SAO〜片手半剣使いのおっさんが剣聖と呼ばれるまで〜 作:蒼月紅夜
諸君、バスタードソードという武器を知ってるだろうか?あ、某最終幻想7の主人公が持ってるのじゃないよ、あれはバスターソードだ
wikiによれば剣身は1〜1.3m、重量は約3kg、柄は長く片手でも両手でも使える大体15世紀に最盛期を迎えていた剣の種類だ、由来は···まあ、色々あるらしいが個人的には片手剣と両手剣の合いの子だからって説が好きだな、で、なんでこんな話をしてるのかというと···
「なぁんで茅場事件の当日に前世の記憶戻っちゃうかな···」
周りのリアルの姿に戻ったPC達に聞こえない様に呟く、しかも俺アラサーのおっさんぞ、もう少し戻るタイミングとか無かったんかい、イケメンにキャラメイクした筈の顔は今や無精髭を生やした何時も鏡で見るフツメンのおっさんフェイスだ
いつもの癖でポケットに入ってるはずのタバコを取り出そうとして
「あ、タバコねえや···ってゲームん中だから当たり前か」
と、口寂しいのでとりあえず近くにあった植木の小枝をポキッとして咥える
「しかし···前世アニメや小説で見た世界に自分が放り込まれるとはなぁ···神様にあった覚えとかもねぇぞ」
まあ、神様なんざ信じてなかったんだがな···と、そうこうしてるうちに何人か動き出した、ゲームと言えど死と隣り合わせの世界で勇敢なる一歩を踏み出したファーストペンギン達か、あの集団の何人が後の攻略組になるのやら···
「ま、俺も人の事言えんか」
すくっと立ち上がりフィールドへ、とりあえずこの妙に惹かれて買った片手半剣の動きの確認しないとな···オマケでバックラー買ったら初期資金ほぼ無くなったんだがな
〜第1層フィールド〜
とりあえずファーストペンギン達とは別の場所で動きの確認をする、片手半剣、バスタードソードは素早いが軽めの片手剣動作と遅いが重い両手剣動作を自分の感覚でスイッチして使う武器、と言った感覚だ、ついでにバックラーを装備してみたらなんか他の人が着けてた前腕位置ではなく右手の甲部分に装備されたどうしてかは謎だがとりあえず動きを阻害する様な感じでもないのでそのまま行こう
ブンブンと左手でバスタードソードを振るがなんとなく違和感、一応両利きなんだが右寄りの両利きだったみたいだ、とりあえず違和感が無くなるまで剣を振ろう。
袈裟斬り、斬り上げ、突き、横斬り、縦斬り、勢いつけて回転斬りしてみたらちょっとよろけたでもまぁ使いこなせば片手でも強力な一撃にはなる、奇襲目的なら良い感じかもしれん。
頭の中で型を作り型の通りに剣を振るい次の型に構え直しまた型の通りに剣を振るう
一心に剣を振るっていたらなんだか心が平静を取り戻し始めたので口に咥えていた小枝をプッと吐き出す
「スゥッ···フゥッ···」
呼吸を整え型の通りに動く、動く、動く···草陰からの視線に気付かずにただ只管剣を振るう
剣の当たる範囲にフレンジーボアがポップしこちらに牙を振るってくるもその牙を型の通りの動きで上に弾き···
「バスタード、構え斬り下ろし」
なんて無意識に口走りながら両手持ちにスイッチ、渾身の力でフレンジーボアの頭蓋を叩き割る、頭蓋を叩き割られたフレンジーボアは破裂音と共に光の粒子になって弾けた
〜???視点〜
オイラは魅入っていた、βテスターでもないただ武器屋で珍しい武器を買っていたオジさんの流麗な剣捌きに
「このオジさん、リアルでも似たような武器を使ってたのかな?」
それ程までに完成された型に嵌めた動き、型に嵌めた動きと言うと罵倒に聞こえそうだがこのオジさんの動きは違う、型が流麗に切り替わり即座に最適な動きをする、おそらく無意識で
「あっ···」
剣を振るうオジさんの近くにフレンジーボアがポップしオジさんに向けて牙を振るう、しかしオジさんはいとも容易く【片手】でフレンジーボアの頭を掬い上げ牙の一撃を受け流した、そして···
「バスタード、構え斬り下ろし」
即座に両手持ちにスイッチされた剛剣でフレンジーボアの頭蓋を叩き割ってみせた
「ほぁ···」
そのまま何もなかったかの様に両手持ちでの型に入るオジさん
「あ、名前···」
即座にオジさんの頭の上にあるPC名を確認する
「タード···」
タード、ね、このオジさんはPTを組むのかな?それともソロで動くのかな?うーん、興味が湧いてきたよ
感想待ってます。
この小説の主人公タードおじさんのイメージcvは?
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諏訪部順一
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津田健次郎
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大塚明夫
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その他(感想にてお待ちしております)