装備されている場合にフィールドから離れると除外される。

 もう真紅眼の黒竜は復活しない……!)

 

 「さあバトルフェイズだ! 太陽龍インティで真紅眼の黒竜に攻撃!!」

 

 太陽龍インティ ATK4000 VS 真紅眼の黒竜 ATK3000

 

 「うわあー!」

 「ひっ……」

 

 黒杖遊臥 LP7000

 

 「いってえ……」

 

 「残念だったなぁ、なけなしのお菓子代もパァだぜ。

 

 カードを伏せてターンエンドだ。もう舐めてはやんねえぞガキぃ……」

 

 「…………ったく、落ちぶれたと言え元プロに本気出させるとは光栄だね。流石は俺。

 このデュエルを乗り越えた先に、また一つ【決闘王】の玉座が近づく。

 

 俺のターン、ドロ―!」

 

 五歳とは思えない雰囲気でカードを引く遊臥。痛みも怪我も二の次。恐れるに足らず。

 しかし、強気な表情の裏で少年は困っていた。

 

 (これは……本格的にヤバいぜぇ……)

  

 五歳の遊臥のデッキは、多くが通常モンスターで構成されている。別に拘りとかでもなく。予算とカードプールの都合だ。

 

 「ここは耐えるしかないか。

 

 俺はベビードラゴンを召喚」

 

 ベビードラゴン ATK1200

 

「フン。やっぱり真紅眼の黒竜が最高の切り札だったか。予想通りとは言え、まさかそこまで急に尻すぼみするとはなあ。

 やっぱガキだぜ」

 

 「魔法カード『馬の骨の対価』を発動。ベビードラゴンを墓地へ送り、カードを二枚ドロー」

 

 「ほう……さっきからプレイングだけはガキとは思えねえ打ち筋だ。関心するよ……」

 

 「…………。

 

 俺は、永続魔法『ツーマンセルバトル』を発動。

 エンドフェイズに入る。

 

 ツーマンセルバトルは、エンドフェイズ時に一度お互いに手札からレベル4のモンスターを特殊召喚することが出来る。

 

 俺は手札から『デビル・ドラゴン』を守備表示で特殊召喚。ターンエンドだ」

 

 デビル・ドラゴン DEF1200

 

 「オレのターン!

 

 手札から『アポカテクイル』を召喚!」

 

 アポカテクイル ATK1800

 

 「バトルだ! アポカテクイルでデビル・ドラゴンに攻撃!」

 

 アポカテクイル ATK1800 VS デビル・ドラゴン DEF1200

 

 「ど、どうしよう……このままじゃ、次は太陽龍インティの攻撃が……!!」

 

 「太陽龍インティでダイレクトアタック!!」

 

 太陽龍インティ ATK4000

 

 「うおおおおおーー!!」

 

 黒杖遊臥 LP3000

 

 「ハァ……ハァ……くっそお」

 

 「フフフフ。げ、現実を知った気分はどうだガキ……? 知ったところで何も出来ねえだろ?

 

 デッキと一緒さ。どれだけ相手が強いなら自分も強くなればいいと思っても、カードがないんじゃ限界は嘘みたいにすぐにやってくる。

 それが現実さ!! しょせんこの世は、一部の勝てるやつだけが勝つように出来てやがるんだよ!!」

 

 「ハァ……ハァ……カード。そうだ、カードだ……」

 

 「あ?」

 

 「この世界には、カードを手に入れる方法がある。金でも、コネでも、運でも左右されない。

 

 『創造』って言う、実力でもぎ取る手段が……!!」

 

 「何を夢みたいなこと言ってんだよ。ガキは夢見がちでいけねえ」

 

 「そうかな?

 少なくとも俺は『太陽龍インティ』や『月影龍クイラ』なんて知らなかったぜ?

 

 それ、アンタの『創造』だろ?」

 

 「--!!」

 

 「そうさ。デュエリストはみんな、一度は想像するんだ……最強のカード共に、世界最強のデュエリストになった自分を。

 

 出来ることはやってきた。今精一杯を生きて来た。それでも今、勝てない相手がいるんなら……勝てるものを『創造』すればいいんだ」

 

 「馬鹿言ってんじゃねえよ!! いいか小僧! そもそも『創造』なんてもんは自分の意思で起こすもんじゃねえ。『世界』が気まぐれに目についたデュエリストに、面白半分に投げてよこしてるだけだ。その強弱だってまちまちだ。

 

 ……オレだってそうだったよ。コイツ等が現れた時。神に選ばれたと思った。けど現実はこうだ!!

 

 こんなもんなんだよ!!」

 

 山安堂矛雲の諦めた大人の叫びを他所に、遊臥は目を瞑って集中する。

 

 「想像しろ。妄想しろ。享受しろ。感嘆しろ。歓声を此処に。不足を過去に……」

 

 「…………本気でやるつもりなのか、あのガキ。バカな。出来るわけねえ……ターンエンドだ」

 

 

 「世界よ、観劇者よ。さあ、俺と言う物語に、始まりの『創造』を!!!!」

 

 

 その時。子供の無知と妄想に、現実の事象がノリを合わせた。

 

 

 《バチバチバチバチバチバチバチバチ…………!!!!!》

 

 バチバチと雷のような光がデッキで鳴動し、遥か彼方にそびえ立つデュエルタワーが()()()

 

 「ひゃあ!? なに!? 地震なの!?」

 

 「違う! これはまさか……本当に!!」

 

 

 「俺のターン、ドロー!!」

 

 

 遊臥がカードを引く。それはデッキに入れた覚えも無ければ、視たこともないカード。

 

 

 「行くぜ! 魔法カード『真紅眼融合』を発動!!!!」

 

 

 「まさか……本当に……!!」

 

 カードの発動と共に再びデッキが鳴動する。

 それは辻褄合わせの光。今デッキにキーカードが存在しないにも関わらず発動されてしまったカードを発動させるための、ついでの『創造』。世界が、子供の戯言を認め付き合っているのだ。

 

 

 「俺はデッキから『真紅眼の黒竜』と『ブラック・マジシャン』を融合!!」

 

 「『ブラック・マジシャン』だと!??? 通常モンスターの中で数少ない『別格』と賞賛される究極のレアカードの一枚が、こんなガキのために創造されたってのか!!!!」

 

 

 「黒衣纏いし魔杖の主よ、紅き瞳の黒竜と一つとなりて、天下(てんが)を滅せよ。

 

 融合召喚。レベル8『超魔導竜騎士ードラグーン・オブ・レッドアイズ』!!!!」

 

 

 

 超魔導竜騎士ードラグーン・オブ・レッドアイズ ATK3000

 

 

 「本当に……『創造』が……!!」

 

 「すごい……かっこいい……!!」

 

 

 「ドラグーンの効果発動!! 相手モンスター一体を破壊し、元々の攻撃力分のダメージを与える!!」

 

 

 「何だそのバカげた超強力効果は!?!?」

 

 〘ハアアアアアアアーー!!〙

 

 ドラグーンが力を振るい、太陽龍インティが葬り去られる。

 

 「ぐあああああああああああああーーーー!?!?!?」

 

  

 山安堂矛雲 LP4000

 

 「だ、だが、漆黒の太陽の効果! 破壊されたモンスターの元々の攻撃力分のライフを回復--」

 

 「超魔導竜騎士ードラグーン・オブ・レッドアイズの更なる効果発動!

 カードの効果が発動した時、手札一枚をコストに支払うことで、その効果を無効にして破壊する。

 更に、カードを破壊できた場合攻撃力を1000ポイントアップする!」

 

 「なんなんだよそのふざけたカードはあああああああああああああーーーーー!!!!?」

 

 

 超魔導竜騎士ードラグーン・オブ・レッドアイズ ATK4000

 

 

「最強の力はまだ続くぜ! 超魔導竜騎士ードラグーン・オブ・レッドアイズの破壊効果は、融合召喚の素材にした通常モンスターの数だけ発動出来る!!

 

 アポカテクイルを破壊し、1800のダメージを与える!」

 

 

 「…………は、はは……」

 

 山安堂矛雲 LP1200 

 

 「チェックメイトだ! 超魔導竜騎士ードラグーン・オブ・レッドアイズで、プレイヤーにダイレクトアタック!!

 

 殲滅の黒炎--デス・アルテマ・ブラック!!!!」

 

 

 

 超魔導竜騎士ードラグーン・オブ・レッドアイズ ATK4000

 

 

 

 「……………………あーあ。なんだよこれ……。

 

 ガキの妄想がここまで現実の壁を突っ切ってこられたらさあ……もう、受け入れるしかなくなっちゃったじゃん……」

 

 

 山安堂矛雲 LP0

 

 

 

 

 「……………………かっこいいよなぁ。こういう、滅茶苦茶やってるだけなのに、一生懸命な行動が実を結ぶのってよお。

 

 弱いんだよ……男ってのはこういうの」

 

 「ようオッサン。まだやるかい?」

 

 「フン。ああ、もちろんだ。

 そんなたまたま上手く行っただけの『創造』で、オレに勝ったと思われちゃ心外だ…………だからよう」

 

 

 ピーポーピーポーとパトカーのサイレンの音が鳴る。初めから遊臥が近くの大人に頼んで通報しておいてもらったものだ。

 

 

 

 

 「出所したら、挑戦しに行くからよ。

 

 腕磨いてなっておけよな。【決闘王】に」

 

 

 「おう! 約束な!!

 

 感謝するぜオッサン。おかげで俺の切り札が手に入った!」

 

 

 

 その後、セキュリティーに拘束されて連行された山安堂矛雲(さんあんどうむうん)は、遊臥に一目ぼれしてデュエル中の様子ですっかりスイーツ脳になった天帝最愛からパパへ『ゆるしてあげて♡ お願い~』の一言により数日で執行猶予付きで釈放され、カッコつけた手前微妙な表情で遊臥達と再会し、現在は天帝家の管理するカードショップで雇われ店長をして過ごしているのだった。

 

 

 

 

 

 




天帝最愛ちゃんは、両親が最愛の娘の名前候補多すぎて決められないよー!!!! と一ヶ月悩んだ末に最愛の娘ちゃんだから『最愛』になったくらい娘を溺愛しています。
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