SAO〜片手半剣使いのおっさんが剣聖と呼ばれるまで〜 作:蒼月紅夜
現状、1層ボスのイルファング·コボルトロードとの戦闘は順調に遷移している、ディアベルさんのスイッチタイミングの号令もバッチリ噛み合っている。
このまま順調に遷移していけば討伐は余裕だろう、しかし俺にはクエストヒントが頭の隅に引っかかっている
代替り、βテスターではない俺は先代とやらがどんな武器を使いどう形態変化したか分からない、βテスターがまとめた文書ファイルではHPが減ると曲刀カテゴリのタルワールに持ち替えるとあった。
思い出せ、俺タルワールの特徴と今のロードが腰に帯刀してる武器の違いを···!
「皆下がれ!俺が···!」
ディアベルが他のプレイヤーより前に出る、LAを狙っているのだろう、その瞬間ロードが武器を持ち替える
「カタナのソードスキルが来るぞ!全力で後ろに跳べぇぇぇぇ!!!」
と言う少年の声を無視して直感的に踏み込みディアベルの前に出る
「ター···」
「ソードスキル【金剛石】!」
ガキィィン!!とロードのノダチによるソードスキルを両手持ちしたバスタードソードで受け止める、うし、防御バフが効いてる、HPは半減したが問題ない!
「セツナくん!ディアベルさんを!」
「はい!」
呆然としているディアベルをセツナ君に頼んで少々強引に後ろに下がらせる、ロードの二の太刀が迫るが間一髪で技後硬直が解けギリギリでかわす
「フゥッ···」
後ろに飛び退き何やら会話しているディアベルと少年を護るように立つ
「オジさん!回復結晶です!」
コハルちゃんがHPを回復してくれる
「ありがとよ、んじゃ、また行ってくらぁ···!」
ポケットからタバコを取り出し火を着けずに咥えバスタードソードを両手持ちし
「【尖晶石】!」
両手持ちのまま切っ先をロードに向けて突っ込む
「ブルァァァ!」
ロードはノダチでこちらの突進を受け止め返すカタナでこちらを両断せんと振り下ろしてくる
「【黒瑪瑙】!」
身体をノダチの切っ先から横にずらし両手持ちのバスタードソードを振り上げ逆に相手のノダチを打ち上げる、打ち上げられると思ってなかったロードはノダチに身体を持ってかれ振らつく
「決めちまいな、坊ちゃん嬢ちゃん」
その隙を逃さず黒髪の少年と明るい茶髪の少女がロードを貫いてボス戦は終わった
その後の一波乱は割愛する、見れたもんじゃないしな
迷宮の最奥部に現れた転移陣で2層に転移する、そこには乾いた風吹く丘陵地帯が広がっていた···が、とりあえず人目につかない所に行き地面に座り咥えていたタバコに火を灯す
「スゥ···フゥ···勝利の後の一服は格別だねぇ···」
乾いた風がタバコの煙を流していく、しかし···
「βテスターのチーター、ビーターねぇ···」
作戦無視して突っ込んだのはディアベルだしそれのフォローも出来なかったその他大勢に比べてあの少年の叫びに動きは素晴らしかったんだが···
「それをチーターと呼ぶ、見下げ果てた他責思考だこと···」
他人に聞こえない様にこぼす愚痴はタバコの煙と共に風に流れていく
「しかしまぁ、俺もちょっと無茶しちゃったなぁ···」
痛む掌を広げると全体が赤くなっておりそれこそ折れてないのが不思議だ···まぁ骨折とかゲームでどう表現すんのかって話ではあるんだが
「痛烈に痛むとかじゃなくじんわり痛いとかこれはしばらく痺れるかもなぁ···」
まぁ、剣を握れなくなった訳では無いし別に問題無いか
「フゥ···っと、もう1本吸いきってたか」
吸い殻を携帯灰皿に押し込みポケットの中のタバコの箱の中身を確認する
「あと4本、か」
このエリアに街とかあんのかねぇ···?
注釈※ソードスキル【金剛石】→片手持ち時だと【ダイヤモンド】、所謂防御バフ技、片手持ちだと技後硬直が短いかわりにバフ量が少なく、両手持ちだと動けない(技後硬直がかなり長い)かわりにバフ量が片手持ち時の倍加するただし両足が地面に付いてなければならず空中では使えない。
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この小説の主人公タードおじさんのイメージcvは?
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