SAO〜片手半剣使いのおっさんが剣聖と呼ばれるまで〜   作:蒼月紅夜

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第8話〜おっさん、コボルト狩りの依頼を受ける〜

酔い潰れて就寝した翌朝、気怠げに目を覚ます

 

「二日酔いの頭痛は無いのに気怠さはあるって···あれか、プラシーボって奴か···?」

 

ゆっくりと立ち上がっても立ちくらみとかも無し、こりゃ完全にプラシーボかなぁ···

 

グッグッとストレッチして身体の動きを確かめる、動きの方も問題なし

 

「うし、これなら大丈夫そうだ···気怠さは残ってるが···」

 

とりあえず宿からチェックアウトする、さて···どうするか

 

「1層迷宮区の攻略開始のメールも来てないし···適当にモブでも狩るか?」

 

フラフラと街をまわっているとNPCがクエストを出していた、内容は「生活用水にしてる水辺にコボルトが出て困ってるので15体程狩ってほしい」という物だったのでとりあえずやる事も無いので受ける。

報酬は···1500colとクエストヒント?

 

「クエストヒント···ってなんだろうな···」

 

こういう時はよくアルゴが近くにいるのですぐ聞けるのだが今回は不在

 

「ふむ、ま、とりあえず狩ってくるか」

 

そうしてフィールドに繰り出す

 

 

〜第1層フィールド〜

 

「【スピネル】!からの【アンバー】!」

 

水辺を陣取っていたコボルトに突進からの斬り上げのコンボを繰り出し1体完封、技後硬直は3秒

 

不意をうたれたコボルトの陣営はしばらく硬直してくれた

 

「うし、硬直解けた···さて、クエストエリアに踏み込んだ瞬間コボルトの小規模な集落で驚いたが···」

 

右から斬り掛かってくるコボルトの粗雑な槍の穂先をバックラーで正面から殴り粉砕し左手のバスタードソードで袈裟斬りにする。

 

それを皮切りに次々にコボルト達が殺到してくる、こりゃソードスキルを使うと硬直中にやられるな

 

背後から飛びかかってきたコボルトを回し蹴り(体術スキルにはまだ振ってないのでダメージ無しだが)で吹き飛ばし包囲に穴を開けそこから包囲を抜け出すついでに吹き飛ばして倒れてるコボルトの頭をバスタードソードで突き刺しトドメを刺しておく

 

「さて、おっさんのスタミナが持つかね···」

 

自嘲気味に呟きながら包囲を抜けきりコボルトの集団を眼前に見据えて武器を構える···というかどう見ても数が15より多い、詐欺依頼だったか?多分NPCの村人的にはそういうつもりは無いんだろうけど

 

指をクイクイとやって挑発(スキル取ってないからカッコつけになってるだけだが)

 

「来いよ、犬共」

 

ワッと一気に襲いかかるコボルトを1体ずつ処理していく、多対1の戦い方は1vs1を連続でこなす事、足の速い奴から狩っていく

 

槍を眼前に構え突っ込んでくるコボルトの槍をバックラーで横に流しながら胴体を一閃、うし、ソードスキル使わなくても一撃だな一応ソロ向けの体力になってんのかね···そこまで茅場の気が回ってるかは知らんが

 

槍の振り下ろしを身体を半身にするだけで避け振り下ろしてきたコボルトの頭をバックラーで殴り粉砕する、これで4体!

 

四方を囲って突撃してきたコボルト達を見据え跳躍

 

「ソードスキル【瑪瑙】!」

 

両手持ちの振り下ろしプラス衝撃波で四方から突撃してきたコボルトを纏めて倒すが技後硬直を狙って正面からコボルトが3体槍を構えて突撃してきた

 

「残念、新スキルがあるんだな、【黒瑪瑙】!」

 

叩き付けたバスタードソードを思いっきり振り上げ正面から突撃してきたコボルト3体空中に打ち上げる、【黒瑪瑙】英名【オニキス】は片手持ちだとカウンター効果のない代わりに威力の高い斬り上げ技だが両手持ちだと扇範囲技になる、そのかわり技後硬直は7秒くらいあるんだが

 

「足の速いのを片したから7秒は稼げる···!」

 

息を整えつつ7秒の技後硬直が解けるのを待つ

 

「うし、回復!さぁ、次だ!」

 

そうして次々に襲いかかるコボルトを斬り突きバックラーで殴り次々と屠っていき···

 

「ラスト!【翠玉】!」

 

両手持ちの3連回転斬りをラスト一匹に叩き込み光の粒子になって弾けたのを確認してから地面に倒れる

 

「はぁ···はぁ···流石にソロで受ける依頼じゃなかったなこれ···」

 

地面に座り直し胡座をかいてポケットからタバコを取り出し火を着ける

 

「スゥ···フゥ···コボルト何体いたんだこれ?途中でクエスト達成のアラーム的なのはなったがそっから数かぞえてないから合計で何体居たのかわからんぞ···」

 

そりゃインスタントエリアになるわ、ゲームに慣れてない初心者が間違って踏み込んだら即DEADENDだ

 

「フゥ···一服完了、報告に帰るか」

 

立ち上がりインスタントエリアから退出し街へ帰還する

 

 

〜街〜

 

 

「えっ!?数え切れないくらいコボルトが居た!?」

 

と、NPCの村人が驚いている、こうやってリアクションしてると本物にしか見えんから茅場の技術自体は突出してるのが分かるんだよなぁ

 

「遠目に見ただけで15体と見間違えてました、ごめんなさい!報酬追加しておきますね」

 

と、振り込まれたのは6000col元報酬の4倍とかやっぱ詐欺依頼だったんじゃねえかこれ?

 

「そうなると、あの噂も信憑性を増してきました」

 

「ん?噂?」

 

これが例のクエストヒントか

 

「ええ、迷宮のボスが下剋上にあって代替りしたって噂です」

 

「···そのボスの特徴は?」

 

「すいません、そこまでは分かりません···気になるなら迷宮とは反対側の村にコボルトの生態を調べてる酔狂な人がいるんでその人に尋ねるのが確実だと思います」

 

「···そうかい、ありがとうよ」

 

「いえ、こちらこそあんなに大きなコボルトの集団を退治してくれてありがとうございました」

 

と、もう一度大きく頭を下げてくれた村人に片手を上げ返し歩き出す

 

「代替りした、か」

 

代替りと言う事は先代が居るという事この先代がもしβテスト時のボスだとしたら···?

 

「これは、調べた方が良いか···?」

 

と、考えた瞬間メールの着信音、メールの内容は

 

「翌朝迷宮1層ボス攻略開始」

 

タイミングが、悪いのか良いのか···空を見ると既に太陽が傾き夜になる所だ

 

「時間も無い、か」

 

クエストヒントの生態学者は迷宮区の反対側の村、これから向かったとしても翌朝までには間に合わん

 

「ちっ···臨機応変に行くしかねえか···」

 

こうして翌朝波乱のボス攻略と移行していく




感想待ってます

※4/8の投稿時に即座にご指摘を頂いたので該当する描写を書き直しました

この小説の主人公タードおじさんのイメージcvは?

  • 諏訪部順一
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  • 大塚明夫
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